人類が人型兵器を操縦して未知の生命体と戦う姿を描いたSFロボットアクション漫画。主人公は30歳の男性・平仁一郎(たいらじんいちろう)。元々は会社員であったが失業してしまった彼のもとに、一通の手紙が届いた。それは、地球に出現した謎の生命体「亞害体(あがいたい)」と戦う組織・人類連合からの採用審査通知。生きがいを求めていた仁一郎は、人類連合日本支部の31小隊に所属し、人型兵器「RIZE」のパイロットとして、仲間たちと共に人類を守る戦いに身を投じることになる。
仁一郎は幼い頃に両親を交通事故で亡くしたため、祖父母に育てられた。親戚の話によると、両親は仁一郎を庇うようにして死んだのだという。両親が助けてくれた命だ。仁一郎は自分は幸せになるべきだと考え、そのための努力を重ねていく。しかし残念ながら、その努力は実を結んではいなかった。ならばせめて、生きがいを見つけたいと願った仁一郎。そんな彼の前に示されたのが、命の危険を伴う人類連合のパイロットとなる道だった。仁一郎は人型兵器「RIZE」を遠隔操縦し、戦地の最前線で人類を守るため戦うことになる。死の気配を間近に感じる職場で、仲間たちとぶつかり合い、上官からの理不尽な命令に葛藤しながら、仁一郎はパイロットとしても人としても成長していく。
傭兵ガールたちが平和のために戦う姿を描いた、ガンアクション漫画。長引く「戦争」が原因で、日本の首都であるトーキョーでは、テロや凶悪犯罪が増加していた。国境線の内側でテロリストたちと戦うのは、もっぱら民間軍事会社(PMC)の仕事だ。「カイムジャパン」もPMCの1つで、この会社には「BLACK COMPANY'S」の通り名を持つ女性だけのチームが存在する。彼女たちは、今日もトーキョーの治安を守るため、危険なミッションをこなしていく。
民間軍事会社(PMC)とは、正規の軍に代わって直接戦闘や要人警護、軍事教育などの軍事的サービスを提供する傭兵組織のことだ。5年前に起こった東北動乱以来、トーキョーを中心とした日本の治安は一気に悪化した。現在は、テロや凶悪犯罪がニュースの定番になってしまっている。それを取り締まる軍は、外国との睨み合いで手一杯。そのためPMCにテロリスト鎮圧の仕事が回ってくるようになった。武田いちかが所属するPMC「カイムジャパン」も、毎日命の危険を伴う過酷な任務に従事している。武田いちか、字井(あざい)ひまわり、セリーナ・ライブラリーの3人で構成されるチーム「BLACK COMPANY'S」が、どんな危険な仕事をどのようにしてこなしていくのかに注目だ。
化け猫退治を専門とする「神楽総合警備」の社員たちの活躍を描いた、SFアクション漫画。舞台となるのは、1995年の綾金市。主人公の田波洋一(たばよういち)は、前の職場が倒産してしまったため、神楽総合警備という会社に再就職することになった。新しい職場にやってきた田波は、神楽総合警備がただの警備会社ではなく、「化け猫」と呼ばれる怪物を退治することを専門とする危険な会社であることを知る。1998年にOVAが製作され、2004年4月にテレビ放送された。
入社が決まったとき、田波は神楽総合警備を「割の良い警備会社」だと説明されていた。しかしそれは、とんでもない勘違いであったことを知る。神楽総合警備は、人間社会の裏側で 暗躍する魑魅魍魎「化け猫」を撃退するために設立された民間会社だったのだ。田波は神楽総合警備で働く5人の美女と、一匹の化け猫と共に、化け猫退治に奔走することになる。化け猫との戦いは、常に死の危険と隣り合わせだ。銃弾が飛び交い、爆発は当たり前。田波はこんな危険な仕事は絶対に辞めてやると息巻きつつ、今日も仕事をこなす。本作の魅力は、キャラクターたちが様々な武器を手に派手な銃撃戦を繰り広げるところだ。読者はアクション映画を観ているような感覚で、物語を楽しむことができるだろう。
元OLが殺し屋に転職して幸せを掴む、ブラックコメディ漫画。主人公の西野カナコは、ブラック企業で働くOLだった。心身ともに疲弊したカナコは会社を退職し、新しい就職先を探すことになる。そんな彼女が面接に向かったのは、なんと殺し屋。そうとは知らずに面接を受けてしまったカナコは不安を抱くが、彼女には殺し屋としての才能があった。入社テストをあっさりとクリアしてしまったカナコは、殺し屋としての新たな生活をスタートさせる。
疲れ切っていたせいでうっかり殺し屋の面接を受けてしまったカナコ。マズイと思ったにもかかわらず入社テストを断れなかったのは、殺し屋の仕事が給料も良く福利厚生も充実している、意外とホワイトな仕事だと知ってしまったからだ。カナコが受けることになった入社テストは、前職のパワハラ上司を狙撃して消す、というもの。人殺しなどしたことがないカナコであったが、彼女は狙撃を成功させてしまう。しかも初めて人を殺したのに、カナコはそれで精神を病んでしまうようなことはなかった。実はカナコには、殺し屋としての才能があったのだ。殺し屋になったカナコは、ブラック企業で働いていたときとは違い、生き生きと日々を過ごすようになる。一風変わったストレス発散漫画を楽しもう。
悪霊・妖怪退治を生業とするゴーストスイーパーの戦いを描いた、オカルトコメディ漫画。悪霊や妖怪といった人外の存在が溢れ、それを退治する霊能力者たちが一般に認知されている世界。主人公の美神令子(みかみれいこ)も、そんな霊能力者の1人だ。彼女は悪霊たちを退治する術に長けた「ゴーストスイーパー」。助手の横島忠夫(よこしまただお)を引き連れて、今日も令子は日本各地の悪霊たちを退治して回る。1993年4月にテレビアニメ化。1994年8月には劇場映画が公開された。
令子は「美神除霊事務所」の所長として働いている超一流のゴーストスイーパー。数多くいる霊能力者の中でも実力・知名度が飛び抜けて高く、あらゆる企業などから除霊の依頼を受けて金を稼いでいる。除霊の仕事はとても儲かるのだ。しかし、悪霊や妖怪が相手の仕事には命の危険が付きもの。一度の失敗で信用を失うこともあるため失敗できず、一般人には除霊の仕事の重要性や大変さが理解されないため、冷たい目を向けられることも多い職種でもある。ゴーストスイーパーとして活躍する令子と、その助手である横島がどのようにして悪霊や妖が関わる事件を解決していくのか。2人の仕事ぶりと、話が進むにつれて明らかになっていく前世の物語、強力な敵との戦いが見所だ。