ソフトボール部エースの女子高生をヒロインに、彼女をめぐって起こる男たちのドタバタ恋愛を描いた学園スポーツ系スラップスティックラブコメディ。麻丘高校に通う中里美夏(なかざとみなつ)は同級生で幼馴染の秋葉習(しゅう)から何度もデートの誘いを受けているが、全く相手にしていない。ボクシング部に所属している習は学業の成績は良いのだが、軽い性格のせいか、せっかくの愛の告白も真剣に見えないのだ。一方、美夏の所属するソフトボール部顧問の山桜監悟(やまざくらかんご)も美夏に好意を抱いていた。1991年オリジナルビデオアニメ化。
ある日、美夏は自宅のマンションの前で因縁のある不良学生たちに待ち伏せされているのに気づき、それを避けるためにカツラと眼鏡で須藤麻里亜という別の女生徒に変装して出かけるが、それが思わぬ事態を招く。美夏はその数日前、マンションのエレベーターの中で独り言を呟いている一風変わった男子生徒の門松直人(かどまつなおと)と遭遇していた。直人は人を好きになるということが今一つ理解出来ておらず、誰かに告白する時の練習をしていたのだった。そんな直人が変装した美夏に一目ぼれし、恋に落ちてしまう。恋のライバルとして出現した直人が条青学園のボクシング部エースだと知った習は、それまで余り練習していなかったボクシングに打ち込むようになる。こうして習、直人、監悟の3人の男たちの美夏をめぐる恋のゴングが鳴らされた。
高校を卒業後に実業団のソフトボール部に入部したヒロインだったが、かつて日本リーグを制覇した往時の輝きはなく、リーグ降格の危機に立たされていたという熱血実業団系青年ヒューマンドラマ。長野の高校を卒業した天野美晴は、全国展開しているスーパーマーケット「ライズマート」の新入社員。上京して初めて服を買うのはライズマートと決めていた美晴は早速買い物をするが、人事部に行く途中で2人組の客が万引きしているのを目撃する。
「どうしよう」と息を呑んだ美晴だったが、近くに社員がいるのを見て安心する。ところが、その男性社員・一場幸輝(いちばこうき)は万引きに全く気付かず、2人組はそのまま立ち去ろうとした。「このままじゃ逃げられちゃう」と慌てた美晴は一場に「あの2人、万引きしているので捕まえて下さい」と伝える。逃げ出した2人を追う美晴と一場。一場は2人を逃がすまいと陳列してあるオレンジを投げつけようとするが、肩に痛みが走る。実は一場には投手として甲子園に出場した過去があったのだ。美晴はそれを見て、「食べ物を粗末にしちゃダメ」と言って、持ち歩いていたソフトボールの球を投げつけ、見事に万引き犯を捕まえる。衝撃的な出会いだったが、この後、一場と美晴は監督と選手としてタッグを組み、共に日本リーグ優勝を目指すことになる。
プロボウラーの頂点を嘱望されていた女子高生のヒロインが交通事故に遭ったことがきっかけでソフトボールの面白さに魅了され、ソフトボール部に入ることを決意する熱血JK系学園スポ根。女子プロボウラー界最強の選手を叔母に持つ広沢滝(ひろさわたき)は、生まれ持った身体能力の高さで、ボウリングを始めて半年に満たない新人ながらベストスコア289を出す天才ボウラー。叔母の加奈子も滝の才能に惚れ込み、ボウリング界の頂点に立てる逸材と確信していた。
滝の幼馴染である沢松新太郎は性格は良いのだが、スポーツは大の苦手。姉のみどりはソフトボール部のキャプテンを務めており、元は名門だった埼玉光栄高校女子ソフトボール部を強豪として復活させるため、スポーツ万能である滝の入部を切望していた。みどりに頼まれ、滝に勧誘の話をする新太郎だが、滝はソフトボール部の存在すら知らなかった始末。そんな話をしていた二人の方に、一台の車が突っ込んでくる。咄嗟に新太郎を突き飛ばした滝だったが、目の前の車を回避出来ない。あわや大惨事となるところ、一人の女性が車のサイドガラスに何かをぶつけて運転手の目を覚まさせ、滝は何とか命拾いする。命の恩人の名は渡見知華。月光誘電の社員で、ソフトボールの元オリンピック出場候補だった。この知華との出会いが滝をソフトボールに引き合わせ、彼女の運命の分岐点となるのだった。
連敗続きの女子ソフトボール部に突如彗星の如く現れた元不良少女が、チームメイトと共に全国制覇、果てはオリンピックまでをも目指す熱血不良女子系学園スポーツ4コマギャグ。桜井高校女子ソフトボール部のキャプテン前田とも子は、コールド負けばかりで未だ一度も勝利を挙げたことのないチームに日々頭を悩ませていた。敗因がピッチャーの弱さにあると考えたとも子はある時、河原で向こう岸のごみ箱を目がけて空き缶を投げていた浅倉千秋のコントロールの良さと強肩ぶりを見て驚く。
「私の目に狂いはない、すごい逸材を見つけた」と喜ぶとも子だったが、当の千秋は学校をサボる上に万引きはする、挙句に煙草まで吸っていたという学園きっての超一級不良少女だった。そんな千秋が入部したことで戦々恐々の部員たち。ところが、当の千秋はソフトボール部の部室を家出した時の宿代わりに使ったり、ソフトボールの球をボウリングの球だと勘違いしたりと、皆が驚く型破りな言動を連発。そんな千秋だったが、元より走攻守の資質に優れており、県内の強豪チームと対戦するうちにメキメキと持ち前の才能が開花する。ライバルたちと試合を重ねるうちにソフトボールの魅力に目覚めた千秋は、メンバーが10人しかいないチームで全国大会出場に挑むのだった。
中学時代はソフトボール漬けだった熱血部活女子が、高校入学後に憧れていた少女漫画のような恋愛に全てを賭けて奮戦する熱血少女系学園ラブコメディ漫画。中学時代にソフトボール部のエースだった長嶋晴菜は部活後に少女漫画を読むことが生きがいだった。そんな晴菜は「高校生になったら、恋愛に全てを捧げよう」と決心する。高校生になったら、自然と彼氏が出来るものだと気楽に考えていた晴菜だったが、現実は厳しかった。2011年実写映画化。
「自分は頑張らないといけないんだ」と悟った晴菜は街で声を掛けられるのを待っていたが、みんな素通りするばかり。翌日、失敗の報告をした晴菜は親友の高橋真己から「部活と一緒で、どうすれば男ウケ出来るのか指南してくれるコーチを付けた方がいい」と助言を受ける。コーチと聞いて、街で出会った男ウケをよく理解しているイケメン男性を思い出した。もう二度と会うことはないと思っていたが、何と彼は同じ学校の上級生・小宮山ヨウだった。晴菜はヨウに恋愛のコーチをして欲しいと頼み込むが、「女なんかめんどくさくて大キライ」と言い捨てられ失望する。しかし、ヨウの妹・麻美に気に入られ彼の自宅に出入りするように。「めんどくさくても一生懸命にやれば後悔しない」、彼女のひたむきな姿にヨウも次第に心動かされていく。