ロボットアニメオタクの少女が巨大ロボを実際に起動させるために奮闘するSF冒険コメディ。月で生まれ育った少女・山本つきひはロボットアニメが大好きで、古いアニメの「月面魔神グラドゥルス」を特に気に入っていた。そのアニメに登場する巨大ロボットのグラドゥルスが実在していることを父親から聞き、自分が搭乗して動かしてみたいという衝動に駆られる。つきひは仲間の力を借りながらグラドゥルスのレストアに取り組み、夢に向かって突き進んでいく。
グラドゥルスは、つきひが大好きなアニメ「月面魔神グラドゥルス」の中で、侵略者から月の平和を守るために戦う巨大ロボット。架空の存在だと思われていたが、民営月面基地Bラボには、実物大のグラドゥルスが眠っていた。しかし、巨大ロボへの情熱だけでは実際に動かすことはできない。重力やエネルギーなどを考慮し、様々な高度な計算、激しいアクションに耐えられる素材やパーツ探し、さらには開発にかかる膨大な費用など、問題は山積みだ。それでも、夢に向かって走り出したつきひは誰にも止められない。作中では登場人物たちが一丸となってグラドゥルスを起動させるという夢に向かって全力を尽くしており、読めばきっと胸が熱くなるはずだ。
近未来の異次元新世界と地球の争いを描くSF戦争漫画。異次元空間移住者と地球連合軍との間に始まった戦争で、地球連合軍は新兵器の巨大ロボット「女子攻兵」を投入する。だが、女子攻兵には搭乗時間が長くなるとパイロットが「精神汚染」を引き起こす問題があった。タキガワ中尉は精神汚染が進行したことで制御不能となった女子攻兵を始末するハイエナ部隊のリーダー。ある時から謎めいたメールが届くようになり、その送信主「ツキコ」の正体を探るため異次元空間の奥地を目指すことになる。
女子高生の姿をした巨大ロボット「女子攻兵」の頭部に設けられたコックピットでパイロットが操縦している。既存兵器の攻撃を受け付けないことが最大の利点だ。しかし、「精神汚染」によって女子攻兵は人類の新たな脅威となった。精神汚染が進むとパイロットは現実と妄想の区別がつかなくなり、周囲への攻撃を始めてしまう。そしてハイエナ部隊こと第十三独立女子攻兵猟隊の出番となるのだ。展開が進むにつれて「ツキコ」がタキガワを「キリコ」と呼ぶ理由、タキガワを始めとしたパイロットたちの過去や罪、世界の鍵を握る「予言者」の謎も次第にひもとかれていく。妄想と現実が交錯する世界に翻弄され、次第に「自我」を失いそうになっていくタキガワの運命をどうか最後まで見届けて欲しい。
失業中の男性の元に一通の手紙が届いたことから始まる、人知れず戦う者たちの活躍を描くSFバトル漫画。25年前の夏、人類は世界各地に現れた未知なる敵の亞害体に対抗するために人類連合を結成。それから月日が流れ、一見平和に見える世界の裏側では、未だに襲来を続けている亞害体と戦う者たちがいた。人類連合日本支部から非常勤職員募集の知らせを受け取った平仁一郎は、対亞害体の兵器「RIZE(ライズ)」を遠隔操縦するパイロットになる決意をする。
主人公の仁一郎が遠隔操縦しているのは、亞害体に対抗するために開発された巨大ロボット「RIZE(ライズ)」。接続剤を体内に注入されることでRIZEと神経が接続され、遠隔操縦が可能となるが、神経接続は危険も伴い、接続の強制遮断は脳にダメージを負うことに繋がる。仁一郎が所属することになった31小隊は個性的なメンバーが多かったが、紆余曲折の末にそれぞれの得意分野を活かして助け合うようになり、絆を強めていく。しかし、敵に違和感を持つようになった仁一郎は、自分たちが戦っている敵は未知の生命体ではなく、自分たちと同じ人間で少数民族のサファンであることを知ってしまう。衝撃を受け、苦悩する31小隊のメンバーたちは、更なる試練に苛まれることになる。
人類と外宇宙生命体との争いを描くSFバトル漫画。千年前に未知なる宇宙生命体・奇居子(がうな)から攻撃を受けて太陽系が滅ぼされて以来、人類は安息の地を求め、恒星間宇宙船シドニアで宇宙を旅し続けてきた。シドニアの地下で暮らしてきた谷風長道(たにかぜながて)は、とあるきっかけでシドニアの艦長・小林に拾われる。百年振りに奇居子が出現し、長道は対奇居子兵器の衛人(もりと)を操縦するエースパイロットとして成長していく。2014年テレビアニメ化。
主人公の長道が操縦するのは、奇居子からシドニアを守る人型ロボット・衛人で、かつての撃墜王が搭乗していた旧型名機の「継衛(つぐもり)」。奇居子は本体と自由に変形できる外皮の胞衣 (えな)から構成されているが、本体を破壊しなければ倒せない。長道と近しい間柄だった星白閑 (ほしじろしずか)は奇居子との戦いで命を落とす。しかし、奇居子は後に胞衣で星白の機体と星白本人の細部まで再現し、長道や星白のかつての仲間たちを動揺させる。それはやがて研究者・落合に利用され、奇居子と人間の融合個体「白羽衣(しらうい)つむぎ」が誕生。奇居子と人類の争いを中心にしながらも、長道と星白やつむぎとの心の触れ合いや長道の出生の秘密なども描かれており、様々な角度から楽しめる。
記憶喪失の少年が自分の宿命を思い出し、サイキッカーと宇宙政府の戦いに巻き込まれていくSFロボットアクション漫画。2018年放送の水上悟志のオリジナルテレビアニメのコミカライズ作品。黒井宗矢は、メイド姿の黒井銀子と巨大なネコの姿をした先生と暮らす高校生。謎の飛行物体「ネビュラウェポン」を撃退するサイキッカー集団「グランドパラディン」の一人・虎居英雄から力の源を奪ったことをきっかけに、自分がシリウス人の生き残りであることを思い出す。
宇宙政府ネビュラは「龍」の力を用いるようになった地球への対処について、「封印派」と「穏健派」で意見が対立していた。宗矢と家族同然に暮らす「先生」は穏健派。グランドパラディンの司令官・竜造寺隆は胸に野望を抱き、虎居たちは龍起源の超能力を用いて「閣下」率いる封印派が送り込む封印装置「ネビュラウェポン」を撃退していた。一方、先生は戦闘民族シリウスの生き残りである宗矢の力を借りて念力合体することでネビュラソルジャーと呼ばれる「先生ロボ」に変身。グランドパラディンの力の源を奪うことで危険を回避し、見守ることを望んでいる。宗矢は龍に対する「復讐心」を原動力にしていたが、復讐の虚しさを知り、次第に大切なモノを「守る」ための戦いに変わっていく。