無職女子が故郷で町長を目指す、4コマ選挙漫画。主人公は、東京での生活が合わず、不本意ながら故郷の町に戻ってきた24歳の女性・町本ゆとり。同じく町に戻ってきていた先輩が町長選に立候補したことを知ったゆとりは、全力で彼女を応援しようとしていた。しかし先輩は突然東京に戻ってしまう。そこでゆとりは、先輩の後を引き継ぐ形で町長選に出ることになった。世間知らずのド素人無職女子が、若さと無謀さだけを武器に町長への道を突き進む。
次期町長を目指すことになったゆとりは、故郷の町に思いを巡らせ、今でも自分が町での生活よりも東京での生活を好んでいることに気づく。だからこそ、ゆとりは町長選に出ることを改めて決意した。24歳の自分が暮らしていて楽しいと思える町を作ることは、若者の流出を防ぐことに繋がるからだ。目標ははっきりしたものの、ゆとりは選挙のことは何もわからないド素人。そんな彼女をサポートするのが、高校の同級生だった女性・浦野かなめだ。的確な指示を与えてくれるかなめに支えられながら、ゆとりは必要なことを1つずつクリアしていき、自身の故郷でありながら見えていなかった町の良いところに気づいていく。ゆとりは無事に町長になることができるのか。ゆとりの奮闘する姿を見守ろう。
元甲子園優勝球児のメジャーリーガーが地元の市長となって活躍する、豪快な政治漫画。ワールドシリーズであわやノーヒットノーラン、そしてシリーズMVPと、メジャーリーグで国民栄誉賞ものの活躍をしていた元甲子園優勝球児のメジャーリーガー・天河良平(てんかりょうへい)。にもかかわらず、彼は突然現役を引退して日本に帰国し、地元である南房市の市長選に立候補した。7年前、共に甲子園で戦った仲間たちと、良平は硬直化した地方行政に殴り込みをかけ、大胆な政策を提案していく。
メジャーが提示した70億という契約を蹴り、日本に帰国した良平。彼が帰ってきた理由は、高校時代の仲間たちとの約束にあった。甲子園が終わったあと、良平は地元である南房市の市長になり、そこから県知事、最終的には総理大臣へとのし上がり日本を乗っ取るのだと仲間たちに宣言した。仲間たちは良平の荒唐無稽な話に乗り、7年後に集まって良平の支えになることを誓う。その誓いが果たされようとしていた。約束通り、良平と仲間たちは集結。7年の間にそれぞれが働いて集めた金を軍資金として、日本国乗っ取り計画をスタートさせる。まずは南房市の市長に当選し、疲弊し硬直化した地方行政を正さなくてはならない。良平は頼りになる仲間たちと共に、日本が抱える数々の行政問題に切り込んでいく。
1人の青年が総理の椅子を手に入れるために様々な手段を用いて戦う姿を描いた、政治ドラマ漫画。首相官邸には、1つの椅子がある。日本の政治の最高権力者が座る椅子。その椅子に座れるのはただ1人、総理大臣のみ。主人公の白鳥遥(しらとりはるか)は、そんな「総理の椅子」を手に入れるという野望を持つ青年だ。彼が総理大臣を目指す理由は、国を良くしたいからではない。白鳥の目的は、総理大臣となって日本という国を破滅させることだった。
近年、国民の政治への無関心が問題になっている。本作は、その無関心に警鐘を鳴らす作品だ。主人公の白鳥遥は、国の舵取りを任されている政治のトップ・総理大臣を目指している。白鳥は、表向きは容姿端麗で洗練潔白なイメージの若き政治家だ。当然、国民からの人気も高い。しかし裏では、目的のためなら手段を選ばない残酷な顔を覗かせており、多くの人を不幸にしていた。白鳥がそこまでして総理の椅子にこだわる理由は、日本という国への憎悪にある。彼は両親の殺人事件を隠蔽した国を憎んでおり、自分が首相となって日本を戦争に引きずり込む気でいるのだ。政治に無関心でいると、とんでもない人物に国を預けることになるかもしれない。そんな恐怖を感じさせる作品だ。
総理大臣になるという人生の目標を持つ少年が、その第一歩としてエリート学校で生徒会長になることを目指す、異色の学園政治漫画。時は昭和。物語の舞台となる海帝高校は、飛び抜けた頭脳を持つエリートたちが集う、日本トップの超名門校だ。主人公の赤場帝一(あかばていいち)は「総理大臣になって自分の国を作る」ことを目標に掲げる少年。彼は自身の夢を叶えるため、まずは海帝高校の生徒会長の座を狙う。2017年4月に実写映画化された。
海軍兵訓練学校を前身とする、私立の中高一貫制男子校・海帝高校。かつて優秀な将校を輩出していたこの学校は、現在では数多の政治家や官僚を生み出す超名門校として、その名を日本中に轟かせていた。そんな海帝高校の生徒会長には、ある特典がある。生徒会長になった生徒には、日本一の国立大学・東都大学への入学が約束されているのだ。さらに生徒会長になれば「海帝高校会長会」という派閥入りが決まる。この派閥は政治家や官僚にとって、何よりも強い人脈だ。つまり、帝一が総理大臣になるという夢を叶えるためには、海帝高校で生徒会長になることが必須条件。帝一は生徒会長の座を手にし、総理大臣にまで上り詰めることができるのか。物語の結末をその目で見届けよう。
主人公がかけがえのない居場所を守るため、生徒会長に立候補し選挙戦に挑む姿を描いた、人気PCゲームのコミカライズ作品。舞台は、生徒数が6000人を超える巨大な学園「私立高藤学園」。主人公の大島裕樹(おおじまゆうき)はこの学園で食品研究部、通称ショッケンに所属している。ある日、次期生徒会長最有力候補の東雲皐月(しののめさつき)が、活動実績のない部活動の廃止を提案。存続の危機を迎えたショッケンを守るため、裕樹は次期生徒会長に立候補する。2012年7月にテレビアニメ化。
敷地面積は東京ドーム約4個分。生徒数6000人を誇る超マンモス校・私立高藤学園。生徒数が多いため、学園には奇怪で個性的なクラブも多い。他人には理解不能な部かもしれないが、所属している生徒にとっては、部活動の時間は大切な青春の1ページなのだ。裕樹も個性派クラブ、食品研究部に所属しており、そこで仲間たちと過ごす時間を大切に思っていた。その大切な時間が、次期生徒会長によって奪われるかもしれない。それを阻止するために、裕樹たちショッケンの部員たちは知恵を出し合い、裕樹を最有力候補・皐月の対立候補として立候補させることにした。裕樹は仲間たちの協力を得て選挙戦に繰り出し、部の存続だけでなく学園の問題を解決するために戦うことになる。