「ちばてつや」イコールスポーツマンガだけではない! 学園物から少女マンガ、硬派な作品だってある!
彼の作品には、昭和という明日への希望に溢れていた時代を感じられる隠れた名作が多い。そんなノスタルジーを、平成生まれの人も、昭和の同時代を生きた人も、一緒に味わってみよう!
不朽の名作『あしたのジョー』の生みの親「ちばてつや」。彼の描く昭和レトロな隠れた名作を、注目ポイントと共にご紹介!
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「ちばてつや」イコールスポーツマンガだけではない! 学園物から少女マンガ、硬派な作品だってある!
彼の作品には、昭和という明日への希望に溢れていた時代を感じられる隠れた名作が多い。そんなノスタルジーを、平成生まれの人も、昭和の同時代を生きた人も、一緒に味わってみよう!
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昭和に生きたスリ達の、その鮮やかな手口の数々描かれ、当時リアルタイムで読んだ人は大変衝撃を受けただろう作品。
貧しい少年がスリに転落して行く様を丹念に描いた社会派な本作。コンビニ等、未成年の働ける場所が無かった時代、当時の貧しい家庭で育った子供達が働くといったら、牛乳配達の仕事が精々。昭和の時代における牛乳は、瓶詰めで牛乳屋さんに配達して貰うものであり、そんな様子に、懐かしい当時の空気を感じる事が出来る。
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「ちばてつや」ほど、昭和のホームドラマに合ったマンガ家は居ないだろう。当時の団地生活の空気感まで味わえる作品、それが『1・2・3と4・5・ロク』。
このマンガは、母親を亡くした「北白川家」の兄弟五人が、刑事の父親と共に明るく前向きに毎日を過ごして行く様を描いたホーム・コメディで、ほぼリアルタイムで実写ドラマ化もされ、その後も何度かリメイクされている名作である。
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本作に登場するサブキャラクター「北小路 秀麿」は、良家のお坊ちゃまなのだが、いつも鼻水を垂らしている洟垂れ小僧。
昭和の子供は花粉アレルギーなんて症状は無く、栄養不足の所為か鼻水を垂らしている子供が多かった。
お転婆で雑草の様な強さを持つ主人公「茜」も、昭和ならではの個性豊かなキャラクターと言って良いだろうが、本作に登場する脇役の子供達もまたそれぞれとても個性的であり、そんなサブキャラクター一人一人が存在感に溢れているのも「ちばてつや」の描く名作の魅力である。
ちなみに本作は、テレビアニメ化に伴い『みそっかす』から『あかねちゃん』に改題されたが、『みそっかす』のまま出版され続けている書籍も存在する。
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「石田国松」という少年を主人公とした学園マンガ。
本作について特に印象深いのが、「あんちゃん、あんちゃん」といつも「国松」に付いて来る、彼の可愛い弟「アー坊」の存在。傍若無人の暴れん坊である兄とは反対に成績優秀な「アー坊」だが、毛嫌いする事無く子犬の様に慕う姿は、「自分にもこんな弟が居たら」と当時の読者に一度は思わせた事だろう。
また、「アー坊」以外に注目して欲しいのが、数ある、昭和を感じさせる一品や風習が描かれた場面だ。
「国松」の右肩にかけるトレードマークの鞄は、昭和ならではの時代を感じさせるデザインであり、古本屋の場面で登場するのは、レジスターや電卓ではなく、そろばん。「国松」の家はトタン屋根の平屋の貸家で、食事はちゃぶ台でする等、昭和のノスタルジーを感じるシーンが盛りだくさんの作品となっている。
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実弟であるマンガ家「ちばあきお」の赤ん坊の頃の姿も描かれた、マニアには興味深いだろう作品。
日本軍の敗戦に伴い、満州からの引揚げが始まった時代。「千葉一家」も例に漏れず帰国を余儀なくされ、その道中、父の友人であった中国人の「徐」氏に匿って貰うのだが、それは、遊び盛りの兄弟達にとって苦痛な屋根裏部屋生活の始まりだった。
戦争によって翻弄された当時の庶民達の生活。「ちばてつや」の目を通して、そんな時代の一端を垣間見ては如何だろうか。
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