漫画の主役に年齢は関係ない。作品を彩るのは大人でも子どもでも魅力的なキャラたちだ。今回は子どもが活躍するタイトル5本をピックアップ。子どもならではの視点や発想が盛り込まれた物語に注目だ。
元気いっぱい大活躍、子どもが活躍する漫画を紹介!
出典:小学館
漫画の主役に年齢は関係ない。作品を彩るのは大人でも子どもでも魅力的なキャラたちだ。今回は子どもが活躍するタイトル5本をピックアップ。子どもならではの視点や発想が盛り込まれた物語に注目だ。
出典:マンガペディア
「週刊少年サンデー」に連載されて少年漫画界に一大旋風を起こした、子どもを主役にした大ヒットギャグ漫画。主人公は、いたずらが大好きな子どもの「まことちゃん」こと「沢田まこと」だ。まことちゃんをはじめ、パワフルで変わり者ぞろいの一家として、ご近所でも評判の沢田家の面々が巻き起こす、様々な騒動は爆笑必至。1980年にアニメ映画が公開された。
ホラー漫画の名手として知られる大御所・楳図かずおによるギャグ漫画。子どもたちの間で大ヒットした作品だ。主人公・まことちゃんこと沢田まことは、こけしのようなベリーショートのおかっぱ頭の子どもで、常に鼻水を垂らしている幼稚園生。いつも突拍子もない言動で、周りの人々を驚かせている。本作で描かれるギャグはシュールな下ネタ系が中心だが、SFやホラー展開のような変化球も盛り込まれている。作中でまことちゃんの口癖となっている「グワシ」や、語尾に「なのら」を付ける「まことちゃん語」は子どもの間で流行。主人公のヘアスタイルは、現在でも「まことちゃんカット」として知られている。本作はコミックス24巻で完結しているが、1988年に新シリーズが連載開始。こちらは「平成版」と呼ばれている。
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妻を亡くした父親とその子ども、父親の教え子である女子高校生の3人が、食事を通じて絆を深めていくハートフルな料理漫画。高校教師の仕事と、幼稚園児の娘・つむぎの育児を抱え、日々の忙しさに追われる犬塚公平。教え子・飯田小鳥の母が料理研究家と知った公平が、つむぎのために、料理を習い始めるところから物語は始まる。2016年にテレビアニメ化された。
シングルファーザーである犬塚公平の料理に加え、子どもであるつむぎの成長も大きなテーマとなっている本作。高校教師として働く公平は、妻を亡くして以来、忙しさにかまけ、冷凍食品やコンビニ弁当に頼る日々を送っていた。テレビで料理の光景を見たつむぎの「ママにこれつくってっておてがみして」の言葉で、娘の抱える寂しさと、手料理への渇望に気付かされる。自身で娘のために料理を作ろうと決意した公平が頼ったのは、母が料理研究家で、家が料理屋を営む教え子・飯田小鳥。子どもを想う心から始まった3人一緒のご飯会を通じて、それぞれの人物たちの間に深い絆が結ばれていく。美味しそうなご飯とつむぎの成長に、心がいっぱいになる感動の物語だ。
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とある町に引っ越してきた少女の日常を描いたコメディ作品。主人公・小岩井よつばが、暢気な「とーちゃん」の小岩井葉介をはじめとする周囲の人々と織りなす日々の様子は、大人にとって平凡な日常でも、子どもにとっては大きな発見や冒険に満ちていることを気付かせてくれる。第10回文化庁メディア芸術祭マンガ部門において、優秀賞を受賞した。
『あずまんが大王』に並ぶ、あずまきよひこの代表作。主人公の少女・よつばは、四つ葉のクローバーのように分けて結んだ髪型がトレードマークの5歳の子どもだ。好奇心旺盛で身の回りの様々なことに疑問を持ち、思うがままに行動する。ブランコを勢いよく漕いで空を舞ったり、電柱に昇ってセミの真似をしたりと、無邪気さあふれる子どもらしい行動に、ほっこりさせられる。よつばと同じ目線で彼女との暮らしを楽しむ「とーちゃん」や、お隣の綾瀬家の姉妹といった、子どもを温かく見守る大人たちとの交流もコミカルに描かれている。また、本作に登場した段ボールで作られたロボットの「ダンボー」は、多数の派生グッズが発売されて人気を集めている。
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我が道を行く子どもたちによる、ハイテンションな幼稚園での日常を描くギャグ漫画。子どもが大好きで幼稚園の先生になった新米の幼稚園教諭・山田たまこが出会った、下半身丸出しの少年「いぬまる」。「絶対に下は履かない」という強い信念と、子どもらしからぬ特技を持ち合わせた彼をはじめ、個性豊かな園児たちと幼稚園スタッフが織りなす日々を描く。
『トマトイプーのリコピン』ほか、ギャグ作品で知られる大石浩二が、子どもを題材に描いたギャグ作品。主人公は、またたび幼稚園のすみれ組に通う園児・いぬまる。ズボンどころかパンツすら履くことを拒否し、タイトル通りの「まるだし」状態を貫くいぬまるを中心に、おませ過ぎる女の子・すみれちゃん、食いしん坊・ふとしくん。登場する子どもたちは、いずれも個性派ぞろいだ。そんな子どもたちにツッコミを入れるのは、新米の山田たまこをはじめとした幼稚園の教諭。下ネタから連載当時の社会現象まで幅広いネタが盛り込まれた内容で、ツッコミどころ満載&笑わずにはいられない作品だ。
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母親の死をきっかけに初めて出会った、父と娘の姿を描いたヒューマンドラマ。主人公は、過去に別れた恋人・塚本陽子を忘れられないまま、5年の時を過ごした笠間正宗と、事故死した彼女が密かに産み育てていた彼の実の子ども・笠間コハルの2人。会ったこともなかった親子が、徐々に心を通わせていく様子が感動を呼ぶ。2009年にテレビドラマ化された。
「海外で亡くなった昔の恋人が、自分との間にできた子どもを密かに産み、育てていた」という衝撃の出来事から物語が始まる本作。主人公・笠間正宗は、5年前に海外に留学した元恋人・塚本陽子への想いを断ち切れずにいたサラリーマンだ。正宗は、陽子の葬儀の場で、彼女と自分の間に子どもがいたことを知らされた。突然のことに戸惑う正宗だが、陽子の遺した手紙を手に訪ねてきた5歳の娘・コハルと出会い、それぞれが陽子に抱いていた深い愛情を知る。そして、父と娘として、ともに暮らすことを決意する。親子というより年の離れた友人のような関係から始まる生活の中で、正宗とコハルはそれぞれ人間的に成長し、本物の親子へとして再生していく。子どもであるコハルの健気さと、徐々に深まる親子の絆が心に染みる名作だ。
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