一泊してみたくなる?ホテルが舞台の漫画オススメ5選0 Pt.

ホテルは旅行や出張など、外出先で宿泊を余儀なくされるときに利用する宿泊施設である。提供されるのは快適な寝床と温かい食事。旅の目的が、そのホテルに宿泊することである場合も少なくない。一度は泊まってみたくなる、個性的なホテルが舞台の漫画を紹介。

作成日時:2024-03-09 19:00 執筆者:マンガペディア公式

一泊してみたくなる?ホテルが舞台の漫画オススメ5選

出典:amazon


『趣味のラブホテル』

『趣味のラブホテル』

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趣味で漫画を描いている主人公が、参考資料のためにラブホテルに入ろうとして1人の女性に声をかけられたことがきっかけで、ラブホテルを訪ね歩いていくラブホ探訪コメディ。待合茶耶(まちあいさや)は、自分の好きな作品の二次創作をしている同人漫画家。ある日参考資料としてラブホテルのロケハンに来たが、躊躇してしまい中に入れずにいた。そんな時、1人の女性に声をかけられる。理由を説明すると彼女はにこやかに一緒に入ることを提案し、茶耶はラブホテルへ入ることになるのだった。

ラブホテルの定義は異性を同伴する客に利用させることを目的とする施設、ということになっている。主な目的は性行為だが、近年では凝った内装や風変わりなコンセプトの部屋を目当てに、女子会の会場に利用されるなど用途を選ばない場所として注目を集めている。本作は、同人作家の茶耶と自称愛を伝える天使カシオペアが実在するラブホを訪ね歩くという作品だ。一般的なホテルに置かれている設備と、ラブホテルに必要な設備では大きな違いはない。しかし、本作に登場するラブホは常識を覆す一風変わった場所ばかり。1話で登場するのはオープンカーのベッドである。目次を見ているだけで楽しくなるが、ただ訪ねて歩くだけではない。茶耶とカシオペアの微妙な空気感もスパイスである。


『ヴォイニッチホテル』

『ヴォイニッチホテル』

出典:秋田書店

小さな南の島国に建つホテルに宿泊にやってきた日本人の青年と、個性的な従業員、正体不明の宿泊客たちの日常生活を描く、オカルティックヒューマンドラマ。太平洋の南西に浮かぶブレフスキュ島は、小さな島国。観光をメインとしているが、内乱とマフィアの横行により荒れた空気が漂っていた。観光目的でやってきたクズキ・タイゾウは疲労困憊状態でホテルに到着し、ロビーのソファで眠り込んでしまう。目を覚ますと、ルームメイドの少女に膝枕をされているのだった。

南国の島国というと、観光客の方が多いくらいだろう。ブレフスキュ島も南国の島国である。観光地だが内乱とマフィアの横行によりやや治安が悪い。島全体に寂れた空気が漂っているのも、その影響だろう。内乱の影響で多くの日本企業が撤退している。複雑な事情を抱える島にあるのがヴォイニッチホテルだ。支配人は怪しい覆面を被り、ルームメイドは無邪気なエレナと寡黙なベルナの2人。厨房担当のエミリアを含め、どこか不穏で一筋縄ではいかない雰囲気が漂っている。宿泊客も同様だ。ただ泊まりに来ている客ではない。どこか不穏で歪なものが、ぽろっと零れ落ちるかのように読者の目に触れる。不穏ではあるが穏やかでもあるという矛盾した空気に、南国の観光地という立地を強く感じた。


『ホテルヘルヘイム』

『ホテルヘルヘイム』

出典:秋田書店

現世と冥界にある各地のホテルを渡り歩き、再興請負人として名をはせた主人公が、冥界で伝統と格式を持ちながらも荒れてしまった老舗ホテルを再興していくホテルサクセスコメディ。かつて世界中のホテルを渡り歩き、世の中から三流ホテルをなくしたと言われた伝説のホテルマン、田中。急逝した田中は現世同様に冥界中のホテルを渡り歩き再興に尽力したが、消息が途絶えてしまう。それから数百年後、寂れた老舗ホテル、ヘルヘイムでは従業員のメイが来ないお客を待って掃除を続けていた。

一度失った信用を取り戻すことは難しい。再興させるという作業は、言葉でいうよりもずっと労力を必要とすることである。それを幾度となく成功させてきた田中は、やはり一流のホテルマンなのだろう。惜しむらくは長く現世に留まらなかったことだろうか。急逝した田中は、今度は冥界のホテル改革に乗り出した。一時期消息を絶っていたが、廃れた老舗ホテル、ヘルヘイムにその姿を現す。ジャージを着た姿は頼りない田中だが、その立ち居振る舞いは一流のもてなしをするだけあって、優雅かつ丁寧だ。誰であっても自然ともてなしてしまう癖をもっているのは、ホスピタリティの表れだろう。正直、物語開始当初のヘルヘイムを訪ねようとは思わない。田中の奮闘でどう変わっていくのか楽しみだ。


『HOTEL』

『HOTEL』

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東京のとあるホテルのジェネラルマネージャーと新入社員を主人公に、様々な客との交流とホテル業界の真実を描いていくホテルヒューマンドラマ。全国で14店舗展開されている高級ホテルのホテル・プラトン。東京プラトンでは、多くの客がホテルを訪れていた。夜になり、従業員交代の時間。引継ぎでは、注意すべき客の名前が挙がる。代議士の励ます会に芸能人の逢引き、挙動の怪しい田舎の夫婦。それぞれの思惑を内包し、ホテルの夜は更けていくのだった。1990年テレビドラマ化。

全国に展開される高級ホテル「ホテル・プラトン」。舞台は東京にある「東京プラトン」である。主人公はトラブル解決に長けた、生ける伝説と呼ばれるジェネラルマネージャーの東堂克生と新入社員の赤川一平。おもてなしを常とするホテル従業員たちの洗礼された言動、ホスピタリティは称賛されるべきものだ。本作にも彼らの苦悩が余すことなく描かれている。しかし忘れていけないのはお客だろう。利用する客がいて初めて、ホテルという業態が成り立つのだ。東京プラトンを利用する客には、様々な事情を抱えた人々もいる。どこかキナ臭い客も迎え入れてしまうのは、巨大ホテル故の懐の広さともいえる。どんな客でも迎え入れ、問題を起こさず無事に送り出す。それだけで、従業員の優秀さがうかがえる。


『魔王が宿屋をやっていぬ。』

『魔王が宿屋をやっていぬ。』

出典:KADOKAWA

犬の姿をした元魔王と看板娘が経営する宿屋で、客や仲間と交流を深めていく異世界日常コメディ。人類を脅かした魔王は、勇者が神々より授かった首輪をはめられたことにより、犬に姿を変えられてしまう。もふもふの大きな白い犬になった魔王フェンリルは、とある村の外れで13歳の少女、リリスと冒険者向けの宿屋を経営していた。ある日、1人の少女が客として訪れるが、立派な毛並みを褒められたフェンリルは嬉しさのあまり肩を叩き、圧倒的な力でHPをゼロにしてしまうのだった。

犬が宿屋を経営している。いや、犬に姿を変えた元魔王が経営する宿屋が舞台である。元魔王のフェンリルは、人間よりも大きな真っ白な体毛のもふもふわんこだ。触りたいのだが元魔王故にステータスはカンスト状態。うっかり触られてしまうと、自分が死を迎えかねない。そんなフェンリルと宿屋を切り盛りしているのがリリスだ。純粋で愛らしいリリスは誰からも愛される存在である。魔王が過保護になるのも無理もない。なんとか宿屋を盛り立てようと奮闘するリリスと、怠惰なフェンリルの転機となるのがリリスの学校進学。もふもふ魔王は宿屋を盛り立てることができるのか、経営手腕が問われている。


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