変身能力を手に入れた少女の恋愛模様を描く、ラブリーなファンタジー漫画。ある日主人公の幸山四葉(こうやまよつば)は、探検家である父から香水を土産に貰う。その香水はなんと、望みの姿に変身できる魔法の香水だった。この事実を知らないまま香水を使った四葉は、偶然幼馴染みである那知原伊織(なちはらいおり)の妹、野乃花(ののか)に変身してしまう。この一件をきっかけに、四葉と伊織の距離は一気に縮まっていくこととなる。
変身系の恋愛モノは、変身できることは秘密というパターンが主流だが、本作の場合はいきなりバレてしまう。普通の香水とだと思って魔法の香水を使用した四葉は、偶然にも伊織の妹に変身。しかも効果が1時間しか保たないため、伊織の前で変身が解けてしまったのだ。ところが、この過程で四葉は、伊織の意外な一面を発見する。普段は憎まれ口ばかり叩く伊織の意外な優しさや、自分に対する素直な感情を知った四葉は、伊織のことが気になり始める。その後に「魔法の香水のことはふたりだけの秘密」という約束を交した四葉と伊織の関係は急接近。魔法の香水を手にしたことで、四葉の未来は七色に変わっていく。
変身リボンを手に入れた少女の恋愛模様を描く、学園ラブストーリー漫画。主人公の野々原姫子は、風立第一中学に通う1年生の少女。ある日、姫子の前に自分と瓜二つの姿をした不思議な少女が現れる。彼女の名はエリカ。驚いたことに、エリカは魔法の国の王女だったのだ。エリカは王家の修行の一環として、自分と同じ顔を持つ人間を1年間観察する必要があるという。その交換条件として、姫子には誰にでも変身できる魔法のリボンが貸し出された。この日を境に姫子の日常は一変していく。
姫子は男子顔負けのお転婆な少女である。そんな姫子だが、年頃の女の子らしく、想いを寄せる男子がいた。その相手は、同じ演劇部に所属する2つ年上の先輩、支倉浩一である。普段は活発で積極的な姫子だが、恋愛に関しては少々臆病。お転婆な自分を女の子として意識してもらえないのでは、と思い悩み告白できずにいた。そんな姫子が憧れるのは、女子力バツグンな姉の愛子。そういった経緯もあり、魔法のリボンを手に入れた姫子は、真っ先に愛子の姿に変身。浮かれて街に繰りだした姫子は、偶然、支倉先輩と鉢合わせ。しかも、支倉先輩が愛子を好きだという事実を知ってしまう。魔法のリボンがきっかけで、姫子の恋愛事情は複雑なものとなっていく。
犬に変身する能力を備えた女子大生の恋愛模様を描く、異色のラブコメディ漫画。主人公の犬童美希は、大らかな性格の女子大生。美希は大学入学早々、読者モデルを務めるイケメン同級生、吉高優吾に心を奪われる。以来、ウザがられつつもめげずにアプローチを続けてきた美希だが、見事に玉砕。傷心からやけ酒に走った美希が目覚めると、そこはなんと吉高の部屋。しかも美希は犬の姿になっていた。
いわゆる変身モノというと魔法の力やアイテムで自在に姿を変えられるというのが定番だが、本作の変身は犬に限定。しかも魔法ではなく、特異体質である。美希の一族は、ふたつの条件を満たすと犬に変身する特異体質の持ち主なのだ。その1つが犬と同じくらいの体温(およそ38℃前後)なること。そしてもう1つが誰かに恋をすること。美希は大学入学まで恋愛経験ゼロだったので、これまで変身することがなかったのだ。犬になってしまった美希は突然の事態に大慌て。なにしろ迷い犬と誤解され、初恋の相手である吉高優吾に保護されたのだ。実は吉高はかなりの犬好き。普段は美希に冷たい彼が、犬の姿のときは意外な程の優しさを見せる。かくして美希の恋愛劇は、想定外の方向に進んでいく。
魔族の両親を持つ少女の恋愛模様を描く、学園ラブコメディ漫画。主人公の江藤蘭世(えとうらんぜ)は、吸血鬼の父と狼女の母の間に生まれた少女。しかし蘭世自身にはどちらの資質も発現せず、普通の中学生として生活していた。そんなある日、蘭世は気になる男子の真壁俊を巡り、同級生の神谷曜子と衝突。思わず曜子に噛みついた蘭世は、曜子の姿に変身してしまう。こうして突然能力に目覚めた蘭世には、思わぬ運命が待ち受けていた。
蘭世の変身能力はかなり万能だ。噛みつきさえすれば、人間だけでなく鳥のような動物や、ボールなどの無生物にまで変身できる。しかも動物の姿になれば、動物たちと意志の疎通も可能。ただし、魔族としての能力に目覚めた蘭世には、大きな問題が発生する。それは同族と結婚しなければならないというしきたりだ。蘭世は転校先の中学校で、クラスメイトの真壁俊に一目惚れ。俊以外の相手など考えられない状態だったのだ。この事実を知った両親は蘭世の恋路に猛反対。同級生にライバルまでいるという困難な状況の中、蘭世は変身能力を駆使しながら、恋愛成就に向けて突き進んでいく。
ひょんなことから十二支の動物に変身する一族と関わりになった女子高生の恋愛模様を描く、ユニークな学園ラブコメディ漫画。主人公の女子高生、本田透(ほんだとおる)は、ある日突然たったひとりの肉親である母を亡くし、住む家も失ってしまう。そんな透の窮地を救ったのはクラスメイトの草摩由希(そうまゆき)。偶然自分の家の敷地でテント生活をしていた透を発見した由希は、彼女を居候として受け入れてくれたのだ。そんな由希は、大きな秘密を抱えていた。
本作で変身するのは女の子ではなく、彼女の恋愛対象となる男の子の方だ。透を居候として受け入れてくれた草摩由希は、1年生ながら校内では王子様的なポジションに位置するイケメン男子。ただし由希は、女性に関する大きな秘密を抱えていた。なんと由希は、女性に抱きつかれると鼠に変身してしまうのだ。草摩家には代々十二支の物の怪が取り憑いており、異性に抱きつかれるとそれぞれの動物の姿に変身する。ちなみに草摩家には、本来の十二支に加え、猫の物の怪に取り憑かれた者もいる。ふとした偶然から草摩家の秘密を知ってしまった透は、彼らの家系にまつわるトラブルに巻きこまれていくこととなる。