クラスメイトに避けられ、友達のいなかった主人公が初めて「友達」を得る姿が描かれている平成を代表する少女マンガのひとつ。「・・・しってる? 友達ってね 気づいたらもうなってんの!」友達の作り方すらわからなかった主人公は、そのセリフで初めて相手がすでに友達なのだと気づく。「うれしいな 一人で完結してない世界は 思ってたよりずっとうれしい」というセリフに主人公の喜びが詰まっている。
「努力・根性・友情」といえば少年マンガの鉄板要素ですが、「努力」と「根性」はともかく、「友情」は少女マンガにとってもけっして無視できな要素です。とはいえ、物語の大部分を恋愛要素が占めるような作品の場合、女同士は「ライバル」にもなりやすく「友情」などと言っていられなくなってしまいがちです。例えば休み時間に一緒にトイレに行くような関係はともかく、女同士の友情をしっかりと描いた作品は貴重な存在といっていいのかもしれません。ここでは、広く支持を集めた少女マンガの中から、女同士の友情に絞った名言の登場する作品を紹介します。女同士の本当の友情というものは、どういうときに生まれるのかを考えながら作品を読んでみていただければ幸いです。
クラスメイトに避けられ、友達のいなかった主人公が初めて「友達」を得る姿が描かれている平成を代表する少女マンガのひとつ。「・・・しってる? 友達ってね 気づいたらもうなってんの!」友達の作り方すらわからなかった主人公は、そのセリフで初めて相手がすでに友達なのだと気づく。「うれしいな 一人で完結してない世界は 思ってたよりずっとうれしい」というセリフに主人公の喜びが詰まっている。
恋愛の絡まない場所でのライバル同士の関係が「友情」に近いのは、少年マンガでも同じこと。「落ち着きなさい、しっかりしなさい。コートにいるのは一人ではないのよ。私が、味方が、もう一人いるのよ。あなたのミスは私がカバーします。せいいっぱいのプレーをなさい、わかって?」尊敬する先輩であると同時に、ライバルでもある存在でなければ、このような言葉を相手に投げかけることはできないだろう。
ひとりの男性を間に挟み、仕事の上でもライバル関係にある相手との間に「友情」がありえるのか。この作品にはその回答が描かれている。「ずっと欲しがってばかりの萌さんが、与える喜びに満ちているなんて。人ってこんなにも変わる事ができるんだ。私…ずっとあなたが嫌いだった。歌だけが私達を結びつけると思ってたの。でも今のあなたは素敵だわ。あなたと歌えることは私の誇りよ。ずっと一緒に歌っていきたい」不和の後に互いを理解できる場合もあるのだろう。
芸術に限らず、何かひとつのことを突き詰めようとしている人は、いつしか周囲から浮いた孤独な存在になってしまうことがある。しかし、そんな存在を理解し支えることができるのも、「友達」という存在ではないだろうか。「彼女を見ててふっとすごく遠く感じたんです。背負ってるものが違いすぎる…。覚悟っていうか…ありきたりなコトバなんだけど、ほんとうに世界が……違うんだって」相手を理解しなければ、支えることもできないのだということがこのセリフからも理解できる。
女同士の友情についてある意味突き詰めて描かれた作品。表面的な「友達」や、相手に依存しているだけの関係、「友情」にかこつけて「利用」したり、周囲の男性との位置関係によって関係が変化するなど、非常に複雑な関係性が描かれている。「あたしは誰に恋をしていても あたしにとってのヒーローはナナだけだよ。ナナ程かっこいい人は他にいないから いままでも これからもずっと」手紙という気持ちを伝える手段には、そうした複雑さをある程度緩和させる効果があるのかもしれない。
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