幸村誠の代表作。11世紀初頭の北ヨーロッパを舞台に、ヴァイキングたちの生き様を描いた歴史漫画。幼い頃、傭兵団の団長、アシェラッドに、父のトールズを殺されたトルフィンは、復讐のためにアシェラッドの下で戦士となり成長する。しかし、仇のアシェラッドが処刑されたことで、生きる目的を失ったトルフィンは、その後「本当の戦士」の意味を見出し、暴力の連鎖を断ち切るため、新天地ヴィンランドを目指す決意をする。本作は、史実と実在人物をベースにフィクションを織り交ぜた歴史漫画である。11世紀初頭の北欧・イングランドを舞台に、ヴァイキングの交易ネットワーク、船舶技術、農耕文化、奴隷制度といった当時の社会構造を背景にしている点が特徴となっている。講談社「週刊少年マガジン」2005年20号から2005年45号まで連載されたのち、同社「月刊アフタヌーン」に移籍し2006年2月号から2025年9月号まで連載。2009年に第13回「文化庁メディア芸術祭」マンガ部門大賞、2012年に第36回「講談社漫画賞」一般部門を受賞。テレビアニメ化され、第1期が2019年7月から12月まで、第2期が2023年1月から6月まで放送された。また、2024年4月には舞台化もされている。