全てを終わらせたい…主人公が死にたがりな漫画オススメ5選22 Pt.

漫画作品に登場するキャラクターたちも、皆様々な人生を歩んでいる。中にはとても辛い経験をして、思わず人生を投げ出したくなってしまう者もいるだろう。今回は様々な理由から、己の人生を終わりにしたいと願う主人公が登場する漫画5タイトルを紹介する。

全てを終わらせたい…主人公が死にたがりな漫画オススメ5選

出典:小学館


『ヴァンピアーズ』

『ヴァンピアーズ』

出典:小学館

美しい吸血鬼の少女と、彼女に恋をした女子中学生の日常を描く百合コメディ。14歳の少女である朝桐一花は、大好きだった祖母の葬儀で謎の金髪美少女、アリアと出会う。祖母の教えに従い、「心を奪われる」相手を捜していた一花だったが、アリアの美しさに一目惚れしてしまった。だがアリアの正体は、長い時を生きている吸血鬼であった。

本作の主人公は最愛の祖母を喪ったばかりの一花と、彼女が恋をした美しい吸血鬼、アリアだ。祖母の葬儀でアリアと出会った一花は、日本人離れした美しさを持つ彼女に一目惚れしてしまう。アリアは祖母の友人だと名乗り、彼女の持ちモノを一緒に探してほしいと頼む。アリアの頼みを聞き、一緒に探しモノをする一花だったがその最中、アリアが吸血鬼であることを知ってしまった。アリアが探していたのは、自分を殺すことができる剣。吸血鬼が入れない結界の中に納められた剣を手にした一花に、アリアは自分を殺してほしいと頼み込む。しかしアリアに恋する一花は、剣を元に戻してしまった。なんとか殺してもらうよう説得するため、アリアは無理やり一花の家に押しかけ住み着いてしまう。こうして吸血鬼に恋した少女と、彼女に殺されたい吸血鬼の、奇妙な同居生活が始まるのだった。


『しをちゃんとぼく』

『しをちゃんとぼく』

出典:集英社

不死となった男と、彼の友人になった少年が過ごすほのぼの日常コメディ。ある日、小学生の「ぼく」は橋の上で奇妙な男と出会う。彼は頭に鎌が刺さった状態で歩いており、心配した「ぼく」が救急車を呼ぶ。だが彼は近所でも有名な「不死者」であり、何の処置も必要なかった。こうして知り合った不死者、「死を失いし者」通称「しをちゃん」と、「ぼく」の奇妙な友情が始まった。

本作の主人公は小学生の「ぼく」と、彼と友人になった「しをちゃん」だ。しをちゃんは二千年以上を生きており、どんな傷を負ってもすぐに再生する不死の存在。だが何をしても死なないため警戒心や注意力をほぼ失っており、日常生活を過ごしているだけでしばしば「致命傷」を負ってしまう。本人はすぐに再生するので全く気にしていないが、ちょっとした不注意レベルで頭が落ちたり指が欠けたりするのは当たり前で、「ぼく」にいつも注意されている。そんなしをちゃんは、自分が失った「死」に対して強い憧れを抱いている。TVゲームで自身のプレイヤーが死亡した時には大興奮し、記念写真を撮るほど。シュールだがほのぼのとした日常描写の傍ら、「死ぬことができない」存在の悲哀も語られる作品だ。


『死にたいボクと生きるキミ』

寿命を知ることができる世界を舞台にオムニバス形式で描かれる、ヒューマンドラマ。医療が発達し、生後まもなく寿命が正確に判明するようになった世界。多少の誤差はあれど寿命の告知が外れることはなく、人々は皆死の間際に思い残すことがないよう日々を過ごしている。そんな世界において、寿命は残っているのに死を望む少年がいた。

本作では、医療の発展により「死亡予定日」が出生直後に告知されるという社会が舞台となっている。第一話の主人公である男子高校生のすぎもとたくみは平均寿命まで生きると告知されていたが、彼は今すぐにでも死にたいと願っていた。しかしいざ彼が自殺を試みようとすると飛び降りた先にはマットが敷いてあり、首吊りしようとしたらロープは千切れ、入水自殺を図った時には通りすがりのライフセーバーに救助されるなど、妙に運がよくなかなか死ぬことができない。そんなたくみには幼い頃に結婚を誓った幼なじみの女子高生、おのみやほがいた。彼女の寿命は残り10日。だが彼女はたくみ以外に寿命を知らせず、いつもと変わらない能天気な日々を過ごしていた。何をしても死ねないたくみをよそに、みやほの最期の時間が迫る。


『青野くんに触りたいから死にたい』

『青野くんに触りたいから死にたい』

出典:講談社

初めての恋人を喪った少女と幽霊になった恋人を巡る物語。少し天然な女子高生である刈谷優里は、隣のクラスの青野龍平という男子生徒に恋をする。優里からの告白で晴れて恋人同士になったふたり。しかし付き合い始めて二週間で、龍平は交通事故で帰らぬ人に。悲嘆に暮れる優里だったが、彼女の前に龍平の幽霊が現れる。

本作の主人公である優里は、恋に一途な女子高生。彼女は隣のクラスの龍平に恋をし、晴れて恋人同士になる。だがそれからわずか二週間後、龍平は交通事故で命を落としてしまった。悲しみのあまり後追い自殺しようとする優里の前に、幽霊となった龍平が現れる。幽霊となった恋人には触れることもできず、一緒に死にたいと願う優里に対し、龍平は幽霊でも嫌でなければずっと傍にいると誓う。こうして龍平と優里の奇妙な付き合いが再開。だが穏やかな龍平とは違い、他の人間に憑依しようとする別人格が出現し、ふたりの関係は周囲をも巻き込み徐々に変化していく。龍平を一途に思う優里にも、残酷な決断のときが迫るのだった。


『アンデッドアンラック』

『アンデッドアンラック』

出典:集英社

否定者と呼ばれる能力者たちが、願いを叶えるために闘うファンタジーバトルアクション。肌に直接触れた者に「不運」を与えてしまう、特殊な力を持ってしまった出雲風子。彼女が自ら命を断つことを決意した時、ひとりの男と出会う。その男、アンディは何をしても死なない「不死」の力を持っており、自分を殺せる存在を探し求めていた。アンディは風子の力によって死ぬこと、風子は幸せに生きることを目標に、ふたりは奇妙な能力者たちが繰り広げる闘いに身を投じていく。

本作の主人公のアンディは「不死」の力を持つ能力者だ。寿命でも外傷でも死なない彼の目標は、その長すぎる生を終わらせること。そしてヒロインである風子の「不運」の力は、触れた相手に命すら落としかねない不運をもたらすというもの。「不運」の度合いは対象相手に好意を強く持つほど強くなるという特徴があり、アンディは自分に惚れさせてやると宣言する。それも全て、超特大の「不運」で自分が死を向かるため。しかしそんなふたりを、謎の組織が狙ってくる。「ユニオン」と呼ばれるその組織はアンディの「不死」や風子の「不運」と同じ、何かの対象を否定する能力を持った「否定者」たちの集まりであった。アンディと風子はこれ以上追われることを避けるため、戦いの末組織のメンバーに。ふたりはアンディが望む「死」を求めながらも、組織の一員として世界の謎に立ち向かっていく。


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