本来は幕末を舞台とした群像劇となる予定だったというこの作品は、作者の幕末の問題や諸状況は、徳川幕府成立に端を発するという考えによって、関が原の戦いから始まる壮大な大河ドラマとなった。デフォルメされた登場人物による、ときに吉本新喜劇のパロディなども入るスラップスティック的なギャグを基調に、独自の研究で丁寧に再構成した江戸時代における政治・文化の成り立ちとその変化が描かれる。
漫画年表で辿る日本史、今回は「江戸時代編」です。徳川家康が征夷大将軍となり江戸幕府を打ち立ててから、約三百年の間続いたこの時代は、日本史の中で最も平和が続いた時代であったのかもしれません。社会の安定は人口増加と都市の発展をもたらし、庶民主導の豊かな文化が花開いたのもこの時代です。そんな時代を舞台とした漫画作品を、年代順に追ってみましょう。
本来は幕末を舞台とした群像劇となる予定だったというこの作品は、作者の幕末の問題や諸状況は、徳川幕府成立に端を発するという考えによって、関が原の戦いから始まる壮大な大河ドラマとなった。デフォルメされた登場人物による、ときに吉本新喜劇のパロディなども入るスラップスティック的なギャグを基調に、独自の研究で丁寧に再構成した江戸時代における政治・文化の成り立ちとその変化が描かれる。
江戸時代の架空の藩・日置藩を舞台に、非人の集落「夙谷」出身で忍となるカムイ、カムイの姉の夫で下人から本百姓となる誠実な青年正助、失脚した次席家老の跡取りで浪人となる草加竜之進の三人を中心とした群像劇。身分制度や社会規範に翻弄される青年たちの姿は、発表当時から今に至るも、読者から時代を超えた強い共感を得ている。
沖方丁の映画化もされた原作小説をコミカライズした作品。江戸時代前期の天文学者で囲碁棋士の渋川春海の生涯を描く。幕府碁方安井家に生まれ、碁の才能を持ちながらも算術と天文学に惹かれていく春海。二本差しの武士らしくない性格の彼を待ち受ける波乱と、学問へのひたむきな姿が胸を打つ。
浮世絵師葛飾北斎と、自身もまた絵師であるその娘お栄の父娘を中心に、江戸文化人たちの交流を叙情的に描いた群像劇。江戸時代の文化考証等の研究家でもある作者の再現する、限りなくリアルで生活感の漂う画面や、ちょっとしたしぐさ、着物をはじめとした物の描写にも注目。
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