退魔師を目指す主人公たちの奮闘を描いた、陰陽ファンタジーアクション漫画。舞台となるのは、万物に陰力と陽力が宿っている世界。人の強さや物の強度は、陰陽力の和である「法圧」によって決まり、高い法圧を持って法術を操ることができる人間は「退魔師」として活躍していた。主人公の少年・黒曜(こくよう)と幼なじみの少女・ハリカは退魔師を目指しているのだが、法圧に劣る落ちこぼれ。2人は法圧を上げるアイテム「はりだま」を利用しながら、世界一の退魔師を目指して奮闘する。
陽から陰へ流れる力の特性を活かした攻撃法を「法術」と呼び、退魔師は法術を使って妖魔を倒すことを仕事としている。黒曜とハリカの目標は退魔師になることなのだが、2人にはある問題があった。人々の中には稀に、陰か陽どちらか片方の力しか持たず生まれてくる者がいる。彼らは「はりだま」という霊石を使ってようやく力を生じさせることができるのだが、アイテムの補助が必要な「はりだま持ち」として差別の対象となることがあった。黒曜とハリカは、そのはりだま持ちだったのである。しかし2人ははりだま持ちでも世界一強い退魔師になることを諦めず、法術を教える特殊な塾「石英(せきえい)退魔塾」で日々の努力を続けていく。落ちこぼれ2人が頑張る姿に、読者は勇気をもらえるだろう。
エンタメデュエルで最強を目指す少年の活躍を描いたカードバトル漫画。主人公の榊遊矢(さかきゆうや)は、デュエル技術が進歩した街・舞網(まいあみ)市で暮らす、中学2年生の少年だ。彼の夢は、父と同じエンターテインメント・デュエリストになり、多くの人を笑顔にすること。そのために市内にあるデュエル塾で、日々デュエルについて学んでいた。ライバルたちとの出逢いや数々の戦いを経て、遊矢はデュエリストとして成長していく。元ネタであるテレビアニメは、2014年4月から放送された。
舞網市で「リアル・ソリッド・ビジョン(質量を持つ立体幻影)」が普及したことをきっかけに、デュエルシステムは従来のものから大きく変わった。今や舞網市でデュエルと言えば、アクションデュエルのことを指す。それにともない、市内にはデュエルを専門に学ぶデュエル塾が次々と創設された。代表的なものは、遊矢たちが通う「遊勝塾」や、プロデュエリスト輩出数1位を誇る最大手の「LDS」、武闘派が集まる「梁山泊塾」などだ。塾にはそれぞれ特色があり、どの塾に所属しているかによってデュエリストのタイプも変わってくる。登場する塾と所属するデュエリストにも注目しながら、思わず笑顔になってしまう遊矢のエンタメデュエルを楽しもう。
不良少年たちの熱き友情や死闘を描いたバイオレンスアクション漫画。行き場のない不良少年たちを集め、スパルタ指導を行う過激な塾が存在した。その名も「男塾」。主人公の剣桃太郎(つるぎももたろう)は男塾の一号生筆頭だ。彼は頭が良くて喧嘩も強く、また仲間想いであるため周囲からの信頼が非常に厚い人物。そんな桃太郎を中心に一丸となった不良たちは、教官の理不尽なシゴキや外部の敵との戦いを乗り越え、一人前の男として成長していく。1988年2月にテレビアニメ化。
男塾は、東京都に存在する全寮制の私塾だ。日本全国から不良少年を集めて徹底的な軍国主義教育を施し、次世代の優れたリーダーを育成することこそ男塾の最大目標。その目標達成のため、男塾には厳しい規則がいくつもある。例えば、敵国の言語である英語の歌を歌うことは禁止。口ずさむのが許されているのは、軍歌・君が代・塾歌のみ。また下着はふんどししか認められておらず、ブリーフが発見された日には教官が軍刀を抜く騒ぎになる。塾内では殺人が行われることもあり、とにかく問題だらけで教育省からも警戒されているほどの場所なのだが、そんな環境でも桃太郎たちは屈することなく戦い続け、己を高めていく。過酷な日々の先に、塾生たちが何を見出すのかに注目だ。
思い込みの激しい少年の暴走を描いた1話完結型のブラックコメディ漫画。天才少年として有名だった主人公の勝改蔵(かつかいぞう)は、幼なじみの名取羽美(なとりうみ)に公園の遊具から突き落とされ強い衝撃を受けたことがきっかけで、天才から一転、思い込みの激しい変人になってしまった。そのまま高校生になった改蔵はある日、窓から落ちてきた人体模型にぶつかるという事故に遭い気絶。目覚めた改蔵は自分が改造人間にされたのだと勝手に思い込んでしまっていた。2011年5月にOVA化。
かつて天才だった改蔵は、天才塾という特殊な塾に通っていた。天才塾は入塾審査が非常に厳しい塾で、通っているのはほとんどが塾側からスカウトされた才能溢れる特別な子供たちばかり。ところが、変人になってしまった改蔵が薬を調合する過程で大爆発を引き起こし、塾は崩壊。天才塾は解散することになる。子供たちは中途半端な形で英才教育を中断され、その結果、改蔵に負けず劣らずの変態に成長してしまった。天才としての輝かしい未来を奪われた元天才塾のメンバーは、転落の原因となった改蔵を恨んでおり、改蔵は彼らから狙われることになる。元天才たちが巻き起こすトラブルの数々は爆笑必至。社会風刺やブラックジョーク、下ネタが絶妙に織り交ぜられた物語を堪能しよう。
3人の男女が相談者の恋愛エピソードに耳を傾け、異性とやれる可能性があったのかをジャッジする恋愛コメディ漫画。もしあの時こうしていたら、女性と「やれていた(性行為ができていた)かもしれない」。そんな経験を持つ男性は少なくない。そんな男性のエピソードを聞いて、客観的に「やれた」か「やれたとは言えない」かを判定するのが「やれたかも委員会」の使命だ。そして今日も「やれたかも委員会」メンバーの前に、相談者が現れる。2018年4月にテレビドラマ化。
犠星塾塾長を務める男性・能島明(のうじまあきら)。ミュージシャンの男性・パラディソ。財団法人ミックステープ代表を務める女性・月満子(つきみちこ)。以上3人が、相談者の「やれたかもしれない」エピソードをジャッジする「やれたかも委員会」のメンバーだ。「やれたかも委員会」が何故生まれたのか、メンバーの選定はどのようになされたのかなどは一切不明。メンバーの職業に関しても謎が多く、特に能島の犠星塾が何を教える塾なのかという疑問は、相当数の読者が抱いているはずだ。能島が常に空手着のような道着を身に纏って登場するため武道系の塾なのではないかと考えられているが、真実が明らかになる日は来るのか。相談者のエピソードはもちろん、能島の塾の謎も気になる作品だ。