ナンセンスギャグマンガ作品65 Pt.

面白さと理解不能の紙一重の世界!! ナンセンスギャグマンガに挑戦してみよう!! そんなお薦め7作品をここにまとめて紹介する!!

まず「セクシーコマンドー」と言うものが何か分からない。格闘術らしいが決してバトル作品ではない。また「外伝」と言いつつ、この作品が本編であり、別に外伝も存在しない。学園ドラマとして誰でも楽しめる要素を持ちつつ、ナンセンスさもキッチリ盛り込んでいて、読者を選ぶことが多いナンセンスギャグ作品の中では万人受けしやすい敷居の低さが魅力でもある。実質的主人公「花中島マサル」の奇想天外な行動が物語の全てであり、この主人公に惹かれた途端にこの作品の術中にはまる。他にもツッコミ担当の「藤山起目粒」こと「フーミン」が縁の下の力持ちとしてこの作品を支えている点にも注目して読んでもらいたい。

「都立クロマティ高校」に通う不良高校生たちの日常を描くギャグ作品で、まず登場人物が多彩。どこかで見たことのある洋楽歌手や別作品のキャラクターなどのパロディも盛り込んでいる。さらに中でも「メカ沢新一」と言うロボットがそのデザインからしてシュールで、存在感も絶大!! ボケとツッコミの漫才のような展開も多く、特に「ひょっとしてギャグで言っているのか!?」の台詞のシーンはこの作品の特徴的ツッコミ技法であり、この技法を真似る作品も登場するほどの影響力を持っている。ほぼ全て男性キャラばかりで男臭い作品であるが、それを感じさせないシュールな展開に自然と読破してしまう魅力がある。

「芥辺探偵事務所」で行われた悪魔の召喚で、人間界に降り立った「アザゼル」を中心に、悪魔と神と人間が巻き起こす収拾のつかない痛烈ギャグ作品で、大人向けのマンガでもある。登場するキャラクターたちは見た目は可愛いが、自我の強さは正に人の域を超えて傍若無人の権化として動きまくる。非日常を味わうのに適した作品。また、このキャラは自分の知っている人間に似ている、などと意外と親近感も持ちやすく、キャラクター設定の巧みさも感じさせられる。

財閥の御曹司として生まれ育った「市ノ宮行」は、川で溺れていたのを助けてくれた謎の美少女「ニノ」に誘われて、荒川の橋の下に住む住人たちと生活を共にすることになる。この橋の下に住む住人の各キャラクターが味わい深い。カッパの村長、星型の仮面をかぶった男、修道士コスプレ青年、外国人少女などなど……。普通のキャラは主人公だけで、その違和感が面白い。また綺麗な絵柄でコミカルなキャラを描くと、シリアスなシーンでも自然とギャグが成立してしまう独特の世界観を持っている。物語の展開も奇想天外で、良い意味で読者を裏切ってくれる。読者を振り回すパワーある作品になっている。

多くの小ネタをちりばめた短編集のような構成のギャグ作品で、数々の定番シリーズもあり、幅広いネタとパターン化した笑いを上手くバランスよく取り入れている。ネットで有名になった「変態と言う名の紳士」の語源はこの作品のネタから生まれている。絵柄はギャグ作品らしい絵柄で、それがこの作品の持ち味にもなっている。ナンセンスではあるが、分かりやすく、子供から大人まで誰でも楽しめる。深く考える必要もなく、素直にストレートに笑える内容になっている点は高く評価出来る。

4コママンガであるが、その常識すらも時々無視される。登場するキャラは固有名詞を持たず、「かわうそ」や「かっぱ」などの動物と、ヤクザや少年などの人間に分かれており、独特の世界観で描かれている。まさに全てセンスで描かれている作品。理解できない所はとことん理解できないかもしれないが、ツボにハマると底なし沼のように抜けられない強烈なインパクトで脳を刺激する。人によっては人生観すら変わるほどのインパクトがあるかもしれない。ホームランか三振かの超大物スラッガーのような作品。

「亀戸高校」テニス部に所属する4人の女子を中心に繰り広げられるギャグ作品で、ほぼテニスに関係のない展開でバラエティ豊かな内容になっている。主要キャラ「高宮なすの」の常軌を逸した大富豪ぶりが面白く描かれており、彼女を主人公にしたスピンオフ作品まである。他のキャラクターたちも個性的で、宇宙人の「トマリン」やうどん屋の「近藤うどん子」など、一度見たら忘れられないキャラも多い。女性が可愛く描かれた絵柄は魅力的で、黙っていれば美人なキャラが破天荒な行動するのが面白く、愛着が湧く。5分枠のアニメ化もされ、長く続いている。