「新海誠」が監督を務めた作品122 Pt.

『君の名は。』が大ヒットし注目を集めている映画監督「新海誠」。彼が監督を務めた作品の内容と見どころを紹介。

「新海誠」が監督を務めた作品

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概要

『君の名は。』の大ヒットで、一躍時の人となった「新海誠」監督。今回は、彼が今までに監督を務めた6つの作品を紹介しよう。『君の名は。』から「新海誠」監督のファンになり、過去の作品をまだ知らないという方は是非これを機に他の「新海誠作品」にも興味を持ってもらえれば幸いだ!! 昔から「新海誠」監督のファンだという方も、改めて彼の足跡を振り返る気持ちで読んでみてほしい。

『ほしのこえ』

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記念すべき「新海誠」監督の初劇場公開作品。21世紀中盤の未来を舞台に、地球外知的生命体「タルシアン」の調査のために宇宙に旅立った少女と、地球に残った少年の遠距離恋愛を描いた作品。携帯電話のメールが重要なモチーフとなっており、宇宙と地球で少しずつ開いていく距離に従って、メールの往復にかかる時間も増える。ずれて行く2人の時間に、少年と少女の心は揺れ動く。第6回「文化庁メディア芸術祭」特別賞、第1回「新世紀東京国際アニメフェア21」公募部門優秀賞などなど、数々の賞を受賞し、これまで短編アニメーション作家として知る人ぞ知る存在だった「新海誠」監督の知名度を大きく高めた作品だ。25分に渡る作品の、監督・脚本・演出・作画・美術・編集のほとんどを「新海誠」監督が一人で行っている。初の劇場公開作品でありながらそのクオリティは非常に高く、「新海誠」監督の代名詞ともいえる思わず息を呑む超美麗な背景はこの当時から圧倒的だ。

『雲のむこう、約束の場所』

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「新海誠」監督の劇場用アニメーション映画第2作。前作が25分の短編アニメーション作品だったため、長編作品としてはこれが第1作となる。舞台は我々の住む世界とは異なる、もうひとつの戦後の世界。津軽半島に住む少年「藤沢浩紀」と「白川拓也」は、津軽海峡の向こう側、北海道に存在する謎の白き巨大な塔に憧れ、「ヴェラシーラ」という名の飛行機を自分たちで作り塔まで飛んでいこうと考える。ふとしたことからその計画がクラスメイトの「沢渡佐由理」にバレてしまい、「浩紀」達と「佐由理」は「ヴェラシーラ」が完成したら「佐由理」を塔まで連れて行くという約束を交わす。しかしある日突然、「佐由理」は東京へ転校してしまう。そのまま計画も頓挫するが、その3年後、「浩紀」は「佐由理」が3年前から原因不明の病で眠り続けていることを知る。彼女を救うことを決意した「浩紀」は「拓也」に協力を求め、物語の歯車が静かに回り始める。前作に引き続き、今作も「新海誠」監督自身が原作・脚本・監督・撮影・美術と制作の大部分に携わっている。前作以上のクオリティーを誇る作画、特に雲と空の美麗な描写は必見だ。演出も非常に巧みで、「天門」氏が手掛ける音楽とのマッチングも素晴らしい。第59回「毎日映画コンクールアニメーション映画賞」を始め、今作も多数の賞を受賞している。

『秒速5センチメートル』

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「新海誠」監督の、劇場公開作品第3作目。お互いに惹かれ合っていた少年と少女の想いが、時間と距離によって次第に変化していく様を描いた連続短編アニメーション。『桜花抄』、『コスモナウト』、『秒速5センチメートル』という3話の短編で構成される全63分の作品。タイトルの『秒速5センチメートル』は「桜の花びらが舞い落ちる速度」という意味を持つ。今作でも「新海誠」監督自身が監督、原作、脚本、絵コンテ、演出と制作に幅広く関わっている。国外でも高く評価され、「アジア太平洋映画賞 アニメーション映画賞」や「イタリア フューチャーフィルム映画祭 ランチア・プラチナグランプリ」などの映画賞を受賞した。「新海誠」監督の知名度をより一層高めた作品であり、彼の代表作の一つである。

『星を追う子ども』

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「新海誠」監督の劇場用アニメーション映画第4作。幼い少女を主人公に、彼女の冒険、そして様々な人との出会いと別れを繊細な作画と美しい音楽で描き出すファンタジー作品。アクションシーンが増えファンタジー色が強くなっており、これまでの「新海誠作品」とはかなり作風が異なっているのが大きな特徴。「新海誠」監督は、「日本のアニメの伝統的な作り方で完成させてみる」ことを個人的な目標にしていたという。作風こそ大きく異なるものの、その美麗な作画は健在。

『言の葉の庭』

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「新海誠」監督の劇場用アニメーション映画第5作。キャッチコピーは「"愛"よりも昔、"孤悲(こい)"のものがたり」。最新作である『君の名は。』の1作前の作品であり、まだ記憶に新しい人も多いのではないだろうか。「新海誠」が初めて描く「恋」の物語と銘打たれており、その言葉通り、靴職人を目指す男子高校生「タカオ」と、彼が雨の庭園で出会う女性「ユキノ」の恋の物語を、思わず息を呑むほどに美しい作画で描いた名作。これまでも多くのファンの心を鷲掴みにしてきた美麗な背景の作画がさらに進化しており、「光」と「影」、そして「新海誠」監督自身が「3人目のキャラクターといっていいくらいウェイトがある」と語った「雨」の、現実すらも超越した美しさは必見である。物語の重要な場所として「新宿御苑」が登場するため、聖地巡礼に訪れたファンも多い。

『君の名は。』

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「新海誠」監督の劇場用アニメーション映画第6作であり最新作。東京都心に住む男子高校生「立花瀧」と、岐阜県飛騨地方の山奥にある「糸守町」に住む女子高生「宮水三葉」の2人を主人公に、彼らの身に起きた「入れ替わり」という謎の現象と、1200年ぶりに地球に接近するという「ティアマト彗星」をめぐる出来事を描いた物語。前作が全国23館での上映だったのに対し、今作は全国約300館での上映ということも手伝い、まさに歴史的な大ヒットを記録。国外でも非常に高く評価され、国内外で多数の映画賞を受賞。世界での興行収入3.55億ドルは日本映画歴代1位という大記録だ。この作品によって「新海誠」監督の知名度は一気に跳ね上がり、一躍時の人となった。本作でも「新海誠作品」でお馴染みの超美麗な背景は健在で、人気アニメーター「田中将賀」氏と「安藤雅司」氏がデザインを務めたキャラクター達も背景に負けず劣らず素晴らしい。また、今までの「新海誠作品」がどこか切ない終わりを描きバッドエンドと評されることも多かったのに対し、今作では誰の目から見てもハッピーエンドといえる非常に清々しく良い意味で続きが気になる結末が描かれている。パンフレットなどで「誰もが楽しめるど真ん中のエンターテインメント」と語られている通りの、老若男女誰しもが楽しめ、万人にオススメすることのできる素晴らしい作品に仕上がっている。

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