武井宏之の代表作。現代日本を舞台に、500年に一度開催される霊能力者(シャーマン)の頂点を決める戦い「シャーマンファイト」を描いた物語。主人公の少年シャーマン、葉は自然体で物事に取り組み、さまざまなシャーマンとの戦いを通じて「五人の戦士」と呼ばれる仲間を得ていく。物語の後半では双子の兄、ハオとの因縁が明かされ、葉の戦いは世界の命運をかけたものへと発展していく。本作は、「シャーマン」という霊能力者の設定を用いて、東洋思想や因果応報といった哲学的なテーマを描いた少年バトル漫画。戦闘に用いられる降霊術の一種である「憑依合体」や、その強化版「オーバーソウル」といった独自の霊能力システムが構築され、これにより多様な戦闘スタイルが実現している。また、「グレートスピリット」というすべての霊の集合体が、世界の根幹を成す設定となっている。集英社「週刊少年ジャンプ」1998年31号から2004年40号まで連載。テレビアニメ第1作が2001年7月から、第2作が2021年4月から放送。2001年12月にゲーム化され、以降複数のプラットフォームで多数発売されている。