男性への興味を抱き、悶々とするくノ一少女の日常をコミカルに描いたドタバタ・コメディ。物語の舞台は山奥にある、くノ一養成機関。そこでは少女たちが共同生活を行いながら、一人前のくノ一となるため、厳しい修行の日々を過ごしていた。主人公のツバキは、そんなくノ一の卵の1人である。ツバキは真面目で将来有望な優等生だが、 未だ見ぬ男への興味が日ごとに大きくなっていた。
本作の世界では、くノ一は男を惑わす手練手管の持ち主ではなく、忍術を駆使する女性忍者という立ち位置だ。しかもくノ一養成所は男子禁制で、教師も生徒も女性のみ。なんと、生徒たちは男を見たことすらないのだ。くノ一の卵たちにあるのは、聞きかじりの知識のみ。とりあえずの共通認識は、男は女の敵で汚らわしい存在という点だ。ところが主人公・ツバキは、そんな男に興味津々。普段のツバキは、仲間の面倒を見る優秀なリーダーである。しかし男のことを考えると気もそぞろで、修行も上の空になる始末。男への興味をひた隠しにしながらも、悶々とする日々を過ごすツバキは、思春期真っ盛りのくノ一だ。
修行中の忍者部隊が巻き起こす騒動を中心に、忍者の世界をユーモアたっぷりに描いた、ギャグ・コメディ。火車忍群若葉組は、疾風、かすみ、深雪、雷太の4人で構成される、男女混合の忍者部隊。彼らは、教育係である小頭・弥助の指導の下、様々な任務に駆り出されることになる。
本作の主人公は、忍者部隊・火車忍群若葉組に属する4人の若き忍者たち。その中の2人であるかすみ、深雪を筆頭に、他にも数多くのくノ一が登場する。もっとも、かすみと深雪は、まだ半人前。男を惑わす手練手管は身につけていない。それどころか、同じ若葉組の男性忍者と仲間以上恋人未満の微妙な関係になっている。裸を見られて恥ずかしがったり、焼き餅を焼いて暴力を振るうこともある。本来は非情の存在であるべき忍者だが、若葉組の忍者たちは実に感情豊かに振る舞っている。主人公以外のくノ一も、色恋沙汰に流される傾向が強い。火車忍群のライバル組織・紅影団に所属するくノ一・沙霧は、敵対しているはずのイケメン忍者に一目惚れ。紅影団首領の沙織に至っては、老若男女問わずに手を出す節操なしだ。個性豊かなくノ一たちの存在は、本作の大きな見所となっている。
学校の敷地ごと戦国時代にタイムスリップした高校生たちの過酷な戦いの日々を描く、異色の戦国サバイバル活劇。主人公の男子高校生・西野蒼が通う私立星徳高校は、全国でも指折りのスポーツ強豪校。優秀なアスリートが集う一方で、校内には差別的なスクールカーストが存在する。弓道部員の西野は弓の腕は一級品だが本番に弱く、カーストでの序列は3軍程度。しかし、学校がまるごと戦国時代にタイムスリップしたことで、全てが変わっていく。
本作に登場するくノ一は、伊賀国三大上忍・初代服部半蔵の孫娘・凪だ。高校まるごとタイムスリップしてしまった主人公・西野蒼たちと同世代の少女だが、一瞬で4人もの武士を斬り殺す腕を持つ。服部半蔵の孫だけあって、安土城への潜入偵察も軽々とこなす手練れのくノ一だ。だが彼女は、服部宗家の娘として、悲壮な覚悟を固めていた。それは17歳になったら、母の仇である甲賀の多羅尾光太に嫁ぐこと。伊賀と甲賀に平和をもたらすため、自分の心に蓋をするというのだ。彼女の重い決断は、西野の心を大きく揺さぶる。やがて凪は、物語の中でより大きな役割を果たすくノ一となる。
霊能力者の少年と、幽霊少女の奇妙な同居生活を描いたラブコメディ。霊媒体質の主人公・冬空コガラシは、悪霊のせいで借金苦に喘ぐ苦学生。コガラシは修行の末、霊能力を開花させ、悪霊退治が可能になった。そんな彼がある日、格安下宿「ゆらぎ荘」に棲む幽霊を除霊するという依頼を受ける。しかし、除霊対象は温厚な少女の幽霊・湯ノ花幽奈だった。
本作に登場するくノ一は、「ゆらぎ荘」202号室に暮らす雨野狭霧。ただし、彼女は一般的な忍者とは異なり、悪霊や妖怪退治を専門とする霊能力忍者集団の一員である。狭霧は真面目で、どちらかというと堅物な性格の持ち主だ。特に下心を持って女性に接する男に対して手厳しい。ラッキースケベ体質のコガラシは、不可抗力で痛い目に逢うこともしばしば。また狭霧には、同じ忍者集団に所属する同い年の従姉妹・雨野雲雀がいる。くノ一としての実力は狭霧が一枚上。そのせいもあって、雲雀は狭霧にややコンプレックスを抱いている。そんな2人のくノ一は、やがてコガラシへの想いを同じくする恋のライバルとなる。
とある高校を舞台に、殺し屋の少女と、彼女のクラスメイトの少女が織りなす、漫才コント風のギャグ4コマ漫画。主人公の折部あすなは、天然ボケで少々学習能力の足りない女子高校生。彼女のクラスには、ソーニャという殺し屋組織に所属する物騒な少女がいた。あすなとソーニャたちが織りなす日常は、バイオレンス風味ながらも、ほのぼのした雰囲気が漂っている。
本作に登場するくノ一は、ソーニャと同じ殺し屋組織に所属する呉識あぎりだ。組織の仕事で転校してきた彼女は、廃部になった忍者同好会の元部室を拠点としている。現代の忍者ということもあり、あぎりは世間一般が認識する忍者とはかなり趣が異なる。名刺として手裏剣を渡す、「フォーク曲げ」のような忍術らしからぬ術を披露するといった具合だ。おっとりした性格のあぎりは、どこまでが本気で、どこからがボケなのかイマイチ判別の付かないところもある。本当に忍者かどうかすら怪しいが、別の組織の殺し屋を撃退するなど、それなりに実力はある。ユニークであるということに関しては、あぎりは誰にも負けないくノ一だ。