紀元前11世紀、殷代末期を舞台に、後に周建国の立役者となる太公望呂尚の前半生を描いた作品。人身御供の儀式が行われる殷王朝、生贄として捕縛された異民族のひとり、羌人・尚(シアン)は、偶然の事故によってそこから逃れた。殷の実情を見た尚は、その後一度は家庭を持つものの、その生活に落ち着くことができなかった。各地の有力な王に卜占師として雇われ、殷を倒すために軍略を授けるも上手く行かず、四十年の放浪の末、周の地へと至る。
漫画年表で辿る中国史、今回は「殷~漢編」です。神話の時代が終わり、人間の歴史が語られ始めたこの時代。人物やエピソードとしてはあまり馴染みがない方もいるかもしれませんが、それでもこの時代から生まれた「臥薪嘗胆」「呉越同舟」などのことわざや慣用句は聞いたことがあるのではないでしょうか。この時代を舞台にした漫画でも、必ずこれらの慣用句への言及があります。そこに注意しながら読むと国語の勉強にもなるかも。
紀元前11世紀、殷代末期を舞台に、後に周建国の立役者となる太公望呂尚の前半生を描いた作品。人身御供の儀式が行われる殷王朝、生贄として捕縛された異民族のひとり、羌人・尚(シアン)は、偶然の事故によってそこから逃れた。殷の実情を見た尚は、その後一度は家庭を持つものの、その生活に落ち着くことができなかった。各地の有力な王に卜占師として雇われ、殷を倒すために軍略を授けるも上手く行かず、四十年の放浪の末、周の地へと至る。
紀元前8世紀~紀元前3世紀、春秋戦国時代に活躍した武将・軍師たちの姿を描いたオムニバス短編作品。人質として迫害された少年時代を送り、その気性の激しさによって天下を呑み下した始皇帝、ナポレオンや武田信玄など後世の将軍たちにも多大な影響与えた天才兵法家孫子、迫害にも負けず祖国を愛しぬいた詩人屈原、越王勾践への恋心に揺れながらも三千人の精鋭荊棘兵を育て上げた女性将軍處女などの姿を躍動的なタッチで描き、古代世界から移り変わる激動の春秋戦国期をあざやかに蘇らせる。
紀元前3世紀ごろ活躍し、博愛主義を説いた思想家・墨子。その思想を受け継ぐ集団「墨家」であったが、三代目の指導者・田襄子は次第に権力との結びつきを志向し始めていた。主人公・革離はそんな田襄子に反発し、大国・趙の侵攻を受けた小国・梁の防衛のため、梁城へ赴く。非戦思想を持つ墨家は、ひとりひとりが戦争抑止の技術を持ち、集団で専門分野を担当して守城を行うプロフェッショナル。だが組織から離れた革離は、たった独りで梁城を守らねばならなくなってしまう。
紀元前3世紀、秦王朝の滅亡と、その後の覇権を競った西楚の項羽と漢の劉邦の戦いを描いた作品。史上初の中国統一を果たした秦国は、始皇帝の強大な権力による圧政によって人々を苦しめていた。張良による始皇帝暗殺未遂、史上初の農民反乱となる陳勝・呉広の乱を経て、秦は瓦解。覇権を競うこととなったのは、楚の将軍の血筋を引く、豪勇苛烈な性格の項羽と、一介の小役人から人望を得て出世した劉邦の二人だった。
紀元前1世紀、前漢の武帝の世。道教神・南極老人と仙人・東方朔は、ふとしたことから天地開闢より瞑想を続ける無貌の神・混沌に目鼻を与えてしまう。地上に興味をもった混沌は、老いた武帝の後継者争いに血眼になる大官・江充を操り、「巫蠱の獄」を引き起こす。数万の民の屍の上に、権勢を欲しいままにする混沌であったが、それも長くは続かなかった。やがて反乱の手が迫ったとき、混沌が選んだのは、侍女麗華との愛だったが、その行く手には破滅が待ち受けていた。史実へ脚色を加えつつ、前漢の歴史的虐殺事件・巫蠱の獄を扱った伝奇的作品。「呪い」が政治の王道に残っていた時代の雰囲気を味わえる。
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