「漫画家の育児」を描いた漫画オススメ5選!30 Pt.

笑いあり涙あり、十人十色の漫画家の育児記録を紹介!

作成日時:2019-01-13 10:00 執筆者:マンガペディア公式

「漫画家の育児」を描いた漫画オススメ5選!

出典:小学館

子どもの成長記録を漫画で描く! 男性漫画家さんのパパさん視点、女性漫画家のママさん視点。漫画家の育児を面白く描いた5タイトルを紹介。締め切りに追われながらも、子どもとの触れ合いに全力な漫画家たちの育児に注目。


ギャグ漫画家の大御所・吉田戦車が描く、漫画家のリアル育児エッセイ漫画。吉田戦車の妻で、同じく漫画家・伊藤理佐に待望の妊娠が発覚した。夫婦共に酒好きだったが、妻・伊藤理佐は、妊娠を期に断酒を決意。夫・吉田戦車は、妻のためにと積極的に家事をこなす。妻の産後鬱にも耐える、漫画家の育児姿を描いている。漫画家仲間に赤ちゃんを描いてもらう企画といった、漫画家ならではのエピソードも収録されている。

漫画家の育児を描く本作に登場する「娘」は、作者・吉田戦車にとっての第2子である。そのため吉田は、育児に慣れている。産後まもない妻の漫画家・伊藤理佐に代わり、家事を積極的に引き受けていた。吉田は、「多少は褒めてもらっても良い」と自称するほど、育児に協力的で良い父だ。しかし、作中では、いくつもの小さな失敗談が語られている。娘の沐浴では首の肉に埋もれた場所を洗い忘れたり、新生児でいる貴重な時を長く感じていたいという理由でオムツのサイズをアップするのを躊躇ったり。妊娠をきっかけに断酒した妻の前で、ちゃっかり晩酌をしたこともある。子育てと仕事に忙殺される日々に、吉田の「暗黒面」がにじみ出ることもある。子どもは可愛いいけれど面倒くさいという、相反する本音と漫画家の育児事情が赤裸々に語られている。


『海月姫』や『東京タラレバ娘』でおなじみの人気女性漫画家・東村アキコが描く、漫画家の育児エッセイ漫画。東村アキコは、妊娠発覚後に結婚した。しかし、別居婚のため、ほぼ1人で息子「ごっちゃん」を育てている。漫画家の育児の大変さと共に、息子である「ごっちゃん」の可愛さと不思議な魅力、その自由奔放な言動にママが「テンパって」いる姿が面白おかしく描かれる。

漫画家の育児エッセイである本作を描くにあたり、作者・東村アキコは、「育児に関するハウツー的な情報を一切描かない」ことを決めた。育児における「常識」は時代と共に変化しているため、自身の子どもの言動に的を絞った「観察日記」として描いているのだ。東村アキコの息子「ごっちゃん」は、彼女の担当編集者やアシスタントにも可愛がられている。ごっちゃんは、みんなに愛されていることを自覚している。そのため、言動はまるでアイドルのように自信たっぷり。その姿が微笑ましい。なかなか乳離れしないごっちゃんのために、胸に「ゴルゴ」の絵を描いて怖がらせ乳離れさせる作戦を決行するエピソードも。そんな親子の攻防を始めとした、漫画家の育児生活における苦しさと楽しさが描かれている。


『親バカ日誌』

出典:白泉社

2018年11月に連載40周年を迎えた『パタリロ』の作者・魔夜峰央が記す、漫画家の育児エッセイ漫画。父・魔夜峰央は、娘・マリエと息子のマオに対し、堂々と「親バカ」を名乗っている。また、その愛情は妻にも向けられ、作中で「永遠の美女」と称するほどだ。愛情あふれる魔夜一家の、微笑ましいエピソードが満載だ。

漫画家の育児エッセイである本作で、作者・魔夜峰央は、子育てをするには「親バカ」にならないと辛いこともある、と語っている。しかし作中では、努めて親バカになろうとしたわけでなく、自然と親バカになってしまっている魔夜の姿が描かれている。子どもへの溺愛っぷりは凄まじく、娘・マリエが学校行事で1泊すると聞いただけで、寂ししくてたまらなくなってしまうほど。息子・マオは、独特のセンスでギャグを連発。それを聞いた魔夜は、まごうことなき天才と息子を褒め称える。本作の続編として『親バカの壁』、『親バカ輪舞』、『親バカの品格』も発表されている。また、本書刊行時に小学生だった娘は、2017年に「山田マリエ」というペンネームで漫画家デビューしている。山田マリエの著書・『魔夜の娘はお腐り申し上げて』にも、本書のことについて取り上げたエピソードが存在する。


『人は見た目が100パーセント』が代表作の漫画家・大久保ヒロミが描いた、漫画家の育児エッセイ漫画。主人公・ピロミは漫画家で、ごく普通のサラリーマンであるピロキと結婚。2人の間には娘・ヒヨ子が誕生する。そして始まった漫画家の育児生活は、とにかく苦労の連続。ピロミは、「母親とは赤ちゃんのドレイなのではないか」と思う日々を送ることに。夫・ピロキのマイペースっぷりにも負けず、ピロミは娘の育児に奮闘する。

漫画家・大久保ヒロミが自身の育児体験を描くエッセイ漫画。作中では「大久保ヒロミ→ピロミ」というように、登場人物の名前を、実際のものから変更している。娘・ヒヨ子は、とても大きく元気な赤ちゃんだ。ほんの少しでも気に食わないことがあれば全力で泣き喚くため、母・ピロミに自由時間はほとんどない。離乳食が気に入らずに放り投げる姿は、ピロミにとっては悪魔のようにすら見える。さらに、周囲の人々はヒヨ子ばかりに注目し、母・ピロミは「可愛い赤ちゃんの添え物」でしかない。そんな育児の日々を、「ドレイ生活」として、面白おかしく自虐ネタとして描いている。そんなピロミだが、ヒヨ子の笑顔や甘える姿には、たまらない幸せを感じている。漫画家だけでなく、育児経験者ならば思わず「あるある」と言いたくなるネタが満載の、漫画家の育児エッセイだ。


『よんこまのこ』

出典:竹書房

2016年にテレビアニメ化された『信長の忍び』といった多くの作品を手がける4コマ漫画家・重野なおきの実録育児4コマ漫画。妻も同じ4コマ漫画家・藤島じゅんであり、彼女も実録育児4コマ漫画『マママのお仕事』を描いている。3,945gの大きな体で誕生し毎日パワフルな兄・るいと、妹・あい。2人は、漫画家夫妻である2人にとって、大切な子どもであると同時にネタの宝庫! ときには、2人が、同じエピソードを別目線からネタにすることもある。本作では、「父目線」の漫画家の育児奮闘記である。

本作は、ベテラン4コマ漫画家・重野なおきによる、漫画家の育児の実録4コマ漫画だ。妻・藤島じゅんも4コマ漫画家であり、夫と同じく実録育児4コマ漫画を描いている。そのため、育児のおもしろエピソードを、夫と妻のどちらが先に世に出すかを競う一幕もある。また、お互いの育児漫画にコメントを寄せたり合作をしたり、漫画家夫妻ならではのエピソードもふんだんに盛り込まれている。夫妻が同時に原稿の締め切りを迎えた場合、子どもたちに静かにしていてもらうための試行錯誤。長男にどのような習い事をさせるかを夫妻で揉めたものの、最終的に「漫画の手伝いをしてほしい」で意見が一致。この他にも、漫画家の育児に関わるエピソードが満載だ。仕事に育児に苦労している様子はあれど家族仲はとても良好で、見ているだけで笑顔になれる作品だ。


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