CIPHER

CIPHER

アニス・マーフィは俳優のシヴァと同じニューヨークの美術学校に通う15歳の少女。ある日アニスは、シヴァは双子のジェイクとロイによって2人1役として演じられていることを突き止める。徐々に明らかになる双子の秘密や葛藤、彼らを取り巻く周囲の人間模様がシリアスかつ情感篤く描かれる青春物語。

正式名称
CIPHER
ふりがな
さいふぁ
作者
ジャンル
俳優・女優
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概要・あらすじ

ニューヨークの美術学校に通うアニス・マーフィは、同じ学校に通う俳優の「シヴァ」は、ジェイクとロイの双子が2人1役を演じていることを知る。その理由を教えてもらうため、アニスは「ジェイクとロイを見分けられるようになる」という賭けをすることに。そのため、アニスは強引に2人と共同生活を始める。

だが、双子を深く知り始めたアニスは、あえて賭けに負けることに。それをきっかけに友情を深める3人。だが、ジェイクとロイの考えの違いが表れ始めるとともに、ロイとアニス・マーフィは互いに惹かれていく。3人はそれぞれを、そして出会う周囲の人々を糧に大きく成長していく。

登場人物・キャラクター

アニス・マーフィ

1964年10月4日生まれの15歳。ニューヨークの美術学校に通う活発な少女。あるときジェイクとロイが二人一役で生活していることを知り、彼らの秘密を教えてもらうため2週間の共同生活を始める。ジェイクとロイを見分けるという賭けにおいて、ほぼわかってはいたが彼らの気持ちを尊重してわざと間違えた。 性格は真っ直ぐで素直。男の子っぽい言動で、友情は最高の尊称というポリシーを持つ。だが、その後ロイと恋仲になる。

ロイ・ラング

1968年2月4日生まれの17歳。双子でジェイクの弟。俳優「シヴァ」をジェイクと2人1役で演じている。額にヒンズー教の聖なる印であるビンディをつけているが、実は不良少年時代につけたタバコの傷を隠すためのもの。その時期にコカインにも手を出している。ジェイクと共に赤ん坊の頃から双子モデルを始め、7歳で子役スターとしてデビュー。 その頃の芸名が「サイファ」。将来もプロの俳優として活動していきたいと考えている。 アニス・マーフィとは両思いの関係に。

ジェイク・ラング

ロイ・ラングの双子の兄。元々「シヴァ」として俳優活動をしていたが、のちに弟のロイ・ラングと2人で俳優の「シヴァ」を演じ始めることに。クールで計画的だが、感情を表に出すのが苦手で、人から愛されるタイプの弟にコンプレックスを持っている。大学進学を考え、俳優の道を進むことは考えていない。 ディーナ・ジャクソンを好きになるが、2人1役の生活が枷となって彼女に気持ちを打ちあけられないでいた。

エリー

『CIPHER』の登場する猫。ジェイク・ラングとロイ・ラングが飼っている猫。拾ってきたのはジェイクだからか、彼をボスと認めている態度を示す。ロイのことは同格の仲間だと思っているらしい。蝶ネクタイのような首輪をつけている。アニスと同級生のルースは、ジェイク・ラングがエリーを拾うところを見かけたことからジェイクに好意を寄せるようになった。

ロブ

アニス・マーフィの父親で彼女と二人暮らししている。妻のジェシカとは離婚したが、娘アニス・マーフィのことで今も連絡をとりあってはいる。アニスが男勝りのおてんばになったのは彼の育て方が原因となっている。親子だが、アニスにとって良き相談相手。眼鏡を掛け、長い髪を後ろで一つに結んでいる。 物書きを仕事としている。

ジェシカ

アニス・マーフィの母親。雑誌記者。息子のマーティンが怪我をしたことで、ロブとの仲が険悪になり、離婚。だが、今でもロブのことを愛している。アニス・マーフィいわく、マドンナみたいな美女。左目の下に泣きぼくろがある。喫煙者。

マーティン

アニス・マーフィの弟。母親ジェシカと一緒に暮らしている。小さい頃、アニス・マーフィと遊びに行った際、彼女がほかの子とサッカーをしに離れてしまった後、事故にあってしまう。今も片足を少し引きずる後遺症があり、アニス・マーフィが自分を責める原因となっている。

ルース

アニス・マーフィの同級生で親友。ヘアメイク専攻。黒人女性。ジェイク・ラングとロイ・ラングが2人1役の生活を送っていることに薄々気がついていた。自分が好きになったのがジェイク・ラングかロイ・ラングのどちらなのかが知りたくて、アニス・マーフィから2人の家の鍵を借り、ジェイク・ラングの許可無く世話を焼き始める大胆さもある。

ディーナ・ジャクソン

芝居や歌のオーディションを受けている女優の卵。ある日、街中をさまよっていたジェイク・ラングを見つけ、自宅に招き入れる。元々「シヴァ」に憧れていたが、ジェイク・ラングと知り合い、好きになり始める。しかし、彼女は交通事故で突然この世を去ってしまう。

アレクサンドラ・レヴァイン

黒人男性。女性名の上、女顔なことからよく女性に間違われるのがコンプレックス。容貌は、ドレッドヘアに長いまつげ、ダークアイ。コカインから立ち直り、俳優として活動する「シヴァ」を崇拝し、モデルの仕事でジェイク・ラングと知り合って以降、しばらくは「ボス」と呼んでいた。

武下 春臣 (たけした はるおみ)

日系人。19歳。UCLAの生徒で、建築専攻の大学2年生。ロイ・ラングがジェイク・ラングを気遣い、離れてロサンゼルスで生活することになった時の同居人。言動はかなり奔放だが、シャイな性格でもある。

ジーン

ジェイク・ラングとロイ・ラングの母親。2人の子役時代はその撮影にずっと付き添っていたおり、また、教育方針の違いから夫のルパートとは衝突が増え、その寂しさからか不倫に走る。ルパートが山で起きた落石事故でなくなる直前に、ルパートと喧嘩をしており、不倫行為を知るジェイク・ラングからは、父の死の原因となじられる。 それ以降、ジェイク・ラング、ロイ・ラングの2人とは疎遠に。

ルパート

ジェイク・ラングとロイ・ラングの父親。広告写真家だったが、月に一度は山へ写真を撮りに登るほどの山好き。その登山費用として、ジェイク・ラングとロイ・ラングのギャランティを使い込んでいた。ロイ・ラングと登山に出かけた際、落石事故で命を落とす。

場所

ニューヨーク

『CIPHER』の主人公たちが暮らしている場所。その中でも危険な場所と言われている東10丁目にジェイク・ラングとロイ・ラングは住んでいる。

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