石塚真一の代表作の一つ。宮城県仙台市の高校生、宮本大がジャズサックス奏者として成長する物語。高校卒業後に上京した主人公は、ピアニストの沢辺雪祈とドラマーの玉田俊二と共に、バンド「JASS」を結成。国内での活動を経て、ヨーロッパ、アメリカへと活動の場を広げ、世界一のジャズプレイヤーを目指す。本作は、ジャズをテーマにした音楽漫画であり、さまざまな描写技法を駆使して、臨場感あふれる音楽シーンを表現している。ジャズの技術と理論にも触れられ、実在のジャズクラブや音楽シーンを参考にした描写が随所に登場する点が特徴の一つである。小学館「ビッグコミック」で2013年10号から2016年17号まで連載。2016年に「マンガ大賞2016」第3位、2017年に第62回「小学館漫画賞」一般向け部門および第20回「文化庁メディア芸術祭」マンガ部門大賞を受賞。2023年2月17日には劇場版アニメが公開された。