老いた吸血鬼ハンターが、再び化け物の顕現に立ち向かうダークファンタジー漫画。ハンス・ヴァーピットは、かつて「銀狼」と名を馳せた吸血鬼ハンターだった。ここ十年吸血鬼は確認されておらず、ハンスは穏やかな余生を過ごしていた。だが世間では被害者の体中の骨が抜かれる事件『骨抜き(アンボンド)事件』が発生。ハンスは再び化け物たちと対峙することになる。
かつて吸血鬼たちから「銀狼」と恐れられた老ハンターが、老いに抗いながら新たなる化け物と戦う物語。主人公のハンスは70歳になる老人だが、ある日警察から吸血鬼ハンターとしてのキャリアを買われて、『骨抜き事件』の調査協力を求められる。警察ではハンスが化け物を倒せばそれで良し、もし負けても国を動かすきっかけになる、との思惑だった。そんなハンスの前に現れたのは吸血鬼ではなく「グリム」と名乗る骨を貪る化け物た。ハンスはかつて数々の吸血鬼を粉砕してきた愛用の銀合金製の戦鎚(ウォーハンマー)を手にし、応戦する。しかしハンスは目の前で友人を殺されたうえ、グリムに敗北し取り逃がしてしまう。ハンスは再び戦うため、病室で戦鎚を手に己を鍛え直すのだった。
家族を奪った謎の組織と戦うことになった少女を描くファンタジーバトル漫画。女子高校生の早川柚子(はやかわゆずこ)は唯一の肉親である祖母が亡くなり、天涯孤独となった。柚子は9年前に「骸骨団地一家惨殺事件」で家族を喪い、祖母と暮らしていた。その祖母が亡くなる際、形見として花札を渡される。その後、柚子は惨殺事件の犯人であるMDD団と遭遇する。
謎を追うサスペンス要素と異能バトル、そしてコミカルな表現も多々用いられたエンタテイメント作品。主人公の柚子は天涯孤独となった女子高校生。柚子は祖母の遺骨と花札を持ってバスに乗った際、謎の男に跡をつけられていた。そのバスの車内でバスジャックが発生。しかし柚子はバスジャックを意に介さず、自分をつけてきた謎の男と対峙する。その男はMDD団のメンバーだった。MDD団のメンバーが巻き起こした破壊と殺戮を目の当たりにした柚子は、この男がかつて自分の家族を惨殺した犯人であることを悟った。やがて柚子の中に眠る特殊な能力「ペパーミント」が覚醒。ペパーミント状態となった柚子は髪が炎のように波打ち、黒髪からミントグリーンに変化。そして鉄球(ハンマー)である「不知火」を武器として戦うのだった。
意思を持った刀の妖(あやかし)「刀魔」と戦う主人公たちを描いた時代劇ファンタジー漫画。時は江戸時代の享保14年。江戸の街では謎の人斬りが横行していた。育ての親を刀魔に殺された青年、山本青葉(やまもとあおば)は、人々に妖の存在を信じてもらえず、自ら仇討ちのために刀魔を捜していた。そんなある日、刀魔に遭遇した青葉は、危ういところを謎の少年、裂鬼助(さきすけ)に救われる。
本作は刀の魔物である「刀魔」と戦う主人公たちの物語だ。登場する敵の刀魔とは、戦国時代にどれだけ人を斬っても折れることのない生きた刀として造られたもの。この刀魔に対抗できるのは「刀狩り衆」である裂鬼助たちが持つハンマー「破魔鎚」だけである。まるで子どものような姿の裂鬼助が振るう「破魔鎚(はまづち)」は、15貫(約56.2㎏)あり、刀魔を一本の釘へと変化させ封印できる。刀魔は複数存在し、青葉が初めて対峙した刀魔は育て親の仇ではなかった。そして戦いの最中に刀魔に剣を折られた青葉は、裂鬼助に「刀を破魔鎚に持ち替えて父の仇討ちを成すか」と誘われ、刀狩り衆になる決意をする。だがそんな青葉にはさらなる試練が待っていた。
不遇な「職業」となった主人公が「神器」のハンマーによって成り上がるファンタジー漫画。木嶋隆太原作小説のコミカライズ作品。ヴァルトス王国に住む少年、レリウスは15歳になり、幼馴染のリンと共に成人の儀を受けることに。成人の儀で「神石」に祈りを捧げたレリウスは、この世界では最も不遇な職業である「鍛冶師」に選ばれてしまった。
不遇な職にも関わらず、与えられた「神器」が破格の性能だったために逆転勝利の人生を歩む主人公の物語。主人公のレリウスは、冒険者であった両親を喪い、幼馴染のリンの両親に引き取られた。この世界では成人の際に「神石」から「職業」と「神器」が与えられる。レリウスは恩人であるリンの両親やリンのためにも成人の儀で優れた「職業」と「神器」を得たいと願っていた。だがレリウスに与えられた職業は、この世界では「普通の武器」しか作れない、最も不遇と言われる職業の「鍛冶屋」。しかしレリウスに与えられた「神器」のハンマーは、レベルが上がれば壊れたものを何でもリメイク&鑑定することのできる破格の性能を有していた。
亡き父を蘇らせるために冒険する少年の友情と戦いを描いたファンタジー漫画。幼い頃に父、バーグを黒マントの男に殺された少年、コロッケ。コロッケは父を蘇らせるために「バンカー」となった。バンカーは「禁貨」と呼ばれる特別なコインを集め、どんな願いでも叶えてくれるバン王を呼び出す者たちである。2003年テレビアニメ化。
「禁貨」を集める冒険の旅をする主人公を描いたアドベンチャー物語。登場キャラのほとんどは食べ物に関係するネーミングであるというのも本作の特徴である。本作の主人公であるコロッケは、力が強く心の優しい少年。コロッケは幼い頃に殺された父を蘇らせるために父と同じバンカーとなり、生きたバンク(貯金箱)である「メンチ」と共に禁貨集めの旅をしている。そんなコロッケは、父の形見であるハンマーを所持。このハンマーは「マンモス三頭分」の重量があり、並みの者には持ち上げることもできない。コロッケは戦いでハンマーを使った強力な技「ハンマー掌」を繰り出すことができるが、逆にその重量が枷にもなっており、ハンマーを手放すことによりパワーやスピードを飛躍的にアップさせることができる。