異世界に聖女として召喚された20代OLのスローライフを描く、ライトノベルのコミカライズ作品。主人公はちょっと仕事中毒気味な普通のOL、セイこと小鳥遊聖(たかなしせい)。ある日、彼女が仕事を終えて帰宅すると急に光に包まれ、気がつくと異世界にいた。どうやら彼女はスランタニア王国を魔物から守る「聖女」として召喚された模様。しかし現れた国の第1王子は、セイとともに召喚された少女アイラに夢中で、セイは放置されてしまう。2021年4月にテレビアニメ化された。
異世界に召喚されたものの、放置されてしまったセイ。一応聖女として喚ばれたため王宮で優雅な生活を送ることができたが、2週間も経つと何もやることがなくて飽きてしまった。放置されてだらだら過ごすくらいなら、王宮を出たときのことを考えて仕事をしたい。そう考えたセイは、薬用植物研究所で一般人として働きながら、ポーション作りや魔力の使い方などを学んでいくことになる。やがて、セイが作った薬は全て効能が高いことがわかり、本物の聖女はセイなのではないか、という噂が囁かれることに。異世界で逞しく生きていくセイの姿に、読者は勇気をもらえるだろう。聖女としての活躍だけでなく、王国第3騎士団団長アルベルト・ホークとの恋の行方も見逃せない。
乙女ゲームの悪役令嬢に転生してしまった主人公が、破滅フラグを回避するために奮闘する様を描いた、大人気ライトノベルのコミカライズ作品。公爵家の一人娘として甘やかされ、我儘に育ったカタリナ・クラエス。ある日、彼女は転倒して額を強打したことをきっかけに前世の記憶を思い出し、自分が乙女ゲーム「FORTUNE LOVER」の悪役令嬢に転生したことに気がついた。その日からカタリナの、破滅回避のための奮闘が始まる。2020年4月にテレビアニメ化。
前世のカタリナはオタク女子高生で、ある乙女ゲームにハマっていた。そのゲームこそ「FORTUNE・LOVER」。このゲームに登場するカタリナは第3王子ジオルド・スチュアートの婚約者で、ヒロインの邪魔をする性格の悪い悪役令嬢だった。彼女を待つのは良くて国外追放、最悪で死。悪役令嬢にハッピーエンドはないのである。このままではそう遠くない未来に破滅する。そう考えたカタリナは、破滅フラグを回避するためにありとあらゆる手を尽くすのだが、必死な彼女の言動は何故か周囲の人々の心をとらえ、ゲームの攻略対象はもちろん、ヒロインまで虜にしてしまう。カタリナが破滅フラグを回避できるのかはもちろん、人たらしのカタリナが誰と結ばれるのかにも注目したい作品だ。
小説の脇役姫に転生した主人公が死亡エンドを回避しようとする奮闘記。睡眠薬を飲んで眠りについた主人公は、目を覚ますと赤ん坊になっていた。それもただの赤ん坊ではなく、どうやら一国のお姫様であるらしい。日々を過ごしていく中で、主人公は自分が前世で読んだ本に登場する脇役姫アタナシアであることに気づく。アタナシアは物語の中で、実父である冷徹な皇帝クロードに殺害される運命にあるキャラクターだった。アタナシアは生き残るために奮闘することになる。
オベリア帝国皇帝の1人娘、アタナシア・デイ・エルジェア・オベリア。それが、前世で社会人をしていた主人公の転生した姿である。赤ん坊のアタナシアは、自分が前世で読んだロマンス小説「かわいらしいお姫様」の脇役姫であり、18歳の若さで父に処刑されてしまうことに気がついた。そこでアタナシアは小説通りの展開になるのを避けるため、皇帝クロードと接触しないようにし、いつか父のもとから逃げ出そうと考える。ところが、そんな思いとは裏腹に、アタナシアはクロードと頻繁に顔を合わせるようになってしまった。それは小説とは全く違う展開だ。戸惑いながらも、アタナシアは恐れていた父と向き合っていくことになる。アタナシアがどのように運命を変えていくのかに注目だ。
異世界に転生した何の力も持たないヒロインと最強の魔法使いの恋が描かれる、恋愛ファンタジー漫画。王都に住まう貴族アディナ家の息女、フィリミナ・ヴィア・アディナ。彼女は3歳の頃流行病に罹って1週間生死の狭間を彷徨い、それがきっかけで平凡な社会人だった前世の記憶を思い出した。前世の記憶を持っているというだけで、特別な能力を持つわけではないフィリミナ。そんな彼女の前に、美しい黒髪を持つ少年、エディことエギエディルズ・フォン・ランセントが現れる。
フィリミナがエディと出会ったのは7歳の頃。フェリミナの父の友人である王宮付魔法使いが、エディを連れてアディナ家を訪れたのがきっかけだった。エディは辛い過去のせいで心を閉ざしていたが、次第にフェリミナとは打ち解け、2人は一緒に魔法の勉強をする間柄となる。そんな日々が2年続いていたのだが、ある日、フェリミナはエディが召喚した焔の高位精霊によって大怪我を負ってしまった。エディは自身の魔力を制御できる術を学ぶため魔法学院に通うことを決断。それから7年後、フェリミナとエディは婚約者として再会した。ここから2人の恋物語が本格的に動き出すのだが、素直になれないフェリミナと口下手なエディの距離はなかなか縮まらない。もどかしい2人の恋の行方を最後まで見守ろう。
国外追放されるはずだった悪役令嬢が隣国の王太子に溺愛される様子を描いた、異世界恋愛漫画。主人公はラピスラズリ王国の王太子ハルトナイツ・ラピスラズリ・ラクトムートの婚約者、ティアラローズ・ラピス・クラメンティール。ある日彼女は前世の記憶を思い出し、この世界が乙女ゲーム「ラピスラズリの指輪」の世界であることに気がつく。しかしティアラは、王子から婚約破棄され国外追放される悪役令嬢であり、記憶が戻ったのはエンディングを迎える直前だった。
ゲームのヒロインだと思われる少女アカリに夢中になり、礼儀に厳しいティアラを疎ましく思っていたハルトナイツ。彼はゲームの展開通り、ティアラに婚約破棄と国外追放を告げる。悪事を働いたわけでもないのに、断罪されることになったティアラ。そんな彼女を救ったのは、隣国の王子アクアスティード・マリンフォレストだった。アクアスティードは大勢の前でティアラに求婚。バッドエンドを迎えるはずだったティアラは一転して、ゲームの展開とは全く違うときめき溢れる未来を歩んでいくことになる。ティアラへ並々ならぬ愛情を注ぐアクアスティードの姿は、読者にもときめきをもたらすだろう。ゲームの強制力がどこまで働くのかというドキドキ感も、物語のスパイスとなっている。