火星をテーマにしたロマンある漫画5選502 Pt.

重厚なSF作品も多く手がけている手塚治虫だが、1960年に発表された初期作『キャプテンKen』は、23世紀の火星が舞台のSFアクション作品。火星の原住民を奴隷とした植民地政策や、砂埃の酷い環境からロボットの馬が日常的に使われるなど、諸々の事情からいわゆるアメリカ西部開拓時代にそっくりな生活が営まれている。

21世紀、重犯罪者の流刑地として人間が送り込まれた火星。しかし恒星間戦争が起き、放置された火星では、それらの人々の子孫たちが星に適応した超能力を持つ種族となっていた。23世紀を舞台にした『スター・レッド』の主人公・星は、5世代目の強い力を持つ火星人。人間と火星人たちの戦いを壮大なスケールで描いた作品。

21世紀、火星のテラフォーミングを試みた人類は、大量の苔とゴキブリを放ち、凍土と荒野の星・火星を時間をかけて暖める計画を行った。しかし26世紀、その結果を調査に行った「バグズ1号」の乗組員たちを待っていたのは、二足歩行に超進化したゴキブリたちの襲撃だった。人類を脅かす彼ら「テラフォーマー」たちを倒すため、人類もまた昆虫の遺伝子を取り入れた強化戦士となり、立ち向かう道を選ぶのだった。

アポロ計画から50数年経過した21世紀、NASAはついに火星へと有人探査船を送ることに成功した。順調かと思われていた計画は、突如途絶えた交信によって急展開を迎える。火星に取り残された4人の宇宙飛行士を救うため、NASAは宇宙飛行士たちを募るテストを開始、そのクルー候補生の中に主人公・三河度胸がいた。度胸たちが厳しい訓練を続ける中、火星では取り残された宇宙飛行士たちが、「テセラック」なる謎の存在の物体から攻撃を受けていた。

2070年代、人類の宇宙進出は進み、宇宙ステーションが作られ、地球との間に船が行き来するようになっていた。月面では資源採掘が行われ、火星には実験居住施設が作られている。そんな中、主人公・ハチマキこと星野八郎太はこうした宇宙開発によって出た宇宙空間のゴミ・スペースデブリを回収する仕事に就きながら、より遠くの宇宙を目指そうとしていた。