さとうふみやの代表作で、後に長期シリーズ化される「金田一少年の事件簿」シリーズ1作目。case2巻までは金成陽三郎が原作、それ以降は天樹征丸(樹林伸)が原作・原案を務める。名探偵・金田一耕助の孫である高校生探偵の金田一一が、幼なじみの七瀬美雪や警視庁の剣持勇警部と共に、複雑なトリックが仕掛けられた殺人事件を解決する物語。閉鎖空間で発生する連続殺人事件において、「怪人」と呼ばれる二つ名を持つ犯人の動機と手法を、証拠と証言から解き明かしていく。本作は本格ミステリー作品であり、読者参加型の推理展開と論理的な真相解明を特徴とする。1990年代の日本を舞台に、学校や観光地、娯楽施設などの日常的な場所で事件が発生する設定で、警察組織や法制度も現実に即した形で描かれている。講談社「週刊少年マガジン」1992年45号から2001年2号まで連載。1995年に第19回「講談社漫画賞」少年部門を受賞。1995年7月に初のテレビドラマ化。以降キャストを一新しながら第5シリーズまで放送。また、1996年12月の劇場アニメ化、1997年4月のテレビアニメ化など多くのメディアミックス展開がされている。