眼で楽しめる音楽漫画特集オススメ5選!心にじんわり演奏シーン0 Pt.

聞こえないはずの音楽が確かに聞こえてくる。そんな錯覚を起こすほど表現力に溢れた音楽漫画がこの世には存在する。今回は眼で楽しめる珠玉の音楽漫画を5つピックアップして紹介する。ストーリーと共に、心に流れてくる音楽を楽しもう。

作成日時:2024-05-14 19:00 執筆者:マンガペディア公式

眼で楽しめる音楽漫画特集オススメ5選!心にじんわり演奏シーン

出典:講談社


『四月は君の嘘』

『四月は君の嘘』

出典:講談社

元天才ピアニストの少年が自由奔放なヴァイオリニストの少女と出会い成長していく様子を描いた、青春音楽漫画。かつて数々のピアノコンクールで優勝した神童・有馬公生(こうせい)。彼はピアノの指導者であった母親の死をきっかけにピアノが弾けなくなり、コンクールからも遠ざかっていた。そんなある日、公生は同い年のヴァイオリニスト・宮園かをりと出会い、彼女の演奏を聴いて衝撃を受ける。2014年10月にテレビアニメ化。2016年9月に実写映画化された。

かつて、厳しい母に叩き込まれた正確無比な演奏で注目を集めた公生。一方、彼が出会った同い年のヴァイオリニスト・かをりは、天真爛漫で楽譜を無視した自由な音楽を奏でる少女だった。パワフルな彼女は、ピアノから離れていた公生を半ば強引に伴奏者に任命し、彼が再びピアノと向き合うきっかけを作る。クラシック音楽の世界は厳しく、特にピアノとヴァイオリンは幼い頃から始めないとプロにはなれないと言われている。美しい旋律の裏にある厳しく残酷な世界の描写、登場人物たちの生き生きとした演奏シーンが本作の魅力。読んでいると、確かに美しい音楽が聞こえてくるはずだ。また、音楽だけでなく恋や友人関係、進路などで悩む登場人物たちの描写も大きな見所となっている。


『のだめカンタービレ』

『のだめカンタービレ』

出典:講談社

落ちこぼれ音大生と指揮者志望のエリート音大生を中心に物語が展開される、クラシック音楽コメディ漫画。世界的に有名なピアニストを父に持つエリート音大生・千秋真一。彼はピアノ科に在籍しながらも独学で指揮者を目指していたのだが、将来のビジョンが見えず投げやりな気持ちになっていた。そんなある日、彼はピアノ科に在籍する変人女「のだめ」こと野田恵に出会う。2006年10月に実写ドラマ化され、2007年1月にはテレビアニメ化もされた。

敬愛するセバスチャーノ・ヴィエラと同じ指揮者になって、ヨーロッパの最高の楽団と最高の音楽を奏でたい。そう夢見た日から時は流れて現在。千秋は過去のトラウマから飛行機や船に乗ることができず海外に渡航できないという問題を抱えており、また音楽についても行き詰まっていて夢を諦めかけていた。そんな千秋の前に現れたのが、のだめだった。のだめは変人だが、天才的なピアノのセンスを持った人物。のだめと彼女の奏でる音楽との出会いが、自暴自棄になっていた千秋の心を変えていく。クラシックを題材としているが、クラシックを知らなくても楽しむことができる敷居の低さが本作の魅力の1つ。音楽でつながるのだめと千秋の恋模様も、多くの読者を獲得した要因となっている。


『BLUE GIANT』

『BLUE GIANT』

出典:小学館

ジャズに魅せられた少年が「世界一のジャズプレーヤー」を目指す音楽漫画。主人公は宮城県仙台市で暮らす高校3年生・宮本大。彼がジャズと出会ったのは、中学時代のことだ。友人に連れられて入ったジャズ喫茶で初めてジャズの生演奏を耳にした大は、その音色に心をつかまれた。以来、彼は中学の頃からやっているバスケットボールに打ち込む傍ら、独学でテナーサックスの練習を始めた。やがて大は、世界一のジャズプレーヤーという夢を追いかけるようになる。

中学卒業を間近に控えたある日、友達に連れられて入ったジャズ喫茶でジャズと出合った大。ジャズに魅せられた彼はテナーサックスの練習を始め、来る日も来る日も河原でサックスを吹き続けた。独学であるため楽譜は読めないし、ジャズのスタンダードナンバーも知らない。大はジャズが好きだという真っ直ぐな気持ちだけで、とにかくサックスを吹く。そんな彼の姿と彼が奏でる音はやがて、周囲の人間の心を動かしていくのだ。本作の魅力は、どんなに困難でも夢に向かってひたむきであり続ける大の姿や、ジャズを通して出会う人々との関係性、ジャズは「大人のオシャレな音楽」という固定観念をぶち壊す熱さにある。本作を読めば、ジャズに対する見方が大きく変わるだろう。


『坂道のアポロン』

『坂道のアポロン』

出典:小学館

ジャズと出合い、それに魅せられた男子高校生の恋と友情が描かれた、青春音楽ストーリー。1966年、初夏のこと。主人公である男子高校生の西見薫(かおる)は、父親の仕事の都合で長崎県佐世保市にある伯父の家に居候することになり、佐世保東高校に転校した。転校初日、家にも学校にも居場所がなく苦しい思いをしていた薫は屋上へ向かう途中、階段の踊り場で不良だと噂される生徒・川渕千太郎と出会う。2012年4月にテレビアニメ化され、2018年3月には実写映画化された。

薫は船乗りである父親の都合で転校を繰り返してきた。繊細で人付き合いが苦手な薫にとって、馴染めない学校を転々とするのはストレスでしかない。今回の転校でも薫は苦しい思いをしていたのだが、そんな彼の前に現れたのが千太郎だった。千太郎は「札付きの不良」と恐れられているが、実際はジャズとドラムを愛する面倒見の良い男。クラシックピアノを弾いていた薫は、千太郎のドラムを聴いて心を動かされたことをきっかけに、ジャズの世界に引き込まれていくことになる。本作の魅力は、ジャズを通して強まる薫と千太郎の友情や、千太郎の幼なじみの少女・迎律子を加えた複雑な関係性だ。また、物語の舞台となっている1966年のノスタルジックな時代風景も、作品の魅力を引き立てている。


『NANA―ナナ―』

『NANA―ナナ―』

出典:集英社

2人の「ナナ」を中心に繰り広げられる恋や人間模様を描いた青春群像劇。東京へ向かう新幹線の中で隣り合わせになった小松奈々と大崎ナナ。同じ名を持ち同い年である2人の偶然の出会いと交流は、新幹線が東京駅に到着して終わるはずだった。ところが、不思議な縁が彼女たちを再び引き合わせ、2人のナナは多摩川沿いにあるマンションの707号室でルームシェアを始めることになる。2005年9月に実写映画化。2006年4月にテレビアニメ化された。

奈々は東京に行く彼氏を追って上京した。一方、ナナが上京した理由は、音楽で成功するため。東京駅で別れた2人は後日、物件の内見で再会した。同じ物件を気に入ってしまったことをきっかけにルームシェアを始めた2人。ナナは、バンド「BLACK STONES」のメインボーカリストとしてスターへの道を駆け上がっていき、奈々は自身の恋愛に悩みながらナナの活動を見守っていくことになる。本作はその人気から実写映画化され、主演の中島美嘉がナナとして歌う主題歌や劇中の挿入歌はヒットチャートの上位を独占した。漫画の描写だけでも音が聞こえるような圧巻のライブシーンを堪能できるが、映画の音楽を聴きながら作品を読むと、より深く作品にのめり込むことができるだろう。


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