日本には八咫烏という導きの神が存在するが、日常生活においてカラスに良いイメージを持っている人は少ないだろう。ゴミを荒らすし、鳴き声が不気味で凶暴。そんなカラスのイメージは、作品内で描かれるカラスとの生活を見てみると揺らぐ。もちろん、面倒なことはたくさんある。鳥の身体構造的に糞の回数が多いのは仕方がないことらしいが、それにしても回数が多く大変だ。そうした面倒を抜きにしても、犬養家で暮らすかぁ子りんは可愛いのである。
犬派、猫派とペット人気は二分化されがちであるが、鳥をペットとして生活を共にしている人は少なくない。飼育はしていなくとも、空を見上げればどこかに飛んでいる姿を見かけることができる。これほど身近な動物もいないだろう。ペットとしては難度高め?珍鳥ペット漫画をご紹介。
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動物好きの作者が、保護したカラスとの日常を描くコミックエッセイ。漫画家・犬養ヒロは、小さなころから動物に興味津々だった漫画家。ある日犬の散歩中に、猫に噛まれて動けなくなっている子どものカラスを発見する。弱っているカラスを見捨てることができず、親ガラスに襲撃されながらも保護したヒロは、鳥専門の動物病院に駆けこむ。しかし、保護したカラスの傷は深く一生飛ぶことはできないと診断されてしまい、一緒に生活することを決意するのだった。
日本には八咫烏という導きの神が存在するが、日常生活においてカラスに良いイメージを持っている人は少ないだろう。ゴミを荒らすし、鳴き声が不気味で凶暴。そんなカラスのイメージは、作品内で描かれるカラスとの生活を見てみると揺らぐ。もちろん、面倒なことはたくさんある。鳥の身体構造的に糞の回数が多いのは仕方がないことらしいが、それにしても回数が多く大変だ。そうした面倒を抜きにしても、犬養家で暮らすかぁ子りんは可愛いのである。
出典:講談社
都市に住みながら、相棒のオオタカやハヤブサと共に鷹匠として生活している作者が、狩りの様子や野生で生きる動物たちとの関わり方を紹介していくコミックエッセイ。職業は漫画家兼鷹匠。相棒であるオオタカの師匠と猟犬ミラとともに日々狩りを行っていた。ある日、ごまきちが狩りを行っていると、ミラが茂みの中にキジを発見する。師匠が飛び出しやすくするために、助走をつけて鷹を送り出す羽合せを行うのだった。
鷹を利用して行う狩猟のことを鷹狩り、鷹を扱う人を鷹匠と呼ぶ。日本ではふるくからある狩猟方法ではあるが、山中のイメージが強い。ごまきちが拠点を置くのは、名古屋市から電車で10分ほどの距離にある都市。猟をする以前に獲物がいるのか心配になるが、あまり困ってはいないらしい。カモはいるだろうと想像できるが、キジも都会生活を送っているとは思わなかった。そんな獲物を追うオオタカの師匠は、とにかく姿が凛々しくかっこいい。師匠の名に恥じぬ堂々たる佇まいに見惚れてしまう。
出典:集英社
女子高生が家族や友達と共にペンギンとゆるく同居していくアニマルコメディ。香帆が家の冷蔵庫を開けると、そこには食材と共にペンギンがみちっと詰まっていた。取り出したペンギンを風呂場で洗い、ネットで検索してみるとどうやらコウテイペンギンらしいことがわかる。世話を焼いていると、買い物から帰宅した母親が水族館に連絡するべきなのかと呟く。ペンギンは拒否するかのように母娘から距離を置くのだった。
冷蔵庫を開けるとペンギンが入っていた。しかもペンギンの中では最大種のコウテイペンギン。後にエンペラーと名付けられるペンギンは成鳥なので、大体全長100~130㎝。とても大きい。低学年の小学生くらいはある。なぜ冷蔵庫に入っていたのかはわからないが、香帆の家に住みたいと思っているのは確かなようである。エンペラーは賢いペンギンだ。水族館という単語を聞くと無言で逃げ、大丈夫だとわかるとソファでくつろぐ。無表情ながら行動で感情を表現するため、多弁であり感情豊かだと感じられるだろう。存在感が抜群なエンペラー。ペットとしては大きいけれど、冷蔵庫で発見した際はぜひ一緒に暮らしてみたい。
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大学の鳥類研究所で誕生したうずらを中心に、研究所の人々の日常と鳥類の生態を描くアニマル日常コメディ。うっずーはR大学の鳥類研究室で誕生したうずら。朝早くから研究所内を闊歩し、異常がないか警戒を怠らない。出勤してきた人間、植田先生を見たうっずーは「虫をくれる人」だと大喜び。しかし、植田先生は虫をくれる気配がない。飛び上がって虫を催促するうっずーだったが、エサであるミルワームは在庫切れ。お腹をマッサージされ夢心地になってしまうのだった。
うずらの卵をご覧になったことがあるだろうか。スーパーでも販売している、あの小さな卵である。料理の具材として使用されるが、有精卵を孵化させれば立派なうずらが誕生する。卵は小さいが体長は20㎝ほどになるので意外と大きい 。丸くずんぐりとしたフォルムが愛らしく、とくに手のひらにのっている姿はとてもキュートだ。うっずーは大学の鳥類研究所の孵卵器で誕生したうずらである。日々研究所内を闊歩し、植田先生や研究所のメンバーに虫を催促しながら暮らしている。キーボードの上に乗って仕事を阻止してくる姿を見ると、人間の行動をよく見ているのだなと感心してしまう。人間が一方的に観察しているつもりになっているだけで、実は人間も彼らに研究されているのかもしれない。
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巣から落ちたすずめを保護した漫画家一家の日常コミックエッセイ。漫画家の佐々木淳子は、母と弟の3人暮らし。介助が必要になった母が寂しかろうと動物を飼うことを検討したが、母は面倒だからという理由で拒否。動物の居ない生活が続くと思ったある日、カメラマンをしている弟が巣から落ちたすずめを保護してくる。黄色のくちばしに大きな瞳。可愛らしい姿に一目ぼれした淳子は、弟と共にすずめの世話をする。しかし、あるとき手のひらでくつろぐすずめの左足の異常に気が付くのだった。
チュンチュンという鳴き声は、多くの日本人にとってすずめを彷彿とさせることだろう。日本人にとって見慣れた鳥がすずめである。警戒心が強く人にあまり近づかないせいか、身近な存在であるにもかかわらず触れたことがある人は少ないだろう。冬のすずめは特にむくむくして愛らしい。そんなすずめのちゃいを保護し、飼育することになった佐々木家。作者の淳子は保護されたヒナのちゃいの姿にメロメロになってしまう。どんな生き物でも子どもは可愛いものだが、鳥も例外ではない。つぶらな瞳に見つめられてしまうと、お世話を焼きたくなってしまうだろう。実際、ヒナは2時間おきにごはんを食べるし、体温調節が難しい。自然の枠組みから外れてしまった小さな命は、人の手が無ければ生きていくことはできない。
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