9月12日は、毛利衛氏が日本人として初めてスペースシャトルで宇宙に飛びたった日。1992年の国際宇宙年を記念して「宇宙の日」に制定された。そこで今回は、毛利氏のような宇宙飛行士が登場する漫画を紹介しよう。
宇宙飛行士を題材にした漫画を紹介!
出典:小学館
9月12日は、毛利衛氏が日本人として初めてスペースシャトルで宇宙に飛びたった日。1992年の国際宇宙年を記念して「宇宙の日」に制定された。そこで今回は、毛利氏のような宇宙飛行士が登場する漫画を紹介しよう。
出典:マンガペディア
遥かなる月を目指す、二人のタフガイの姿を描くサイエンス・フィクション。天才学生クライマー・猿渡吾郎は、親友のアメリカ人・ロストマンとともに、世界の名だたる名峰を制覇。エベレスト登頂をも果たした二人は、頂上で上空に浮かぶ人工衛星を見上げ、人類最後の未踏峰・宇宙を次なる目標に定める。二人は月を目指して、それぞれの道を歩き出す。2007年にテレビアニメが放送。
本作で興味深いのは、主人公二人の宇宙へのアプローチが大きく異なること。ロストマンが選んだのは、空軍のパイロットからNASAへの転属を目指す、昔ながらのエリート宇宙飛行士のルート。一方、吾郎は大手ゼネコンに就職。現場作業員として、高所作業用ロボットアームをはじめ、36機種もの建設機械の操縦免許を取得する。次世代エネルギー「ヘリウム3」発見による宇宙の建設ラッシュ到来を予期し、ビルディングスペシャリストとして宇宙を目指す道を選択したのだ。ルートは異なるものの、二人は宇宙で見事再会。しかし、軍と民間というルートの違いが、やがて吾郎とロストマンの関係に大きな影を落とす。単なる宇宙SFものにとどまらない、宇宙規模の覇権争いというハードボイルドな展開も魅力となる作品だ。
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宇宙飛行士選抜試験に挑む人々と、謎の知的存在「テセラック」と戦う、火星に取り残された宇宙飛行士たち。この二つの視点から、宇宙にまつわる様々な事象を描くSFだ。人類で初めて火星に降り立った宇宙飛行士たちから交信が途絶えた。彼らの救出に向け、アメリカは世界各国から人員を募集。伝説のトラック乗りの息子・三河度胸は、火星行きの切符を掴むため、日本での選抜試験に参加する。
本作は、火星に取り残された宇宙飛行士たちと、主人公の三河度胸を含めた、火星を目指す宇宙飛行士候補生たちという、二つの視点を中心に展開される。体力測定や英語による面接を経て、閉鎖環境適応検査へと続く選抜試験の過程は、リアルかつドラマチックだ。その一方で、火星に取り残された宇宙飛行士たちが直面している現実は、想像をはるかに絶する。あっという間に破壊された着陸機と母船。見るも無残な宇宙飛行士の死体。「テセラック」と名付けられた、謎の知的存在によって起こる不可解な出来事の数々は、パニックホラーの様相を呈していく。リアルな宇宙飛行士候補生たちの訓練風景と、非現実的で謎に満ちた火星での光景。対照的なふたつの物語の軸が、読者の興味を大いにかき立ててくれる。
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宇宙飛行士になりたいと奮闘する主人公・南波六太と、彼を取り巻く人々の姿を描いたサイエンス・フィクション。六太とその弟・日々人は、子どもの頃から宇宙へ行くことを夢見てきた。日々人はその夢を叶え、日本人で初めて月面に立った宇宙飛行士に。そんな日々人の背中を追い、六太は諦めかけていた宇宙飛行士への道を、再び目指そうと決意する。2012年にテレビアニメが放送された。
本作は、宇宙飛行士や宇宙開発の現場を描いた作品としては、もっともリアリティがある漫画のひとつといえる。NASA(アメリカ航空宇宙局)やJAXA(宇宙航空研究開発機構)での訓練風景や、さらに宇宙空間観測所の様子、ISS(国際宇宙ステーション)での生活など、現場の情景はどれも説得力に満ちている。また、南波兄弟を筆頭に、現場に携わる宇宙飛行士たちひとり一人の心情や、人生観が丁寧に描かれているのも本作の大きな特徴だ。特に、弟・日々人への拭いきれないコンプレックスや、ALS(筋萎縮性側索硬化症)に苦しむ恩師への想いなど、さまざまな感情を抱えながらも、子どもの頃の憧れをひたむきに追いかける六太の姿は、宇宙飛行士という存在を身近に感じさせてくれる。
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宇宙開発が進んだ近未来を舞台に、人間の小ささや苦悩、未来や宇宙への夢といった、根源的なテーマを描くサイエンス・フィクションだ。いつか自分の宇宙船を買うという夢を抱き、宇宙ゴミ「スペースデブリ」の回収業に従事する青年・星野八郎太。そんな彼の日常が、新型木星往復船の搭乗員募集をきっかけに動き始める。2002年に星雲賞コミック部門受賞。2003年にテレビアニメが放送。
本作は、宇宙開発が進み、運用停止になった衛星や廃棄された宇宙船などに由来する宇宙ゴミ「スペースデブリ」の問題が深刻化した、2070年以降の未来が舞台。主人公の星野八郎太は、そんなデブリの回収処分を行う掃除屋だ。宇宙服を着て船外活動を行っているが、現代でいうところの「宇宙飛行士」とは、かなり立ち位置が異なる。命がけの仕事であることに変わりはないが、そこにあるのは未知の領域に挑むロマンよりも、もっと切実な現実の暮らしだ。だが、宇宙がより身近な時代においても、宇宙のさらなる深淵をのぞこうと、己の欲望を燃やす人々がいる。八郎太もそんな人々に混じり、本物の「宇宙飛行士」となっていく。
出典:マンガペディア
日本の宇宙学校を舞台に、宇宙飛行士を目指す若者たちが奮闘する姿を描くSFファンタジー。有人宇宙探査ロケット「獅子号」の墜落事故により、母親を失った少女・鴨川アスミは、事故機のパイロットの幽霊「ライオンさん」と出会う。宇宙への憧れを語るライオンさんに触発され、アスミは宇宙飛行士になることを決意する。2003年にテレビアニメが放送、2009年には実写ドラマ化された。
本作は2010年の、宇宙に関する技術者を養成する高等専門学校「国立東京宇宙学校」が舞台。主人公の鴨川アスミは、新設された「宇宙飛行士養成コース」の第一期生として、宇宙飛行士を目指していく。本作で興味深いのは、重要なキャラクターの一人として、幽霊が登場すること。しかもその幽霊は、非業の死を遂げた元・宇宙飛行士である。彼はまるで二重星のスピカのようにアスミに寄り添い、彼女の宇宙飛行士への道を手助けしていくことになる。幽霊が登場するファンタジックな側面を持つ一方で、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の全面協力を得て描かれる、宇宙飛行士の卵たちのハードな日々がリアルに描かれているのが特徴だ。
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