漫画には、「謎生物」としか呼べないような存在が登場することがある。中には、その正体が読者に最後まで明かされないようなキャラクターも。彼らの正体は何なのか、そんな「何だか分からないキャラクター」を集めてみた!
動物から無機物まで、生き物なのかも不明な「謎生物」が登場する漫画を紹介
出典:小学館
漫画には、「謎生物」としか呼べないような存在が登場することがある。中には、その正体が読者に最後まで明かされないようなキャラクターも。彼らの正体は何なのか、そんな「何だか分からないキャラクター」を集めてみた!
出典:マンガペディア
私立高校「いろいろ学園」を舞台とした、謎生物だらけの学園4コマギャグ漫画。いろいろ学園には、いろいろな生徒がいる。教師・つやつや先生が受け持つクラスにも、動物、植物は当たり前、「団子」のような食べ物や「証拠」「憎まれっ子」といった概念まで、個性豊かで謎だらけの生徒ばかり。つやつや先生と謎生物の生徒たちが、不条理でシュールなギャグの嵐を繰り広げる。
本作の“謎生物”は、「いろいろ学園」に通う色々な生徒たちだ。生徒たちは動物、植物、無機物まで様々。喋る犬に議論好きの幽霊、骨や団子と、全員、人間の言葉を喋るものの、普通の人間はほとんどいない。そんな謎生物たちも、学生として様々な悩みを抱えている。担任教師・つやつや先生は、彼らに真摯に向き合っていく。だが、いかんせん謎生物が相手なので、その様子はとても滑稽なものとなっている。一方、つやつや先生自身も、ツヤツヤのスキンヘッドにタンクトップ、小さな帽子をちょこんと頭に乗せているという、とても教師には見えない謎めいた格好をしている。そんな格好で謎生物たちと正面から向かい合う姿は、ただただシュールという他ない光景だ。シュールギャグの名手・吉田戦車が謎生物だらけの学校を舞台に描く、不条理なギャグ漫画だ。
出典:マンガペディア
謎生物たちが繰り広げる、日常シュールギャグ4コマ漫画。主人公・プー太郎は理屈っぽくて世話好きで、少し寂しがり屋なクマ。そんな彼と、見た目は普通の人間だが言動が普通ではない「松村くん」や「カラオケザル」「まくわうりデカ」をはじめとする変な生き物たちが、日常なのか非日常なのかも曖昧なさまざまなギャグエピソードを披露する。1995年にテレビアニメ化された。
本作は、ほとんど全ての登場キャラクターが“謎生物”だ。「小さなしあわせ」を探す野ウサギや、常にマイクを握りしめて歌うチャンスを逃さないカラオケザルと、主要な登場キャラクターは特に謎だらけの存在だ。なかでも、最も謎が深い生物は、「まくわうりデカ」だ。ウリ科の植物・マクワウリをモチーフにした刑事キャラクターだが、植物なのか動物なのかも不明の謎生物。喋る言語も意味不明で、一応刑事なのだが、それらしいことはほとんどしていない。テレビアニメ版では、セリフにわざわざ通訳がつけられたほどの、正真正銘の謎生物だ。
出典:集英社
キュートピアという不思議な異世界で繰り広げられる、毒舌ファンシーギャグコメディ。女子中学生・甘戸めめは、ある日、キュートピアに迷い込んでしまう。そこで出会ったのが、「トマトの苗から産まれたトイプードル」という謎生物の主人公・リコピンだ。キュートピアには、他にも様々な謎生物の住人たちがいる。彼らは皆、キュートな外見に似合わない時事ネタや下ネタ、パロティギャグを連発。めめはツッコミ役として大活躍する。
本作の“謎生物”は、謎の異世界・キュートピアの住人たち。主人公・リコピンからして、「トマトの苗から生まれたトイプードル」という謎生物だ。他の住人も、「桃の木から生まれたモモンガ」のチアミンや、「パセリの苗から産まれたリス」のチョリスといった、植物から誕生した様々な謎生物たち。彼らの外見はとってもファンシーで、リコピンも見た目はとてもかわいい。だが、リコピンが繰り出すギャグは、毒舌や下ネタ、妙にリアルな健康ネタにパロディネタといった、かわいい外見とは大きなギャップのあるものばかり。リコピンのガールフレンドである「ニンジンの苗から生まれたトイプードル」のカロちゃんとの日常会話も、毒舌だらけ。そんな毒舌ギャグに、キュートピアに迷い込んだ人間の女子中学生・めめが突っ込むのがお約束の展開だ。ちょっと世の中に疲れて、ブラックな笑いがほしくなったら読んでほしい作品。
出典:マンガペディア
『ちびまる子ちゃん』のさくらももこが描く、謎生物たちが繰り広げるメルヘンシュールギャグ漫画。不思議な世界「メルヘンの国」を舞台に、主人公の謎生物・コジコジと、「メルヘン学校」の仲間たちがシュールな日常ギャグを繰り広げる。子どもだけでなく大人にも突き刺さる、ブラックさを秘めた内容が特徴的だ。1997年にテレビアニメ化された。
本作の“謎生物”は、メルヘンの国の住人たち。登場するキャラクターたちは、全員がメルヘンちっくな見た目をしている。主人公・コジコジは、宇宙から来たという作中でもとびきりの謎生物。翼もないのにふわふわと空を飛び、メルヘン学校の友人達と、お気楽でのんびりした日常を過ごす。そんなメルヘンな世界観の本作でも、さくらももこの作風は健在だ。コジコジはある日、学校の先生から、いつもふらふらして何もしていないことを注意される。その時コジコジは、不思議そうに「犯罪みたいなことしてないよ。何で悪いの?」と聞き返す。どこか哲学的ですらあるその言葉に、生真面目一辺倒な先生は衝撃を受けるのだ。同じことを友人が真似して言ってみたりするのだが、コジコジのようにはいかず、どこか薄っぺらくなってしまうというあるあるネタも続く。奇妙なリアリティとユーモアに溢れた一作だ。
出典:マンガペディア
菌が見える主人公が、某農業大学で学生生活を送る学園コメディ。主人公の男子大学生・沢木惣右衛門直保(さわき そうえもん ただやす)は、細菌を肉眼で見ることのできる不思議な力を持っていた。彼は東京の某農業大学に入学し、個性豊かな教授や学生、そして菌に関わる様々な騒動に巻き込まれていく。2007年から2度に渡ってテレビアニメ化された。
本作の“謎生物”は、主人公・沢木が見る菌たちだ。沢木は菌を肉眼で見ることができるという、不思議な能力を持つ。だが、顕微鏡で見る本来の菌の姿ではなく、なぜかマスコットのようなデフォルメされた姿に見えている。沢木の入学した某農業大学では、農業に欠かせない菌の研究を行っている。本作のマスコットでもある「A・オリゼー」という菌は、酒や醤油、味噌の醸造に利用される、日本人の生活にはなくてはならないものだ。作中では、菌による分解や発酵など、彼らが活動することによって起きる様々な事象を、デフォルメした菌たちで紹介。目には見えない小さな存在である菌の偉大さとともに、人類はいまだ菌について詳しいことは分かっていないということが語られる。沢木には、危険な菌やウィルスの姿も見えるのだが、それらがふとした日常に紛れ込んでいるのがリアル。菌との付き合い方や研究の歴史も丁寧に分かりやすく描かれており、普段は目には見えない謎生物である菌という存在の一端に触れることができる。
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