原作・白井カイウ、作画・井水ぽすかの代表作。白井の連載デビュー作でもある。孤児院「グレイス=フィールドハウス」を舞台に、主人公のエマと仲間たちが全員で脱出を目指す物語。エマたちは、施設が「鬼」の食料として人間を育てる農園であることを知り、監視者「ママ」との心理戦を展開しながら脱出を試みる。脱出後は人間と鬼の世界を分ける「約束」の謎にせまり、新たな真実に直面していく。本作は、サスペンス要素と緻密な心理描写を特徴とするダークファンタジーで、頭脳戦と心理戦を軸とした展開が魅力。人間世界と鬼の世界が「約束」によって分断された独自の設定を持ち、農園システムや人間と鬼の関係性など、独自の世界観が構築されている。集英社「週刊少年ジャンプ」で2016年35号から2020年28号まで連載。2017年に「マンガ大賞2017」第6位、第3回「次にくるマンガ大賞」コミックス部門第2位、「このマンガがすごい!2018」オトコ編第1位、2018年に第63回「小学館漫画賞」少年向け部門など多数の賞を受賞。テレビアニメ第1期が2019年1月から、第2期が2021年1月から放送。また、実写映画が2020年12月18日に公開。小説が2018年6月から複数刊行されている。