宇宙が舞台になるマンガ作品98 Pt.

壮大な宇宙を舞台にした物語で日常をふっ飛ばしてみよう!!そんな宇宙が舞台となるマンガ作品を7つ取り上げる!!

人類が火星に移住するために火星に送り込んだゴキブリが進化し、その駆除に人体を改造した戦闘員が火星で戦う物語。物語は大きく1部と2部とに分かれ、2部が現在進行形となっている。当初の敵は進化した火星のゴキブリであったが、火星に部隊を送った各国間も争いや政治的介入もあり、ストーリーは壮大かつ複雑さもあり、先の展開が読めない。また遺伝子操作で強化された戦闘員たちの個性や技能も斬新で他に類を見ない戦闘が行われ、その戦闘シーンも魅力となっている。まだ連載中であり、結末が楽しみな作品となっている。

主人公「星野八郎太」・通称「ハチマキ」はその名の通り、宇宙服の中で鉢巻を巻いているのが特徴的な宇宙のゴミ「スペースデブリ」を回収する仕事するサラリーマン。いつか宇宙船を手に入れることを夢見て働いている。そんな主人公が中心となって描かれる宇宙開発が進んだ人類が舞台。月で生まれた子供が地球の重力に耐えられない身体になる問題や「空間喪失症」や宇宙開発が出来る先進国と出来ない後進国の格差問題など未来に起こるかもしれない社会的問題を取り上げており、リアリティを感じる。他にも宇宙服や宇宙船の描かれ方が巧みで目を惹く。全4巻のため、短い時間で結末までサクッと読みたい人はオススメ。続編を期待したい作品である。

この作品の主人公でエルフ族の少女「ルウ」とお付きの「K・K」や「マスカット・タイラー」と供に宇宙を旅し、世直しを図る冒険物語。「SF水戸黄門」とも呼ばれている。コメディ要素が高く、萌えの要素や軽いノリでイケイケドンドン突き進む展開は、パワーを感じ、いつ見ても古さを感じさせない。SFといっても難しい設定がないため、SF作品入門としてはオススメ。

地球人で永遠の命、機械の体を手に入れるために「銀河鉄道999」に乗り込む「星野鉄郎」と「メーテル」の2人による宇宙の旅を描く物語。アニメ作品としても有名であるが、マンガではアニメとはまた違ったストーリー展開と作者「松本零士」の独特の絵柄に新しい発見がある。SF要素と人の生命とその倫理観について描いている点が多く、ドラマ性が高く、深く考えさせられる。また、主人公「星野鉄郎」の成長物語でもあり、夢物語でもある。1話1話に重みがあり、焦らずにじっくりゆっくり噛みしめるように読んでもらいたい。

「植民惑星アタラクシア」で生まれ育った主人公「ジョミー・マーキス・シン」の夢に登場した謎の人物「ソルジャー・ブルー」と、ある理由から未知なる地球「テラ」を目指す。宇宙を舞台にし、地球が最後の目的地となる斬新な設定で1970年代とは思えない画期的なマンガであり、なおかつ少女マンガで本格SF物語を描いている点でも注目された作品。絵柄は少女マンガゆえにファンタジー色が強く、メカの描写も多くはないが、壮大なスケール感の中では全く気にならない。作者「竹宮惠子」の代表作でもあり、SFマンガ史に残る名作。SFファンなら必ず読んで欲しい作品でもある。