秋田が舞台になっている漫画5選0 Pt.

美しい自然や独自の文化、伝統的な郷土料理や酒。数々の魅力を持つ地・秋田。今回は、そんな秋田が舞台になっているおすすめ漫画を5つピックアップして紹介していく。ストーリーを楽しみながら、秋田の素晴らしさに触れてみよう。

作成日時:2024-02-13 19:00 執筆者:マンガペディア公式

秋田が舞台になっている漫画5選

出典:amazon


『みかづきマーチ』

『みかづきマーチ』

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マーチングバンドに魅了された少女の成長を描いた、青春部活漫画。主人公の姫川美月は、進学校に通う女子高生。彼女は母に言われるがまま勉強漬けの毎日を送っていたが、孤独感と退屈に耐えられなくなり、家出。秋田でカフェを営んでいる叔母のもとを訪ねた。ある日、叔母について千秋高校に配達に行った美月は、そこでマーチング部の練習に遭遇する。隊列を組んで音楽を奏でるマーチングバンドに、かつてない胸の高鳴りを覚えた美月は、千秋高校に転校することを決めた。

今まで勉強ばかりで、本気になれるものなど1つも持っていなかった美月。そんな彼女がマーチングバンドに出会い、魅せられた。自分もマーチング部の皆のように、何かに一生懸命になって輝きたい。生まれてはじめて心からやりたいことを見つけた美月は、叔母の協力のもと両親の反対を押し切って、秋田の千秋高校に転校。マーチング部に入部した。しかし美月は吹奏楽経験ゼロ。普通に楽器を演奏するだけでも難しいのに、それを歩きながらこなさなければならないので大変だ。それでも美月は諦めずに練習を続け、楽器の腕はもちろん人間的にも成長していく。夢中になれるものを見つけたことで自信と仲間を手に入れ輝いていく美月の様子に、読者は勇気づけられるだろう。


『ルックバック』

『ルックバック』

出典:集英社

漫画で繋がった2人の少女を描く、青春長編読切漫画。小学4年生の少女・藤野は、学年新聞に4コマ漫画を掲載している。クラスメイトたちから絵が上手いともてはやされていた彼女は、自分の絵の才能に絶対の自信を持っていた。しかしある日、教師から学年新聞に不登校の同級生・京本の漫画を載せたいと告げられ、しかも彼女の絵がとても上手だったことで、藤野は大きなショックを受ける。その日から藤野は、絵の練習にほとんどの時間を費やすようになった。

自分は絵が上手いと思い調子に乗っていた藤野。しかし京本の漫画が掲載されるようになると、周囲からの称賛の声も、自分は絵が上手いのだという自信も瞬く間に失くなってしまった。京本の絵と見比べてみれば、藤野の絵は普通だったのだ。藤野はその日から絵の練習に没頭し6年生になったが、京本の画力に追いつく気配はない。ついに挫折し絵を描くことをやめた藤野は、小学校卒業の日、卒業証書を京本に届けることになり、そこで京本が自分の絵のファンであったことを知る。その出来事をきっかけに、藤野と京本はコンビを組んで漫画を描いていくことになるのだが、思いも寄らぬ結末が2人を待ち受けていた。物語に込められたメッセージ性で、多くの表現者の心を動かした作品だ。


『あきたこまちにひとめぼれ』

『あきたこまちにひとめぼれ』

出典:amazon

日本人の主食である「米」にスポットを当てた、お米ラブコメ漫画。多くの日本人がほとんど毎日食べている「米」。一口に米と言ってもその種類は様々で、味も形も全て異なる。しかし身近過ぎるせいか、米の違いを正しく理解している日本人は少ない。東京から秋田にやってきた高校生・西宮虎次郎も「米なんてどれも同じ」という考え方の持ち主だった。そんな彼の前に現れたお米オタク・秋田小町。彼女と知り合ったことをきっかけに、虎次郎の食生活は変わっていくことになる。

サッカー部の特待生として秋田の高校に進学した虎次郎。彼は地毛が金髪であったため周囲から怖いと誤解され、孤独を感じていた。ある日、虎次郎はコンビニに向かう途中で偶然見つけた「米食堂こまち」に立ち寄り、そこで米に強いこだわりを持つ少女・小町に出会う。小町が働く米食堂こまちは、米そのものの味を楽しんでもらうため、客が選んだ米に合うおかずしか提供していない店。そういう面倒臭い店は苦手だと何も食べずに帰ろうとした虎次郎だったが、小町の強い勧めで結局食事をしていくことになり、米の美味しさに気づく。読者も虎次郎同様、小町を通して真の米の魅力に触れることができるだろう。監修をお米マイスター・西島豊造が担当しているところもポイントが高い。


『釣りキチ三平』

『釣りキチ三平』

出典:講談社

魚釣りが大好きな主人公が、様々な場所で魚釣りに挑む釣り漫画。主人公の三平三平は秋田の山間の村に住んでいる、麦わら帽子と東北弁が印象的な少年。彼は釣り名人と名高い祖父・一平と暮らしており、自身も祖父譲りの釣りセンスを持っている。三平は祖父や、釣り師の鮎川魚紳らの指導のもと釣りの技術を磨き、日本のみならず世界で様々な釣りに挑戦。釣りを通して得た出会いと経験の数々によって、人間的に成長していく。1980年4月にテレビアニメ化された。

主人公の少年・三平が様々な怪魚や珍魚を釣り上げていく様を描いた作品『釣りキチ三平』。三平と魚の駆け引きは、多くの読者の心を掴んだ。本作の特徴は圧倒的なリアリティだ。作者の体験に基づいて描かれた釣り描写・魚の描写は精緻で、臨場感と迫力に満ちている。だからこそ、本作は釣り師のバイブルとして愛されているのだ。だが、この作品の魅力は釣りや魚の描写だけではない。美しい風景描写もまた、作品の大きな魅力になっている。作者の矢口高雄は、自然豊かな秋田県横手市で生まれ育った。細かく丁寧に描かれた風景には、作者の故郷への愛が詰まっている。美しい自然の中で釣りをする三平の姿を見れば、読者の中にもこんな場所で釣りがしてみたいという気持ちが湧き上がるだろう。


『いとしのムーコ』

『いとしのムーコ』

出典:講談社

ガラス職人の男性と飼い犬の日常を描いた、ほっこり動物漫画。秋田の山の中にあるガラス工房「GLASS STUDIO amato」。ガラス職人のこまつさんこと小松誠二はこの工房で、愛犬ムーコとともに暮らしている。ムーコは雌の柴犬で、飼い主であるこまつさんのことが大好き。こまつさんがいつか自分と同じ犬になれればいいと思っている。そんなムーコとこまつさんのほのぼのとした日常が、1話完結型のスタイルで描かれる。2015年10月にテレビアニメ化。

こまつさんのことが大好きなムーコ。彼女はとっても明るくお喋りな犬だ。もちろん、お喋りとは言っても犬語であるため、こまつさんと会話ができるわけではない。毎日、こまつさんのことを大好きな気持ちや楽しい気持ちを一方的に主張しているだけだ。そんなムーコと彼女の飼い主であるこまつさんだが、実は実在するモデルがいる。秋田県に在住しているガラス作家の男性とその飼い犬だ。作者は1人と1匹を漫画にするため、度々秋田を訪れるようになった。ムーコが実在する犬だと知ると、描かれているキャラクターのムーコがより愛しく思えてくるはず。犬好きはもちろん、そうじゃない人も虜にしてしまうムーコの可愛らしさが全面に押し出された作品だ。


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