一流の技に感動! 職人たちのお仕事漫画特集25 Pt.

さまざまなジャンルで活躍する職人たちの人間ドラマを堪能しよう

作成日時:2018-10-20 10:00 執筆者:マンガペディア公式

一流の技に感動! 職人たちのお仕事漫画特集

出典:小学館

職人の活躍や、仕事模様を描いた5タイトルをピックアップ。一人前を目指して修行の日々を送る者、極めた技で人々を魅了する者、知られざる業界の技術を披露する者など、各作品に色々な職人が登場する。


福岡の大学生・伴省吾は、イタリア料理店でアルバイトをしながら調理師免許を取得した。伴省吾はアルバイト先の店長・遠藤進から、大学の休暇を利用して、東京にある彼の兄弟弟子の店にヘルプに行ってくれないかと頼まれる。腕に自信を持っていた伴省吾は、意気揚々と東京に赴く。しかし、一流イタリア料理店・バッカナーレの戦場のような調理場でプライドを粉砕されてしまった。第53回小学館漫画賞一般向け部門を受賞。2007年にテレビドラマ化された。

本作に登場する職人は、「イタリア料理人」である。タイトルにある「バンビ~ノ」は、イタリア語の「ぼっちゃん」という意味で、大学在学中に調理師免許を取得し、腕に自信を持っていた主人公・伴省吾の甘さを指している。伴省吾は、福岡で世話になった遠藤進により、彼の兄弟弟子・宍戸鉄幹が東京で営むイタリア料理店に送り込まれる。遠藤進は、伴省吾に一流の料理人になる素質があると見込んで、一流店で経験を積ませようとしたのだ。伴省吾は、イタリア語や料理の専門用語が飛び交い、息をつく間もないほどに忙殺される厨房を体験し、自身の甘さを痛感。それでも一流のイタリア料理人になることを決意した伴省吾は、大学を休学し、恋人とも別れ、東京でイタリア料理人としての修行を重ねる。伴省吾がイタリア料理の本物の「職人」に成長していく姿を描いた作品だ。


イタリアのナポリに、日本人の腕の良い服飾職人がいた。彼の名は織部悠。ナポリ中の「極めし職人(サルト・フィニート)」が認める伝説の服飾職人・マリオの、生涯唯一の弟子であった。織部悠の存在は、やがてナポリ中の職人たちから知られるようになる。本作には『王様の仕立て屋〜サルトリア・ナポレターナ〜』を始めとした続編も刊行されている。

本作に登場する職人は、「紳士服の仕立て屋」である。物語の舞台は、伊達男たちの集うイタリアのナポリ。主人公・織部悠は、伝説の服飾職人と謳われたマリオの技術を受け継ぐ、唯一の弟子だ。織部悠が師から受け継いだのは、服飾の技術だけではない。病に倒れ急逝した師が残した莫大な借金も、受け継ぐことになってしまった。借金をした相手がイタリアの裏社会組織・カモッラのため、返済を遅らせることもできない。織部悠は死に物狂いで服飾の技を磨き、通常は注文から納品まで数か月かかる「ナポリ仕立ての紳士服」を、わずか数日で納品する「特急仕事」を数多くこなし、借金を返済している。織部悠は、こうした極限状態で磨かれた「職人技」で、人の運命を大きく変えるほどの紳士服をいくつも仕立てることになる。


東京にある靴店・IPPOは、1足の価格が30万円以上というオーダーメイド専門の店。店主・一条歩は22歳の青年。若いながら日本でも名の知られた、腕利きの靴職人だ。一条歩が12歳の頃に両親が離婚。イタリア・フィレンツェで靴職人として働く祖父のもとで暮らし始めた一条歩は、子どもの頃から憧れていた靴職人になるために修業を始めた。やがて祖父のもとから独立した一条歩は、東京で自分の店を持つ。

本作に登場する職人は、「靴職人」である。主人公・一条歩は、一流の靴職人である祖父の元で修行してきた青年。一条歩は、祖父のもとで靴職人になるための修業をするうちに、歩きやすい靴を作ることは当然としたうえで、「歩く人のことを考えた靴を作ることこそが大事」と考えるようになっていく。やがて独立した一条歩は、祖父から、東京で祖父が店主を務めていた靴店を譲り受ける。そして、祖父のために靴を作り「いい靴とは何か」という歩なりの答えを示すように言い渡される。それが「一条歩の靴店」にするための条件だった。開店した一条歩の靴店・IPPOには、「次の一歩のため」や「人生を彩るため」など、様々な想いをこめて靴を求める客ばかり。靴職人・一条歩のひたむきさと、静かな感動があふれる物語だ。


テラフォーミングされ水の豊かな惑星となった火星には、地球から多くの人が移住していた。なかでも観光都市として賑わうネオ・ヴェネツィアでは、ゴンドラに乗った「ウンディーネ」と呼ばれる観光案内人が、職人の花形として人気を集めている。地球出身の少女・灯里は、観光会社・ARIAカンパニーで、観光案内人・ウンディーネになるために修行に励んでいる。2005年から3期にわたりテレビアニメ化された。

本作に登場する職人は、「観光案内人」である。物語の舞台は、テラフォーミングされ、水の星・アクアと呼ばれるようになった西暦2301年の火星。地表の9割が水に覆われ、多くの人々が暮らしている。火星の観光都市であるネオ・ヴェネツィアでは、街中にある水路をゴンドラに乗って案内する、観光案内人「ウンディーネ」が人気を呼んでいた。主人公・灯里も観光案内人「ウンディーネ」を目指しており、優しい先輩・アリシアのもとで、仲間たちと一緒に修行をしている。観光案内人「ウンディーネ」になるためには、ゴンドラの操舵技術、水路の知識、接客技術、カンツォーネなど、様々な課題をこなす必要がある。本作は、一人前の観光案内人を目指して頑張る少女たちの姿と、独特の美しい世界観を楽しめる名作だ。


主人公・阪本ナツコは、父が経営する鉄工所で、幼い頃から父の「鉄工所を切り盛りする職人」としての仕事を見てきた。父はナツコの機械に対する才覚に感心していたが、母はナツコが鉄工所を継ぐことを反対していた。社会人となった阪本ナツコは一般企業で働いていたが、ある日、父が病に倒れて帰らぬ人に。阪本ナツコは、父の代行として鉄工所の仕事を請け負い始めるが、彼女の前に様々な困難が立ちはだかる。

本作に登場する職人は、「鉄工所を切り盛りする職人」である。主人公・阪本ナツコは、急逝した父が残した鉄工所を引き継ぐのだが、若さと女性であることが原因で、父と同じだけの信頼を得られず苦労していた。しかし、亡き父が認めた阪本ナツコの機械を扱う才能は確かなもので、機械に対する観察力や高い技術力は、決して侮られるようなものではない。坂本ナツコが鉄工所を継いだ当初は、細々とした機械の修理依頼などしかなかったが、新作機械の製作依頼なども舞い込むようになり、鉄工所は徐々に活気を取り戻していく。予期せぬトラブルに見舞われることもあるが、何事にも前向きに取り組む坂本ナツコの姿勢に、読者も「ナツコならやれる」という気持ちにさせられる。機械の仕組みや修理過程も丁寧に描かれており、「ものづくり」漫画としても話題を呼んだ作品。


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