「豊臣秀吉」いろんな視点で見てみよう！30 Pt.

『花の慶次』の豊臣秀吉は、天下人の傲慢さを隠そうとしない権力者として描かれます。一方、武将（いくさびと）として超一流の人物であり、慶次の力量を見抜いた後は、彼に百万石を与えて配下にしようと試みます。愛嬌をほとんどふりまかない珍しいタイプの豊臣秀吉に描かれています。

『へうげもの』の豊臣秀吉は、織田信長の家来でありながら、虎視眈々と天下を狙う謀略家として描かれます。皆に愛想笑いをふりまきながら、冷徹な計算をめぐらして明智光秀をそそのかして本能寺の変を起こさせます。あげく、秀吉は自ら信長にとどめを刺すことに成功。陽の部分と陰の部分を巧みに使い分け、天下を織田家から簒奪します。

平成の世に、織田信長と共によみがえり、国会議員となった豊臣秀吉。信長麾下のもっとも有能な閣僚として、大蔵大臣、外務大臣、通産大臣、科学技術庁長官などいくつもの大臣職をかけもちします。選挙区は大阪であり、「阪神タイガースの10連覇」を公約にかかげたことで、大阪人の圧倒的な支持を集め楽々当選を果たします。

四コマ漫画「ＳＥＮＧＯＫＵ」に登場する秀吉は、語尾に「～でおさる」をつけて話す、サル似のキャラクター。信長のウケをとることにのみ才能を発揮するアホの子キャラでした。しかし、物語後半、千利休に茶釜をぶつけられたあげく、山中鹿之助の鉄棒の一撃を頭に受けたことで覚醒し、当代随一の謀略家に変貌します。

『信長の忍び』に登場する秀吉は、どんなに出世しても信長のパシリをつとめる忠義者です。とにかくポジティブな頑張り屋さんですが、能力は概ね平均以下。でも、意外性と運で出世していきます。奥さんのねねの殺人レベルでまずい料理をガマンして食べるほどの愛妻家でもあります。一方で信長の妹・お市のことも大好きというせっそうのない天然キャラでもあります。

主人公・坂田銀時が、温泉旅館「仙望郷」で遭遇したブリーフをはいた戦国武将の悪霊トリオ「ブリーフ３」のひとり。つねにブリーフにウ○コがついている残念な人。そのあげく、昔、信長に猿と呼ばれていたことを根にもって、ネチネチとからみます。