概要
初芝電器産業の創始者、初代社長、初代会長。町工場を大手電器メーカーへと育てた「経営の神様」と呼ばれる日本経済界の正真正銘のカリスマ。自分の一言に、出世を狙う役員や社員が過剰に反応するため、自分の本意ではないところに労力が使われていることを憂えている。
大町愛子を愛人として囲っていたが、晩年は性的に衰えたため、木野穣と3人による性行為を営んでいた。大町愛子との間には一女大町久美子をもうけ、正妻との娘大泉笙子よりも愛情を注いだ。
心不全により死亡、享年78歳。
島耕作と吉原初太郎
電化製品破棄をめぐってショップ店員と揉めていた島耕作が言い放った「モノを造った企業はモノを棄てる責任を負わなければならない」という考え方は中沢喜一のものだと知り、中沢喜一に興味を持つ。また「会長に対して物申す雰囲気が初芝にはない」と発言した島耕作に対しても興味を持ち、2人の存在を意識するようになる。亡くなる前日に島耕作は1987年の初芝電器産業カレンダー制作責任者として会い、直々に評価を受けていた。
関連人物・キャラクター
大町愛子 (おおまちあいこ)
元芸者で初芝電器産業の創始者吉原初太郎に身請けされて愛人となった。事実上、初太郎の妻で大町久美子の母。吉原初太郎の遺言により初芝電器産業の株1000万を相続。その他にも資産を100億持つ。自由奔放で娘の大町久美子も居場所を把握できなていなかったが、絵ハガキからバリで暮らしていることが判明する。 推定1500万株を所有する大株主として、初芝電器産業の社長交代劇に大きな影響を及ぼした。
大町 久美子 (おおまち くみこ)
キャラクター紹介 初芝電器産業の創始者吉原初太郎の隠し子でTECOTの大株主。1967年8月8日生まれ。島耕作が課長時代から男女関係があり、互いに束縛されるのを嫌っていたが、子宮癌の発症を機に島耕作に... 関連ページ:大町 久美子
大泉 笙子 (おおいずみ しょうこ)
吉原初太郎の娘で、第4代社長大泉裕介の妻。初芝電器産業の筆頭株主として権力を振るう。父親の隠し子大町愛子を敵視する。大町愛子をかばった島耕作を大泉裕介を操りフィリピンへ左遷させた。
木野 穣 (きの ゆたか)
初芝電器産業の第2代社長。創始者吉原初太郎の公私にわたる右腕であったが、吉原初太郎の死後は社長の座を退いて会長となり、吉原初太郎の愛人大町愛子のパトロンも受け継ぐ。大町久美子の後見人として、彼女の恋人である島耕作に力を貸す。
関連キーワード
初芝電器産業 (はつしばでんきさんぎょう)
『島耕作シリーズ』に登場する架空の企業。島耕作が勤めている日本最大手の電器メーカーで、カリスマ経営者吉原初太郎が町工場から育て上げた。初代社長吉原初太郎、第2代社長木野穣、第3代社長苫米地功、第4代社... 関連ページ:初芝電器産業
登場作品
島耕作シリーズ (しまこうさくしりーず)
大手電機メーカー初芝電器産業に務める島耕作が課長から社長へと昇進して活躍する約30年間を描いた弘兼憲史の代表的シリーズ作品。初期はサラリーマンの悲哀、オフィスラブを中心にした物語だったが、出世するにつ... 関連ページ:島耕作シリーズ
課長島耕作 (かちょうしまこうさく)
課長となったエリートサラリーマン島耕作が、ライバル企業との競争、社内の派閥争いに立ち向かう姿、プライベートのひとときを描く。会社員時代の経験を活かした弘兼憲史の代表作。第15回(1991年度)講談社漫... 関連ページ:課長島耕作