高屋奈月の代表作。現代の日本を舞台に、母親を交通事故で亡くした女子高校生の透が、十二支の呪いを持つ草摩家の人々との交流を通じて成長していく物語。透は高校入学後間もなく母親を失い、山でテント生活を送っていたところを、同じ高校に通う由希とその従兄弟である紫呉に発見され、草摩家に居候することになる。草摩家の面々は、異性に抱きつかれたり体調を崩したりすると、十二支の動物に変身してしまう呪いを背負っており、透は各キャラクターの背景や心の傷と向き合いながら、草摩家の複雑な人間関係の中で透自身も成長していく。本作は、ファンタジー要素を含んだ学園もののラブコメディ。草摩家に代々受け継がれている十二支の呪いという超自然的な要素が物語全体の根幹を成し、呪いに起因するトラブルが日常生活の中に組み込まれた独特の世界観を構築している。白泉社「花とゆめ」1998年16号から2006年24号まで連載。2001年に第25回「講談社漫画賞」で少女部門を獲得。テレビアニメ第1作が2001年4月から放送され、2019年から第2作が3期にわたって放送され、アニメ映画(劇場)が2022年2月18日に公開。舞台が2022年3月から複数上演された。