相撲とは日本の国技であり、古来から受け継がれる武道。そして数少ない無差別級の格闘技。
ほぼ全ての格闘技には体重別クラス分けがあるが、無差別級の相撲の世界にはそれがないのだ。当然身体が大きく、重い者が有利となる世界。
高校相撲においても体重100キロを優に超える巨漢がひしめく世界。太刀高(たちこう)相撲部。立派な相撲道場があるにも関わらず、太刀高相撲部には相撲部員は一人しかいなかった。今年3年生になる小関信也(おぜきしんや)。彼が今年卒業すると、相撲部は廃部になってしまう。ガタイは大きくても小心者の彼、新入生の勧誘でも次々と隅に追いやられてしまい、校舎の端で勧誘活動をしていた。
こんなところではただでさえ人気のない相撲部には誰も入らない。
そう思い勧誘へ行こうとしたその時、小関は誰かとぶつかって転んでしまう。
そこにいたのは身長160センチにも満たない小さな新入生。巨体の小関は、入部希望のその小さな男にぶつかって転んでしまったのだった。
彼の名は潮火ノ丸(うしお ひのまる)。
小兵ながら、大相撲最高位となる横綱を目指している青年だったのだ。
週刊少年ジャンプにて連載中、コミックは最新10巻まで発売中。