ステキなおじさまが登場する漫画40 Pt.

魅力的なおじさまたちの物語5作品を紹介

作成日時:2018-09-27 10:00 執筆者:マンガペディア公式

ステキなおじさまが登場する漫画

出典:小学館

若さだけが魅力じゃない。年輪を重ねたからこそ光る魅力もたくさんある。時に知的で、時に頑固で、時に優しい個性が光るおじさま達が登場する作品を紹介。おじさま達が見せる、濃厚でステキなドラマを堪能しよう!


大手電機メーカーで課長を務める堂薗つぐみ(どうぞのつぐみ)は、長期休暇を田舎の祖母の家で過ごすことにした。入院していた祖母が亡くなり葬儀を終えた翌日、初老の男性・海江田醇(かいえだじゅん)が現れる。つぐみは働き方を在宅勤務に切り替え、祖母から離れ家の鍵を預けられたという醇と、奇妙な同居生活をはじめる。歳の差や過去の恋愛トラウマを乗り越えていくストーリー。2015年に映画化。

大きな仕事と、叶わない恋愛に疲れたアラフォーのキャリアウーマンが、突然目の前に現れたステキなおじさまと恋に落ちる物語。哲学者の醇は文化的著名人として知名度が高く、性別を問わず好かれるタイプ。京都弁を喋り、物腰穏やかに見えるが、キツイ言葉を使うことも少なくない。祖母の葬式の日に見かけたつぐみに一目惚れをして、出会った当初から積極的にアプローチをしかける、情熱的な一面も持ち合わせている。醇はとても強引なアプローチをしながらも、年長者ならではの包容力で、つぐみの心境は少しずつ変化していく。その様子はとても甘く、情緒的だ。


作者・桜井海がTwitterで連載を始めた本作。ペットショップで売れ残っていた1匹の成猫と、その猫を自宅に迎え入れた男性が織りなす、感動のストーリー。登場するおじさまと、おじさまによって「ふくまる」と名付けられた猫の心温まる日々の描写は、4日間でリツイート10万、いいね20万と大反響だった。人気につき、その後コミックス化された作品。

本作は、「ふくまる」と名付けられた猫の視点で描かれるシーンが多い。ふくまるが心の中で「パパさん」と呼ぶときのシーンから、おじさまへ向けられた愛情の深さと、おじさまの人の良さが伝わってくる。おじさまの本名は神田といい、職業は教師。職場では神田先生と呼ばれている。以前は妻子がいたようだが、子どもはすでに巣立っていて、妻には先立たれている。ふくまると名付けたことをペットショップに報告に行くなど、まじめで律儀な性格も伺える。ふくまるとの生活が始まったことでおじさまにおこる素敵な変化から、目が離せない。


Y大学・経済学部の教授である主人公・柳沢良則(やなぎさわよしのり)。彼は毎日5時半起床、21時就寝と規則正しい生活を送り、道はまっすぐ歩き、曲がり角ではきれいに直角に曲がるなど、独自の価値観と規律に従って暮らしている。そんな柳沢教授の日常をユーモラスに描いた、ヒューマンドラマだ。2002年にテレビドラマ化。

主人公・柳沢教授はとても目が細く、就寝時以外はいつもネクタイ姿というダンディな出で立ちが特徴。物事に動じず、表情を変えることは希。迷いのない理路整然とした言葉遣いで、学生などからは冷めた人間だと思われている。だが、実際は感情豊かで、物事を決めつけることはしない。ただし、マナーやルールを守ることを大切に思っていて、間違った行為に対しては憤慨し、暴力に屈することは無い。たとえ相手が強面のヤクザであっても、迷惑な行いをしていれば躊躇無く注意をする。とても博識で様々な事柄に精通している柳沢教授は、人間に対する興味も尽きることは無く、どんな相手にも積極的にコミュニケーションを取る。独特な魅力を持った、ステキなおじさまだ。


田舎からローマに出てきた21歳のニコレッタは、母の再婚相手がオーナーを勤める、リストランテ「カゼッタ・デッロルソ」を訪れる。そこは料理がとても美味しく、従業員は老眼鏡をかけている紳士ばかりという独特なお店。この店を気に入ったニコレッタは見習いとして厨房に入り、店で働く人々や関係者と親しくなってゆく。イタリアの小さなレストランを舞台にした群像劇。2009年にテレビアニメ化。

本作は、ステキなおじさまたちが織りなす群像劇だ。リストランテ「カゼッタ・デッロルソ」は料理の美味しさもさることながら、カメリエーレ(ホール担当)・クラウディオをはじめとした、大人の色気あふれるスタッフ目当てに訪れる常連客も多い。自分から母を奪っていったクラウディオを困らせようと店を訪れたニコレッタが、逆に好意を寄せてしまうほどに、紳士たちは優しく気配り上手なのである。彼らは深い人生観を持っており、キャラクターそれぞれが個性にあふれているのも面白い。


『長閑の庭』

出典:講談社

ドイツ語専攻の大学院生である朝比奈元子(あさひなもとこ)は、人付き合いが苦手で、同級生にも敬語を使う気弱な女性。本当はかわいいものが大好きだが、コンプレックスから黒い服ばかりを着ている。そんな元子が、ドイツ文学科の教授・榊郁夫(さかきいくお)に、ある日勢いで告白してしまう。榊教授に「それは師弟愛だ」と言われた元子が、恋とは何かを探求する、年の差恋愛未満物語。

元子が40歳以上も年上の榊教授に関心を持ったのは、「君の日本語は美しい」と褒められたことがきっかけだった。定年間近である榊教授は、厳格なドイツ文学者で、学生からの受けはあまり良くない。一見すると、頑固で堅物な年配の教授といった雰囲気だ。だが、服のボタン糸がほつれたままになっていることを指摘されたとき、少し恥ずかしそうにしながら「何より僕は針が恐ろしい」と呟くなど、意外な一面を見せることもある。そんなギャップに元子のみならず、読者も思わずキュンとなる作品だ。


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