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溢れだす爽やかな青春の音!!『ましろのおと』の「羅川真里茂」特集オススメ漫画5選22 Pt.

津軽三味線にうちこむ高校生が主人公の『ましろのおと』を始め、長く読者に愛されるストーリーを放ち続ける羅川真里茂。青春のきらめきや、友情や家族の温かさだけでなく、その裏にある葛藤をも鮮やかに描きだし読者の心を捉えてきた。オススメ作品を紹介しよう。

作成日時:2022-04-12 19:00 執筆者:マンガペディア公式

溢れだす爽やかな青春の音!!『ましろのおと』の「羅川真里茂」特集オススメ漫画5選

出典:講談社


『ましろのおと』

『ましろのおと』

出典:講談社

津軽三味線を背負い、単身東京へやってきた少年が、自らの音を求めて様々な人と出会い成長していく津軽三味線×青春漫画。16歳の澤村雪(さわむらせつ)は、育ての親であり、津軽三味線の師でもあった祖父・松吾郎(まつごろう)を亡くしてしまう。「自分の音」を見失ってしまった雪は、兄・若菜(わかな)の制止を振り切り、青森の家を飛び出す。雪は津軽三味線を手に単身東京へむかうのだった。2021年にテレビアニメ化された。

雪の祖父・松吾郎は知る人ぞ知る「名人」と呼ばれてきた津軽三味線奏者。幼い頃から雪は松吾郎の演奏にふれ、祖父を師と仰いできた。そんな雪にとって、松吾郎の死は、唯一無二の「大好きな音」を失うことを意味していた。祖父と暮らしてきた青森を飛びだした雪がむかった先は「とにかくやかましいところ」。人と音にあふれる東京だった。実業家として活躍する母・梅子 の手配で、東京で下宿し、私立梅園学園 に通学することに。学園には津軽三味線愛好会があった。祖父と同様に、人と競い合うことに興味がなかった雪だったが、愛好会の仲間たちとの出会いを通じて少しずつ変わっていく。雪は、様々な人が奏でる音に出会いながら、自らの音を追い求めていくことになる。


『しゃにむにGO』

『しゃにむにGO』

出典:amazon

テニスでトップを目指す男子高校生たちの闘いと成長を描く本格テニス漫画。主人公・伊出延久(いでのぶひさ)は、 ジュニア陸上界では向かうところ敵なしの実力を持つ中学生。しかし、偶然の出会いから幕ノ鎌高校のテニス部に所属する尚田ひなこに一目惚れしたことをきっかけに、単純な性格の延久は、陸上の強豪校からの推薦をけってしまう。受験勉強の末、ひなこのいる幕ノ鎌高校へ入学してしまう。早速、入部しようとテニス部に向かうが、そこにひなこの姿はなかった。

主人公の延久は、中学時代、陸上で名をはせ、100m、200m、3000mとあらゆる競技で優勝を総なめにしてきた。誰もが羨むような才能を持ちながら、彼が進学先に選んだのは陸上の強豪校ではなく、公立の幕ノ鎌高校。そこで彼は後にダブルスを組むことになる滝田留宇衣(るうい)と出会う。留宇衣は、4歳からテニスを始め、ジュニアテニス界では知られた存在。しかし、精神的な問題から中学時代はテニス界から離れていたのだ。対照的なキャリアを持つ二人だったが、性格も正反対。急ごしらえでダブルを組むが最初は反目してばかり。しかし、留宇衣の圧倒的な実力を目した延久は、本格的にテニスに取り組む決意をし、留宇衣は延久のポテンシャルの高さや精神力の強さに刺激を受ける。弱小クラブといわれてきた幕ノ鎌高校のテニス部で、二人の快進撃がスタートする。


『いつでもお天気気分』

『いつでもお天気気分』

出典:amazon

高校の茶道部を舞台に3人の男子高校生の日常と友情を描く学園青春ストーリー。赤馬竜次(あかうまりゅうじ)は「平成の生んだ暴れ馬」と不良たちから恐れられる男。私立海南高校 に進学するも、高校入学前に彼女にふられ、つまらない日々をすごしていた。ひょんなことから小柄な同級生・眉村進之介(まゆむらしんのすけ)、190cm超えの長身を持つ同級生・矢野秀(ひで)と親しくなり、秀の誘いで部員不足にあえぐ茶道部へ一緒に入部することになる。

高校で出会い、友情を育むことになる3人の男子高校生の入学から卒業までを描く青春群像劇だ。赤馬竜次は、「平成の生んだ暴れ馬」と呼ばれる通り、喧嘩がめっぽう強く、彼の名を聞けば不良も逃げていくほど。私立海南高校入学から1週間、竜次は通学途中に同級生・進之介が不良にカツアゲされていたところを助ける。しかし竜次はクラスで2つ隣の席に座る進之介の顔を覚えていなかった。それもそのはず、小柄な進之介の姿が、二人の間の席に座る長身の秀に隠れて見えていなかったのだ。一匹狼タイプの竜次、愛されキャラで素直な進之介、真面目で温厚な秀、とタイプも見た目も三者三様の彼らが、高校生活を通じて友情を深め、成長していく様がコメディタッチで描かれる。


『東京少年物語』

『東京少年物語』

出典:amazon

両親の離婚によって東北の小さな村に引っ越した少年の葛藤と成長を描く人間ドラマ。表題作の他に『がんばってや』を収録した短編集。茂田井吉蔵(もたいよしぞう)は、東京育ちの中学生。両親の離婚をきっかけに母親の実家がある東北の尾海村 (おうみむら) に引っ越すことになり、村の中学に進学した吉蔵だが、同級生たちは、東京育ちの吉蔵をよそ者扱い。吉蔵は、こんなはずではなかったという想いを抱えたまま、村の暮らしに馴染めずにいた。

少年の繊細な心の動きを描きだし、名作の呼び声も高い短編だ。長編の名作を数多く持つ羅川真里茂だが、読者の胸に突き刺さる心理描写の巧みさが、短編でも遺憾なく発揮されている。主人公の吉蔵は、東京では勉強にうちこみ名門中学への進学も決めていた。しかし、両親の離婚により、そんな 暮らしが一変。あるべき未来を失ってしまったことを受け入れられずにいた。吉蔵の心のうちを察するのか、同級生達も吉蔵を「東京もん」として仲間とは認めてくれない。孤立する吉蔵を気にかけ、従兄弟でクラスメイトの茂田井鷹(たか)やしっかり者のクラスメイト・桜庭文は、周囲との仲をとりもとうとするのだった。そんなある日、吉蔵は東京で別の家庭をもった父に、一緒に暮らすことを提案される。


『赤ちゃんと僕』

『赤ちゃんと僕』

出典:amazon

突然の事故で母を失った小学生の男の子が、幼い弟の面倒をみながら奮闘する姿を中心に描くホームコメディ。小学5年生の榎木拓也(えのきたくや)には、2歳の弟・ 実(みのる)がいる。母の由加子を事故で亡くして以来、幼い実の身の回りの世話におわれる日々を送っていた。友達と自由に遊ぶこともできなくなっていた拓也は、自分のそばにぴたりとくっついて離れようとしない実の存在を疎ましく思うようになっていたが……。1996年にテレビアニメ化された。

羅川真里茂の初の連載作品であり、代表作の一つとなった本作。主人公である拓也と実の兄弟、父の春美(はるみ)の榎本家の 日常がコメディタッチで描かれている。ホームコメディではあるが、それぞれのキャラクターの複雑な心理が丁寧に描写され、日常にあふれる何気ないエピソードが、心を打つドラマへと昇華されているのが特徴。多くの読者が、拓也が健気に頑張る姿や、小さな実の可愛らしさに夢中になりつつも、その心の中に流れる様々な想いにはっとさせられたはずだ。拓也のクラスメイトや、それぞれの家族も登場し、いじめ問題や、思春期に差し掛かる子供たちの抱えるコンプレックス、家族間のトラブル等、深刻で難しいテーマも扱っている。


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