「アフタヌーン四季賞」という独自のマンガ新人賞を土台に生み出される数々のマンガ作品は圧巻である。その中でも名作と名高いマンガがこの7つだ!!
兄弟誌『モーニング』の2軍的な存在としてスタートしたのは過去の話。今ではハイクオリティなマンガを数多く輩出する日本を代表するマンガ雑誌である『月刊アフタヌーン』。その中でもオススメのマンガをご紹介!!
出典:Amazon.co.jp
「アフタヌーン四季賞」という独自のマンガ新人賞を土台に生み出される数々のマンガ作品は圧巻である。その中でも名作と名高いマンガがこの7つだ!!
「岩明均」が『月刊アフタヌーン』で連載していたマンガ。名作中の名作ではないだろうか。人間の脳に寄生し、人間を捕食する謎の生物「寄生獣」が現れた。ひょんなことから右腕に寄生されてしまった高校生「泉新一」は、その「寄生獣」に「ミギー」と名付け、奇妙な共同生活を送る。
連載開始時は1988年であるため、建物や風景、社会などは昔の日本を彷彿とさせ懐かしい気持ちになる。人間を捕食するというマンガの内容上、グロテスクな表現も多く見られるが、マンガのテーマには哲学的なものも含まれている。テーマ性の高さと予測出来ない展開は、多くの読者を魅了した。これは多くの人たちが手に取るべき一冊である。
「沙村広明」による時代劇マンガ。本作の舞台は江戸時代だが、主人公が不老不死であったり奇抜な衣装や独特な武器を持つキャラクターが多く登場したりと、ファンタジー色も強い。まさしく“ネオ時代劇”。
実写映画化された本作は現在もっともホットな『月刊アフタヌーン』マンガと言えるだろう。マンガ新人賞の「アフタヌーン四季賞」で「四季大賞」を受賞したマンガが、ここまで有名になるとは、当時の人間がどのくらい予想出来たであろうか。実写映画でタイトルを知ったのであればこれはもう運命である。これを機に読むしかない!
「弐瓶勉」によるSFアクションマンガ。時代も場所も不明な近未来の世界が舞台。荒廃した世界を解決するための鍵となるアイテムを求める、主人公「霧亥」たちの姿を描く。
どのコマを見ても描き込みが緻密で、独特の世界観を更に濃厚に演出している。情報は最小限に留められ、登場キャラクターは極限まで記号化され、台詞も圧倒的に少ない。読者が想像を働かせて読む、未だかつてない初めてのマンガだと言える。
「黒田硫黄」によるマンガ作品。オムニバス形式の短編集で、SFや時代劇、ロードレースなど様々なジャンルに渡って“茄子”が描かれている。「一体どの茄子だ!」とお思いの人も多いであろう。様々な料理や諺にも使われている、あの野菜の茄子である。このマンガには茄子への愛が惜しみなく注ぎ込まれてはいるが、決して農業のマンガというわけではない。人間ドラマの中に添えられた茄子が良い味を出しているのだ。特にオススメなのはアニメにもなった『アンダルシアの夏』というロードレースマンガだ。『茄子 アンダルシアの夏』というタイトルでアニメ映画にもなっているため、見たことがある人もいるだろう。通なこだわりが感じられる『茄子』は必ずチェックすべきである。
「木尾士目」によるラブコメディマンガ。オタクを題材にしたマンガは数多く存在するが、これほどまでにしっかりと描かれ、そして夢中にさせるマンガはそうそうないだろう。
タイトルの「げんしけん」は「現代視覚文化研究会」の略。つまり、大学のオタクサークルが舞台のマンガである。オタクならば共感するであろう、マンガ・アニメ・フィギュア・コスプレ・同人誌といった数々のネタをもとにした日常が描かれているが、特筆すべきは「オタクの恋」である。大学のオタクサークル特有の雰囲気は、思い当たる人が読めば、懐かしさとむず痒さが襲ってくるだろう。オタクの恋愛観もよく描写しているこのマンガは、恋愛マンガとしてもオススメだ。
「ひぐちアサ」が連載していた野球マンガ。
弱気な性格でピッチャーとしては致命的に球速も遅い主人公の「三橋廉」は高校進学とともに生まれ変わっていく。中学時代のチームメイトにへし折られた自信を回復させていったのは、新しい仲間達だったのだ。遅いながらも圧倒的なコントロールを見せる「廉」が、頭脳派捕手の「阿部隆也」が見せる華麗なリードで多くの三振を奪っていく姿は心が震える。今までありそうでなかった野球マンガなので、要チェックである。
「幸村誠」による時代劇アクションマンガ。本作は11世紀初頭のヨーロッパで暴れまわる「ヴァイキング」達の生き様を描く。
主人公は「ヴァイキング集団」の首領「アシェラッド」に親を殺されたアイスランド出身の「トルフィン」。彼は復讐の為に仇である「アシェラッド」の兵団の中で幼少期を過ごすが、様々な戦闘や出会いを経て、旅人「レイフ」から聞いた「ヴィンランド」で戦争も奴隷もない平和な国を作ることを決意するのであった。
復讐に囚われていた主人公が人として成長していく姿は、まさに超大作と言っても過言ではない。
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