幻のトラウマ量産週刊誌『週刊ぼくらマガジン』特集493 Pt.

かつて「週刊ぼくらマガジン」という漫画雑誌が存在しました。大学生の読者が増えた「週刊少年マガジン」の読者層が高齢化し、低年齢層向けの漫画雑誌が必要となったことから、1969年に「週刊ぼくらマガジン」は創刊されました。低年齢層を向けということでヒーロー漫画やSF漫画を載せる編集方針でしたが、何故かベトナム戦争や原水爆の恐怖などの社会不安が反映される作品ばかりになってしまい、小学生に多大なトラウマを植えつけたあげく、わずか1年半で廃刊となってしまいました。そんなトラウマ製造雑誌「ぼくらマガジン」に連載され、当時の小学生に「人類はいつ破滅してもおかしくないのだ」という恐怖を植えつけた名作の数々を紹介してみましょう。

作成日時:2015-12-22 19:36 執筆者:マンガペディア公式

『ガクエン退屈男』

当時吹き荒れていた「学生運動」にヒントを受けて永井豪先生が送り出した学園バイオレンス漫画が『ガクエン退屈男』です。主人公である学生ゲリラのリーダー早乙女門土は暴力の快楽に身をゆだねる戦闘狂として描かれ、対立する教師たちを殺戮しまくります。ライバルにして後に相棒となる身堂竜馬も一見女性と見間違うほどの美少年ですが、プライドを傷つけられると門土以上の殺人狂となる危ないタイプ。そんな彼らと最後に戦うのは身体に障害をもった超能力者軍団。設定の全てがアナーキーなこの作品ですが、1960年代にクローン人間を登場させたり、女装の男の子を登場させたりと、先鋭的な要素にも満ちあふれています。

『魔王ダンテ』

『ガクエン退屈男』の連載を終了させた永井豪先生が満を持して世に送り出した作品が『魔王ダンテ』です。『デビルマン』の先駆け的存在といわれるこの悪魔漫画は、主人公・宇津木涼を神側でなく悪魔側に立たせた画期的な作品として知られています。第一話で涼がいきなり魔王に食べられてしまうという衝撃的なシーンは当時の小学生にとてつもないトラウマを与えました。

『デスハンター』

『8マン』を大ヒットさせた黄金コンビが世にはなったトラウマSF漫画が『デスハンター』です。主人公・田村俊夫は職を失った元レーサー。復帰資金を稼ぐため「シャドウ」と名乗る男に誘われ、ジャングルで地獄のサバイバル・テストを受け、その結果、最終試験で片腕と片目をマシンガンで吹き飛ばされしまいます。後にサイボーグ義手と義眼を与えられて復活する俊夫ですが、主人公の腕がいきなりもげるシーンは、当時の子供たちにぬぐいようのないトラウマを植えつけたといわれています。不幸になるのは主人公だけではありません。元ゲリラのヒロインは裏切り者として拷問を受け顔の皮まではがされてしまいます。このシーンの残虐さにどれほど多くの小学生が恐れおののいたことでしょう。

『ウルフガイ』

人狼の力をもった不死身の少年・犬神明を主人公としたバイオレンス学園漫画。明と対立する番長・羽黒が担任教師の青鹿晶子を誘拐し陵辱するシーンは、当時としては大変センセーショナル演出で、大変な物議をかもしたと伝えられています。原作者の平井和正氏は後にこの作品を『狼の紋章』というタイトルで小説にリメイクし、ベストセラー作家となりました。

『人形地獄』

広島で被爆し惨劇にあった女性が黒魔術で復讐を果たすべく暗躍するホラー漫画が『人形地獄』です。原爆投下を命じたトゥルーマン元大統領を人形に変えて惨殺するなど、ひとつまちがえれば国際問題となりかねない奇天烈なシーンが満載の作品です。

『仮面ライダー』

『仮面ライダー』の漫画版は、TVドラマ放映に先駆けてまず「週刊ぼくらマガジン」で連載されました。変身ヒーローもの元祖ともいえるこの作品ですが「週刊ぼくらマガジン」に連載されただけあって、改造人間の苦悩や公害問題などが描かれ、政府や企業の欺瞞を暴くなどダークな雰囲気に包まれた作風となっています。

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