十二支を題材にした漫画89 Pt.

新年を迎えた今こそ、十二支について考えてみよう

作成日時:2019-01-29 10:00 執筆者:マンガペディア公式

十二支を題材にした漫画

出典:小学館

十二支と聞いて「神様の宴会に招かれた動物が到着順に十二支になった」という昔話を思い出した人もいるのではないだろうか。古くから伝わる十二支は、物語の題材に選ばれることも多い。今回はそんな十二支キャラが登場する作品をピックアップ。


忍者に憧れる少年が、自分自身の主君と見定めた少女のために闘う、伝奇ファンタジー・バトル漫画。主人公・花菱烈火は、幼い頃から忍者に憧れる少年だ。炎を操る特殊能力を持つ彼は、治癒の能力を持つ同級生の少女・佐古下柳と運命的な出会いをする。烈火は、柳を自らの君主「姫」として守ることを決意。烈火は、彼に執着する謎の女性「影法師」を相手に炎を操る力を磨く。やがて彼は、自分を取り巻く大きな運命に挑んでいく。1997年にテレビアニメ化。

本作に登場する十二支キャラは、「裏武闘殺陣」の司会進行を務める女性たちだ。子美、牛乃、虎葉、卯美、辰子、里巳、亜馬樹、羊子、猿奈、魅鳥、犬子、亥子の12人。彼女たちは、十二支にちなんだ名前を持つだけでなく、辰子が龍の角のようなアクセサリを着用するなど、それぞれが十二支の特徴を示すファッションをしている。なお、「裏武闘殺陣」とは、莫大な賭け金が動く非合法の武術大会。最大5人のメンバーによるチーム戦で、あらゆる武器の使用が認められ、殺人すらも許される。危険極まる大会だ。開催を働きかけたのは、主人公・花菱烈火に深い因縁を持つ異母兄・紅麗。烈火は、幼馴染みの少女・霧沢風子、ケンカ仲間・石島土門、姉の仇を探す少年・水鏡凍季也らと「チーム火影」を結成。様々な異能を持つ者たちと、熾烈なバトルをくり広げていく。


『十二大戦』

出典:集英社

「物語」シリーズの作者・西尾維新による同名小説のコミカライズ作品。12年に一度開催される、異能を持った十二支の戦士たちによる、超常的な戦いを描いた、ハードなファンタジー・バトル。「十二大戦」の名の下に集った、十二支の戦士たちは、バトルロイヤル形式で、最後の1人になるまで殺し合う。そして、勝ち残った者には、1つだけ、いかなる願いをも叶えられる権利が与えられる。

本作の十二支キャラはもちろん、十二支の戦士たち。彼らは本名とは別に、十二支にちなんだ二つ名を持っている。ただし、そのものズバリの漢字が入っているわけではない。例えば、ねずみの戦士は「寝住(ねずみ)」で、虎の戦士は「妬良(とら)」である。中には、戌の戦士「怒突(どつく=ドッグ)」のように、少々解りづらい二つ名を持つ者もいる。また、彼らにはそれぞれ殺しの流儀があり、戦う際は、その流儀と共に名乗りを上げる。「”亥”の戦士、”豊かに殺す”異能肉」と、いう具合である。彼らは、12時間で溶解する特別な猛毒結晶「獣石」を飲み込み、互いの体内にある結晶を奪い合う。バトルフィールドは、廃墟となった広大な街。大がかりかな舞台装置からも解るように、彼らの戦いには、非常に大きなものが賭けられている。


忍術と空手を組み合わせた最強の武術「忍空」を修めた少年の放浪と戦いの日々を描いたバトル・ファンタジー。50年続いた戦争が終わり、時代が「EDO」となってから3年。戦争終結に大きな役割を果たしたのが、刀や銃すら通用しない武術「忍空」を駆使する「忍空組」である。しかし、皮肉なことに戦うことしか知らない元「忍空組」の中には、平和に馴染めず悪事に走る者も少なくなかった。主人公・風助は、かつて「忍空組」一番隊隊長を務めた少年である。「忍空」を悪用する元「忍空組」の存在に心を痛めた風助は、彼らを正すべく戦いを挑んでいく。

本作で登場する十二支キャラは、「干支忍」。忍術と空手を組み合わせた最強の武術「忍空」は12の流派に別れており、それぞれの流派の頂点に立つ者を「干支忍」と称するのだ。主人公・風助は、子(鼠)の流派のトップである。子の流派は、風を操る能力を持ち、スピーディな動きが特徴だ。また、打撃系の技にも優れている。風助は、幼い外見で、普段はとぼけた態度をとることが多い。しかし彼は、戦争中に「忍空組」一番隊を率いて活躍した「忍空」の達人だ。終戦後、各地を放浪した風助は、「忍空」を悪事に使う者たちの存在を知る。そればかりか、「忍空組」の残党は、独自の組織を結成。自分たちにとって邪魔者である「干支忍」たちに対して、彼らに匹敵する実力を持った刺客を差し向けてくる。やがて風助を含む「干支忍」と「忍空組」残党の戦いは、後に「第二次忍空戦争」と呼ばれるほど激しいものとなっていく。


天真爛漫で元気いっぱいの少年が、世界を股に掛けて冒険する様子を描いた、ファンタジックでロマンに満ちた一大アドベンチャー。主人公・ゴン=フリークスは、自然豊かな島で育ち、動物たちと意志を通わせることができる少年だ。。ある日ゴンは、幼い頃に亡くなったと聞かされていた父が、プロハンターとして活躍していることを知る。ハンターという職業に興味を抱いたゴンは、父と同じ道を歩むことを決意。生まれ育った島を出て、難関と言われるハンター資格試験に挑戦する。

本作における十二支キャラは、「ハンター十二支ん」。後に主人公・ゴン=フリークスが所属することになる、ハンター協会の最高幹部たちである。ハンター協会会長・ネテロがその実力を認めた12人のメンバーで構成されており、十二支のコードネームを与えられている。「十二支ん」の多くはネテロに心酔しており、コードネームに合うように、整形やキャラ付けを行っている。ちなみにゴンの父・ジンも「十二支ん」の1人である。ただし、ジンは他のメンバーと異なり、整形などはしていない。亥のジンは遺跡ハンター、戌のチードル=ヨークシャーは難病ハンターというように、「十二支ん」はそれぞれの専門分野は違っている。彼らは全員能力的には優秀だが、性格面ではかなりクセの強い者ばかり。それ故に、ネテロの次の会長を決める選挙では、「十二支ん」による熾烈な駆け引きが展開される。


母親を事故で亡くした女子高校生と、大きな秘密を抱えたクラスメイトの男子の同居生活を描く、ユニークな設定の学園ラブ・コメディ。主人公・本田透は、母と2人で暮らす女子高校生。ところが母が事故で亡くなり、住む家もなくなった彼女は、テント暮しを余儀なくされる。そんな透の窮状を、偶然知ったクラスメイトの男子・草摩由希は、彼女を居候として招き入れる。由希の家は、従兄・紫呉と2人暮しの男所帯。ちょっとドキドキするシチュエーションだが、草摩家にはそれどころでない秘密があった。彼らは何と「十二支の物の怪憑き」で、異性に抱きつかれると、物の怪に変身してしまう特別な人間だったのだ。

本作における十二支キャラは、「草摩一族」。彼らは、数100年前に神と十二支が契約を交わした証として、十二支の物の怪に憑かれている。物の怪憑きとして生まれた者は、異性に抱きつかれたり、身体が弱ったりすると、憑かれている物の怪に変身してしまうのだ。ちなみに主人公・本田透を居候として受け入れた草摩由希は、子(鼠)の物の怪憑き。由希の従兄・草摩紫呉は、戌(犬)の物の怪憑きである。本作で興味深いのは、十二支だけでなく、猫の物の怪憑きもいる点だ。本作は、十二支の成り立ちを示した昔話を、設定に取り入れているのだ。鼠に騙され神の宴会に行けず、十二支から漏れた猫も、物の怪憑きになっている。昔話のとおり、猫の物の怪憑きの男子高校生・草摩夾は、由希と衝突してばかり。透に加え、夾も同居することになった草摩家では、様々なトラブルが巻き起こっていく。


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