学校の問題児と対決する新感覚学園漫画。オタク青年の鑑純一郎は、趣味で日課のアニメブログを更新する日々を送っていた。このザンネンな兄を心配した妹の命令で、純一郎は母校で高校教師デビューすることに。学園一の問題児やワケあり美少女にハチャメチャな理論で立ち向かう。2015年テレビアニメ化。
ニートでダメ人間な純一郎は、実は17歳にして学術誌のネイチャーとサイエンスに論文が掲載された超天才。その論文「どこでもドア設計論」に興味を持ったのが、スイスの素粒子物理学研究所CERMだ。人類最高の頭脳が集まるこの研究所で、論文に対する反証実験が行われ、論文の正しさを証明する結果がでる。その後、CERMは純一郎を超好待遇でスカウトするが、「ジュネーブにはアキバが無い!」と参加を蹴られてしまう。また、高校時代の同級生である刀祢大和は、純一郎の夢を実現させるべく、国家プロジェクトとして物質転送装置研究所を立ち上げる。何もない山奥の地下に作られた巨大研究所に、さすがの純一郎も度肝を抜かれる。
元祖巨大ロボットアニメを原作者自身がコミカライズしたロボットバトル漫画。世界征服を企む天才科学者Dr.ヘルの野望を阻止すべく、兜十蔵博士はスーパーロボット「マジンガーZ」を開発。完成したマジンガーZを託された孫の兜甲児は、Dr.ヘルが作り出す機械獣軍団と激突する。1972年テレビアニメ化、続編に『グレートマジンガー』がある。
本作に登場する光子力研究所は、無公害エネルギーとして期待される「光子力」の開発目的で作られた研究所だ。しかし、初代所長である兜十蔵博士は、マッドサイエンティストであるDr.ヘルの野望に対抗するため、光子力研究所でマジンガーZの開発に専念をする。研究所の運営は、弟子である弓弦之助教授が引き継いだ。研究所の汚水処理場地下にはマジンガーZが格納されており、水を割って発進するシーンが印象的だ。また、研究所自体が攻撃を受けないようにバリア装置が設けられている。この光子力研究所が、以降の漫画やアニメでの“研究所”の描写に大きな影響を与えている。
現実かそれとも妄想か、夢見る女子高校生が繰り広げる日常系ギャグ漫画。時定高校に通う相生祐子は、妄想がふくらみがちな夢見る少女。彼女をはじめ、学校の同級生や教師もどこか変わった人物ばかり。シュールで不可思議な日常が今日も始まる。2011年OVA、テレビアニメ化。
本作の舞台の一つとなっているのが、「東雲研究所」と目立つ看板が立っている木造一軒家だ。この研究所の主は、8歳の天才少女の自称「はかせ」。彼女は、自身が製作したロボットである東雲なのと一緒に暮らしている。東雲研究所は、見た目はごく普通の民家で、一般的な研究所らしき施設はない。しかし、はかせはマッドサイエンティスト的な能力を発揮し、とんでもない物を次々と発明していく。そのとんでもぶりは、拾ってきた猫のために人間の言葉を喋れるようになる首輪を発明するほど。その様子が、なんでもない事のように描かれる日常がシュールで面白い。
鳥山明ワールドの原点と言えるポップギャグ漫画。ペンギン村の天才科学者である則巻センベエは、アンドロイドの則巻アラレを造りあげた。のどかなペンギン村を舞台に、アラレを中心に様々な騒動が巻き起こる。1981年、1997年にテレビアニメ化。第27回小学館漫画賞少年少女部門受賞。
本作のタイトル「Dr.スランプ」とは、則巻センベエのこと。発明で失敗ばかりするため、周囲からドクタースランプと呼ばれている。センベエの自宅は研究所を兼ねており、ここでアラレ以外にも、非生命体透過メガネ、デカチビ光線銃、タイムスリッパーといった数多くのアイテムを発明している。また、アラレの存在を脅威と感じてやってきた、センベエのライバルのDr.マシリトも山奥に研究所を持っている。この研究所でアラレに対抗すべくキャラメルマンシリーズが製作され、その中のキャラメルマン4号がアラレと結婚するオボッチャマンだ。本作ではアラレとセンベエはもちろん、Dr.マシリトとオボッチャマンも頻繁に登場するので、研究所が印象的な作品になっている。
国民的人気アニメ『機動戦士ガンダム』を安彦良和がコミカライズしたSF戦争漫画。人類が宇宙に移民するようになってから半世紀。地球から最も遠いコロニーがジオン公国を名乗り、地球連邦政府に独立戦争を挑む。そして、少年アムロ・レイが連邦の新型モビルスーツのパイロットとして、戦争に巻きこまれていく。2015年OVA化、2019年テレビアニメ化。
本作では、地球を離れ宇宙で生活することにより進化を遂げた人類「ニュータイプ」が重要なキーワードとなっている。戦争におけるニュータイプの有用性にいち早く注目したジオン公国は、ニュータイプの研究所として「フラナガン機関」を設立。素養があると思われる人間を研究していた。このフラナガン機関の成果により、ニュータイプの超常的な能力を活かしたモビルスーツが多数開発される。その一方で、ニュータイプを人工的に作り出す強化人間の研究のために、非人道的な人体実験も行われていた。ガンダムファンであれば一度は聞いたことのある研究所だが、外見的な特徴が描かれたことは少ない。未だに謎の多い秘密組織的な存在でもある。