和装はいかが? 着物キャラクター特集50 Pt.

アレンジor正統派、華麗に着物を着こなす人々が登場する漫画を紹介!

作成日時:2018-11-15 10:00 執筆者:マンガペディア公式

和装はいかが? 着物キャラクター特集

出典:小学館

普段着として、仕事着として、時には勝負服として。身に付ける場面は異なっても、着物をびしっと着こなした人の姿は美しい。今回は現代物、時代物、ファンタジー問わず着物を身に付けたキャラクターがが登場する作品をピックアップする。


『クロミケ妖奇譚』

出典:小学館

冴えない男と着物を着た猫又娘との、ハートフル妖怪奇譚だ。主人公は、31歳の男性・宮沢ジョウジ。電車の運転士になる夢を叶えたいと、鉄道会社に就職して勤勉に働いていた。だが、ジョウジは望まぬ業務が続く中で年齢を重ね、運転士への道が閉ざされてしまう。絶望したジョウジは自殺を決意。どうせ死ぬのだからと、目的もなく好きな電車を乗り継いでいた。そして、謎の美少女・クロミケと出会う。彼女の後押しで、ジョウジは念願の運転士として働けることになる。

ごく普通の人間と物の怪たちの、時に切なく、心温まる絆を描いた物語だ。本作のヒロイン・クロミケは常に着物姿だ。クロミケは黒髪の美少女で、裾にレースやリボンをあしらい、洋風にアレンジした可愛らしい着物を愛用している。実は、彼女は猫の妖怪。そして、主人公・宮沢ジョウジが乗った不思議な電車「黒三毛猫鉄道特別夜行列車」の責任者兼、猫又駅の駅長であった。猫又駅は、妖怪のために走る黒三毛猫鉄道特別夜行列車の終点。駅がある猫又村には、物の怪や神の眷属である生き物たちが住んでいる。ジョウジが乗った猫又駅行きの電車の運転士が倒れて、電車が緊急停止した。運転士志望のジョウジは、クロミケの叱咤激励を受け、代行として電車を運転したのだ。この件をきっかけに、ジョウジの夢だった電車の運転士としての日々が始まる。


本作は、倉金章介が1949年に少女向け雑誌で描いた漫画『あんみつ姫』を、1986年に竹本泉がリメイクしたものだ。着物を着たお転婆なお姫様・あんみつ姫を主人公とする時代劇風のコメディ。主人公・あんみつ姫は、あまから城に住む着物姿のお姫様。優しいお父様、しっかり者のお母様に囲まれて暮らしている。しかし、お転婆なあんみつ姫は冒険したいお年頃。あんみつ姫は、家臣たちの目を盗んでは、町娘に変装して城下町へ出かけ、ハチャメチャな騒動を巻き起こす。1950年代からたびたび映画化、テレビドラマ化、テレビアニメ化された。

少女漫画の古典といえる同名漫画を、現代風にリメイクした作品だ。竹本泉が描いた本作は、時代性にとらわれない登場キャラクターのデザインやエピソードになっている。あんみつ姫の瞳は大きく描かれており、着物に合わせた髪飾りは星型のデザインだ。あんみつ姫がクリスマスを祝ったり、城下町に映画館やデパートがあったりする。本作は、倉金章介版『あんみつ姫』をリスペクトしている。その上で、現代に通じるデザインや文化・風習の下、あんみつ姫が起こす様々なハプニングを楽しめるのが特徴である。


『福家堂本舗』

出典:集英社

京都東山の老舗和菓子屋「福家堂」を舞台に、個性あふれる3姉妹が恋や夢に奮闘する姿を描いた作品だ。福家堂には、長女・雛、次女・あられ、3女・ハナという3人の娘がいた。着物姿で店に立つしっかり者の雛は、母である女将が認めた跡継ぎ候補。けれどある日、銀行に勤める桧山薫からプロポーズされる。雛は桧山の申し出を受け、母の怒りを買う。その後、あられが福家堂の跡継ぎになりたいと申し出る。2016年に実写ドラマ化された。

京都の老舗和菓子店を舞台にした物語。主人公の3姉妹は、作品内や表紙で可憐な着物姿を披露する。そんな華やかな表紙とは裏腹に、本作は創業450年の老舗の伝統と暖簾の重さを背景に、3姉妹の葛藤や恋愛、成長を描き出している。福家堂の長女・雛は、店のことが全部わかり、女将である母の代わりを務めることもある。そんな雛が、結婚によって家を出ていく。自由で気ままな性格の次女・あられは、短大卒業後、就職もせず遊び歩いている。けれど、誰よりも福家堂の和菓子を愛している。3女・ハナはうまくいかない恋に悩んでいる。そして、将来に迷う姉たちの葛藤を見て心を痛めている。皆それぞれに着物が似合う3姉妹。彼女たちがどのような道を歩むのか、その目で確かめてほしい。3姉妹の子どもたちが主役となる続編『福家堂本舗 弐』も描かれている。


本作は競技かるたの世界を舞台とした青春群像漫画。小学6年生の主人公・綾瀬千早。彼女は、美少女コンテストで入賞するほど美人の姉が何よりも誇り。姉がモデルとして成功することを自らの夢としていた。ある日、千早のクラスに、綿谷新という少年が転入してくる。千早は、新に教わった「小倉百人一首競技かるた」に強く心を動かされる。そして、競技かるたで日本一になりたいと強く願う。高校生になった千早は、着物を着た凛とした姿で、競技かるたの女性日本一を決めるクイーン戦に挑んでいく。2011年にテレビアニメ化、2016年、2018年に実写映画化された。

本作は、主人公・綾瀬千早が、競技かるたのクイーン戦に出場しているところから始まる。この時に千早は、競技かるたの正装ともいえる「はかま姿」で登場している。千早の凛々しくも美しい姿が、迫力ある勝負の場面と共に描かれている。本作はここから、千早の小学校時代に遡る。千早は、小学校6年生の時に競技かるたと出会ったのだ。当然ながら小学生の千早は洋服姿で、物語が進んだ高校生編でも着物以外の服装が多い。しかし勝負の場面では、たびたびはかま姿を見せる。はかま姿こそ、千早本来の姿と言ってもいいだろう。競技かるたに情熱を傾ける千早たちの姿は、少年漫画さながらの熱気を放つ。一方で、千早が高校で所属する「競技かるた部」の日常や、恋や友情といった青春ストーリーも本作の魅力だ。


幼い頃に貧困から江戸・吉原遊郭に売られた少女。彼女が、絢爛豪華な着物を身にまとい、位の高い遊女である「花魁」となるまでの波乱万丈な生き様を描く女性時代劇だ。主人公・きよ葉は玉菊屋の遊女。器量は良いが気が強く、誰にでもケンカ腰だ。特に、玉菊屋の花魁・高尾とは犬猿の仲であった。ある日、高尾が浮世絵師の間夫(まぶ)と心中を図ろうとして、逆に殺されてしまう。かくて玉菊屋は、きよ葉の天下となった。2007年に実写映画化された。

江戸・吉原遊郭の遊女たちの光と影、歴史の闇を描く女性時代劇。緻密に描き込まれた遊女たちの美しい着物姿には、華やかな色彩と煌びやかな装飾があふれている。主人公・きよ葉は、幼い頃に玉菊屋に売られてきた。それ以来、何度も吉原から逃げ出そうとしては悉く失敗している問題児だった。玉菊屋に連れ戻されるたび、酷い折檻を受けてきた。だが、きよ葉は決して泣かない。そんなきよ葉だが、17歳になると持って生まれた美貌が開花する。黙ってさえいれば売れっ子間違いなしといわれるほどの遊女になった。その美貌と相反した気性の強さの噂が噂を呼ぶ。きよ葉は一躍超売れっ子となり、お大尽たちが列をなした。そんなきよ葉が、客のお大尽たちへ浮かべる笑みは凄惨だ。美しい着物に身を包んだ遊女たちが生きる場所は、その華麗さとは裏腹に地獄であった。


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