概要
島耕作と樫村健三
島耕作とは大学時代からの同期で、同じ学生寮「敬和学舎」で2年間を過ごした仲。初芝電器産業入社後も、よく一緒に飲みにいっている。既婚者ではあるが男色家で島耕作に好意を寄せていた。
経歴
早稲田大学法学部卒。学生運動のセクト(主張を同じくする者の集団)に出入りし始めた島のことを心配し、島と同じ英語研究会の「ESS」に入部する。(学生島耕作)
初芝電器産業国際本部所属。仕事のできる上司について優れた面を学ぶため、嫌われ者であっても話す機会を持つことが大切と語り、島耕作を大いに感心させた。主任研修で一緒になった島耕作に、何故か岩田怜子との飲み会をセッティングする。(ヤング島耕作)
七夕の日に島耕作と飲み明かし、翌日の仕事の連絡を聞き洩らしたせいで屈辱的な失敗をしてしまう。一方で、係長への昇進がかかった研修では、女性の鬼教官相手に機転を効かした交渉術を披露する。(ヤング島耕作 主任編)
島耕作より先に課長に昇進し、自分の中では58才で社長になるというビジョンを持っている。ソラー電機とのビデオデッキ戦争に勝つため、初芝電器産業の採用するVHS方式に、アダルトビデオを使った裏のセールスプロモーションを行うアイディアを思いつく。(係長島耕作)
大泉派をまとめるために奔走し島耕作を派閥に誘う。フィリピン・ハツシバに社長として赴任中、反政府ゲリラの襲撃に遭い他界する。(課長島耕作)
関連人物・キャラクター
大泉 裕介 (おおいずみ ゆうすけ)
東大法学部卒、四井銀行出身。初芝電器産業の創始者吉原初太郎の娘婿で、初芝アメリカ(ハツシバアメリカ)社長を経て初芝電器産業第4代社長となる。初芝電器産業の筆頭株主である妻大泉笙子には頭があがらない。ホステスの馬島典子を愛人として囲い、初芝アメリカ時代には島耕作に馬島典子の監視を依頼する。 自身の派閥大泉派を持つものの、脳出血で倒れ社長の座から退いた際には無派閥の中沢喜一を後任に指名するなど優れた見識を持っている。
島 耕作 (しま こうさく)
キャラクター紹介『島耕作シリーズ』の主人公。1947年9月9日生まれ。1970年に大手電器メーカー初芝電器産業に入社した団塊世代のエリート。派閥争いに巻き込まれて左遷されることも多いがそれを糧に変える... 関連ページ:島 耕作
関連キーワード
初芝電器産業 (はつしばでんきさんぎょう)
『島耕作シリーズ』に登場する架空の企業。島耕作が勤めている日本最大手の電器メーカーで、カリスマ経営者吉原初太郎が町工場から育て上げた。初代社長吉原初太郎、第2代社長木野穣、第3代社長苫米地功、第4代社... 関連ページ:初芝電器産業
登場作品
課長島耕作 (かちょうしまこうさく)
課長となったエリートサラリーマン島耕作が、ライバル企業との競争、社内の派閥争いに立ち向かう姿、プライベートのひとときを描く。会社員時代の経験を活かした弘兼憲史の代表作。第15回(1991年度)講談社漫... 関連ページ:課長島耕作
ヤング 島耕作 (やんぐ しまこうさく)
経済大国へ向かって躍進を続ける一方、浅間山荘事件やオイルショック、連続企業爆破事件など闇の部分も深かった日本の1970年代を背景に、大手電機メーカー、初芝電器産業に入社した、肩書のない若き日の島耕作を... 関連ページ:ヤング 島耕作
ヤング島耕作 主任編 (やんぐしまこうさく しゅにんへん)
日本のトップ企業、初芝電器産業に勤務する島耕作の若き主任時代を描く。舞台となるのは娯楽産業が活気を見せつつも、高度成長期のピークが終わった1970年代。島は「仕事・出世が第一」というサラリーマンとして... 関連ページ:ヤング島耕作 主任編
係長島耕作 (かかりちょうしまこうさく)
80年代にさしかかり好景気に沸く時代を背景に、大手電機メーカー初芝電器産業で係長となった島耕作の活躍を描く。「島耕作」シリーズの1つで、シリーズ第1弾『課長島耕作』の前日譚となっている。「イブニング」... 関連ページ:係長島耕作
学生島耕作 (がくせいしまこうさく)
日本が高度経済成長期真っ只中の1960年代を舞台に、のちに大企業のトップとなる島耕作の青春時代を描く。「イブニング」2014年1号から連載の作品。「島耕作」シリーズは、「課長」から「会長」にまで上り詰... 関連ページ:学生島耕作