ギャンブル好きのクズ人間の父親と二人暮らしをしている「桃園奈々生(ももぞのななみ)」。
借金漬けの父親とツライ生活苦の毎日を暮らしていたが、ある日父親が失踪する。同時に住んでいたボロアパートを追い出され、高校生でありながら突然のホームレス生活になってしまった奈々生の前にあらわれた、犬に吠えられている「ミカゲ」という男。
犬から彼を助けると、ホームレスとなってしまった奈々生の話を聞いたミカゲは言うのである。
あなたに私の家を譲りましょう
君の方が私より よっぽどあの「家」の主にふさわしい
いぶかしく思いながらも、もらった地図の通りに歩き辿り着いた先は、なんと「廃神社」だったのだ。
アニメ化、舞台化もされた人気作品。
はなとゆめにて連載、5月20日発売の12号にて最終回を迎えた。
現在発売中のはなとゆめ13号には、「神様はじめました フィナーレDVD~声優編~」というアニメの声優である三森すずこと立花慎之介がアニメを振り返るDVDがふろくになっている。
最終25巻は8月19日発売予定。
辿り着いた廃神社。実はただの神社ではなく、妖怪が住み着く神社だったのだ。
人には見えない妖怪が何故、奈々生には見えるのか? 実はミカゲがこっそりと神の力を奈々生に譲渡していたのだ。
ミカゲはこの神社に住んでいた元土地神だった。彼が家出してからの20年、神社を護っていたのは「巴衛(ともえ)」という妖狐。
小汚い人間の娘が土地神となったことを許せない巴衛は、神社から奈々生を追い出そうとする。生意気な態度にムカつく奈々生だが、すでに土地神となっている為に、妖怪やモノノ怪達から狙われる身となっていた。襲い掛かる鬼婆から逃げる奈々生。それをニヤニヤと見ている巴衛。
「愚かな私めをお許し下さい 巴衛様」と泣いて頼めば助けてやる
と言う巴衛。しかし意地でもそんなセリフを言いたくない奈々生は巴衛の首根っこをつかみ、巴衛にキスをする。
巴衛 私を助けろ!!
キスをすることで土地神は神使を使役し、命令することができるのだ。
土地神の立場を辞退しようと思っていた奈々生だが、色々あって、結局土地神として暮らしていく事となったのだった。
反発しあう奈々生と巴衛の2人だが、やがてお互いに魅かれ合い、人と妖の禁じられた恋路へと走り始める。
最新24巻では、巴衛の魂の悪友である悪羅王との因縁がついにクライマックス。
そして、次巻25巻でついに最終回を迎えることとなる『神様はじめました』。是非二人の恋の行方を見守ってほしい。
25巻の発売は、8月19日アニメDVD付きの特装版もあるので気になる人はチェックしてみてほしい。