少年、青年漫画の巨匠が描く少女漫画!オススメ5選164 Pt.

漫画界を築き上げてきた巨匠と呼ばれる偉大な漫画家たち。その中には少年漫画や青年漫画を活動の軸としながら少女漫画でもヒット作を描き上げている巨匠もいる。そんな、漫画家のジャンルを超越した5つの漫画作品を紹介する。

少年、青年漫画の巨匠が描く少女漫画!オススメ5選

出典:小学館


『スローステップ』

『スローステップ』

出典:小学館

1人の女子高校生をめぐるドタバタ・ラブコメ漫画。主人公の中里美夏は、ソフトボール部所属の女子高校生。彼女にずっと思いを寄せているボクシング部所属の同級生・秋葉習、ソフトボール部顧問でボクシング部のコーチでもある山桜監悟、同じマンションに住むボクシングの天才・門松直人。彼ら3人が美夏を狙う恋のバトルがヒートアップする。

スポーツを主軸とした『タッチ』『ラフ』『H2』、恋愛を主軸とした『陽当たり良好』『みゆき』と、両方のテイストを併せ持っている少女漫画作品。少女漫画誌「ちゃお」に掲載された少女漫画だが、あだち作品ならでは少年漫画の同じタッチ、同じ雰囲気で描かれている。あだち流の洗練された軽快なコメディと、青春真っ只中な登場人物達の苦悩の切り取り方、恋愛感がセンス良くまとまっており、男女問わず広く受け入れられている。


『ひみつのアッコちゃん』

『ひみつのアッコちゃん』

出典:amazon

女の子の夢を叶える元祖魔法少女漫画。加賀美あつ子(通称 アッコ)はちょっとおてんばな小学5年生の女の子。ある日大事にしていたコンパクトの鏡が割れてしまった。悲しむアッコの元に鏡の国から謎のおじさんが出現。鏡を大切にしていたアッコに何にでも変身できる不思議なコンパクトをプレゼントした。

ギャグ漫画の神様である赤塚不二夫の代表作の1つ。リブート作品『おそ松さん』のヒットなどで死後もなお国民的人気を誇っているが、商業デビュー作品は貸本用に書かれた少女漫画『嵐をこえて』。その後も数多くの少女漫画を手がけている。そんな中、本作は現代にも続く魔法少女というジャンルの基礎を築いた作品だ。同時期に連載を開始した『おそ松くん』と比べると、少しタッチが柔らかく感じるが、ギャグテイストもあり、アッコがとてもキュートなキャラクターに描かれているのが印象的な少女漫画作品だ。


『リボンの騎士』

『リボンの騎士』

出典:amazon

漫画の神様・手塚治虫が描く少女向けファンタジー漫画。天使のいたずらから、男と女の二つの心を持って生まれた主人公の王女サファイア。王位を継ぐために男の子として育てられたサファイアはリボンの騎士に姿を変えて、王位をねらうジェラルミン大公の悪巧みに敢然と立ち向かう。

『鉄腕アトム』や『ブラックジャック』など少年漫画のイメージが強い手塚治虫だが、少女漫画も数多く手がけている。なかでも本作『リボンの騎士』は、宝塚市出身の手塚治虫が宝塚歌劇をモチーフに作っており、アニメ化もされ大ヒットしている。勇ましい男性騎士、時に隣国の王子に恋する姫としての2つの顔を見せるサファイア。その物語は、少女向けの「女の子」を主人公に据えた本格ストーリー漫画の先駆けとなり、今読んでも決して色あせない面白さを持った作品だ。


『魔法使いサリー』

『魔法使いサリー』

出典:講談社

異世界の姫が人間界で活躍する魔法少女漫画。悪魔の国(後に魔法の国に変更)のお姫様サニー(アニメ化によりサリーに変更)が、人間界に興味をもち夢野サリーとして希望ヶ丘小学校へ転校してきた。人間界を舞台にサリーの魔法と好奇心が次々と問題を巻き起こしていく。

巨大ロボットもの『鉄人28号』、SFエスパー作品『バビル2世』、大河時代絵巻『三国志』など、多彩な表現力を駆使した奇才・横山光輝が描いた少女漫画が本作だ。絵柄は他作品よりも柔らかいタッチで描かれ、見た目から少女向けとわかる。魔法の国という異世界からやってきたという設定は、『魔女っ子メグ』から『ふたりはプリキュア』に至るまでの魔法少女というジャンルの骨組みの一部となっている。ストーリーとしての話数は少ないものの、後の世代、後の漫画に多大な影響を与えた漫画作品だ。


『さるとびエッちゃん』

『さるとびエッちゃん』

出典:講談社

突如現れたスーパー小学生を中心としたドタバタ日常コメディ漫画。とある小学校にやってきた転校生の猿飛エツ子(通称エッちゃん)。彼女は身軽で力持ち、さらに動物と会話ができる不思議な能力を持っていた。らんぼう者の悪ガキ達のいたずらも、軽々とかわしてあっという間に人気者となっていく。

本作は『仮面ライダー』や『サイボーグ009』を描いた石ノ森章太郎の手による少女漫画だ。当初は『おかしなおかしなおかしなあの子』と題され、後に『さるとびエッちゃん』と改題される。不定期に掲載誌を変えて発表されていった作品で、アニメ化の際は「東映魔女っ子シリーズ」として世に出た。しかしながら、エッちゃんは魔女というよりは特殊能力者系の不思議キャラで、背が小さく訛りがあるのもユニークだ。少女漫画の主人公としては異色であり、絵のタッチも含めて石ノ森ワールドのオリジナリティが色濃く込められた漫画となっている。


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