とある小説家が、少女と共に世界の存亡をかけたゲームに巻き込まれるSFアクション漫画。売れっ子だがバッドエンドの結末しか書けない小説家、佐藤忍は自身の未来をも悲観していた。彼はある日、謎の少女牧野エリと出会う。それは今までの忍の人生を一変してしまう、過酷な運命の始まりだった。
主人公の忍はその著書が映画化されるほどの人気作家だが、何事も悲観的にしか考えられずバッドエンドの作品しか書けなかった。そんな時、忍は謎の少女エリと出会い、世界を救う双六ゲームに巻き込まれてしまう。忍に課せられた目的は、エリを連れてとある場所を目指すこと。ゲームにはもうひとりの参加者がおり、敵対プレイヤーにエリを奪われて先にゴールされると忍は死んでしまう。忍はこれまでの作家人生で培ってきた「バッドエンドを想起する」ことにかけては一流の頭脳を持っており、相手の「バッドエンド」を予想して誘導することで危機的状況を切り抜けていく。様々な困難や妨害が襲いかかる逃避行の中、忍はエリを心から護りたいと願うようになる。
アプリゲーム「ねこあつめ」を題材にした実写映画『ねこあつめの家』の、アナザーストーリーをコミカライズした日常系漫画。華々しいデビューを飾り、人気作家となった佐久本勝だったが、スランプ気味で創作活動に行き詰っていた。そんなストレスから逃れるよう、田舎の古民家に引っ越しをすることに。なんとその家は、近隣の猫たちの憩いの場所だった。
本作の主人公、佐久本はスランプに悩む小説家だ。最初は期待されていた佐久本だが、そのあと書いた作品はぱっとせず「没落作家」と呼ばれてしまっていた。編集の意向で執筆を始め、苦労したかきあげたゾンビ小説も評判は芳しくない。執筆活動に疲れを感じた佐久本は、思い立って田舎の古民家へ引っ越すことにした。誰も自分を知る者もいない場所でのんびり過ごそうとした矢先、庭に猫たちが現れる。以前からこの辺りの猫たちは、佐久本が暮らす家に集まっていたのだという。佐久本は家を訪れる猫好きな小学生男子や女子中学生、親切な隣人と共に猫ライフを楽しむことになる。
自身の作品に見立てられた殺人事件に挑む作家の姿を描くミステリー漫画。大学生兼業作家の佐倉龍は、自身の代表作『ガゼル』の締め切りに追われていた。龍はちょっとコンビニへと出た時に、彼のファンだと名乗る少年、ミカトと出会う。少年と同じ名前のキャラを作中で殺したことに罪悪感を抱く龍。だが、彼の元に『ガゼル』ファンの女性コスプレーヤーが殺されたという知らせが届く。
本作の主人公、龍は高校生の時に小説で賞を取り、大学生ながらライトノベル作家として活躍している。そんな龍はある日、彼の作品が好きで、ファンだという少年ミカトと出会う。彼と同じ名前の登場人物を作中で殺してしまったことを気まずく思う龍だったが、その頃から龍の周りでおかしなことが起こり始める。まず龍の小説に出てくる人物と同じ格好の男が縛られている画像が送られてくる。そして龍の作品に登場するキャラのコスプレをした女性が殺される事件まで起こり、彼は警察にマークされてしまう。そんな矢先、龍自身も犯人によって拉致されてしまった。からくも脱出に成功した龍は、犯人に対抗すべく、犯人に向けた小説をブログにアップするのだった。
驚異的な文才で文芸界に旋風を巻き起こす、女子高校生作家の活躍を描いたヒューマンドラマ漫画。出版社の新人賞宛に送られてきた作品。その作品には連絡先がなく、「鮎喰響」という名前しか書かれていなかった。偶然その作品を読んだ編集者の花井は、圧倒的な才能に魅了される。のちにその作品は史上初の芥川賞、直木賞の同時受賞を果たす。2017年マンガ大賞受賞、2018年『響 -HIBIKI-』のタイトルで実写映画化。
タイトルの「響」はこの物語の主人公である鮎喰響(あくいひびき)の名前だ。響は15歳の時に文芸誌の新人賞に応募したが、応募規定を守っていない作品だったので、そのまま破棄された。しかし編集者の花井がその作品に目を通したのがきっかけとなり、響は小説家としてデビューすることになる。彼女は凄まじい文才を持っていたが誰に対しても歯に衣着せない言動で周囲と衝突しやすく、暴力的な反撃も厭わない。だがそんな響の才能を信じる花井の後押しにより、彼女は作家としての地位を確立する。そんな中マスコミが、公表されていない天才作家の素性を探ろうとしていた。
推理作家の青年とアイドルの少女が様々な事件に巻き込まれながらも解決していくミステリー漫画。推理小説家として活躍している神林俊彦は、自身の著書『レディーX』シリーズの映画化で、アイドルの川本キリカと出会う。その後、神林はキリカと何度も事件に遭遇することになるのだった。『屍活師 女王の法医学』で知られる杜野亜希の作品。
本作の主人公である神林は推理小説家の大学生だが、執筆活動に追われて何度も留年している。彼とヒロインのキリカは、自身の代表作の映画撮影現場で出会った。その撮影現場で殺人事件が発生するが、なんとその謎をキリカが解決してしまう。しかしキリカは事件を解決したのは神林のお陰だと主張。それは人気アイドルが頭脳まで優れていると周囲に知られれば、今以上に苦労するとわかっているキリカのしたたかな立ち回りだった。そんなキリカに驚かされながらも、その後も神林は彼女と公私にわたって出会うことになり、その際に事件に巻き込まれることも。徐々にキリカに惹かれるようになった神林は彼女の抱える深い闇を知って、力になりたいと願うようになる。