「死神」といっても作品によってこれだけ違うのだ。
それぞれの作品を読んで死神をもっと理解してみよう。
死神が出てくると言えば、必ず「輪廻転生」や「幽霊」などを退治するストーリーになるが、この3作品はアプローチが全く違う。
その違いを「死神」にスポットを当てて比較する。
出典:幽☆遊☆白書 (1)
主人公は幽霊になりかけているヤンキー男子。14歳の中学生、浦飯 幽助(うらめし ゆうすけ)。そして、死神は−−−−−−??
「ぼたん」と言う名前で着物を着ており、櫂(かい:オール)に乗っている、ポニーテールの髪型が似合うとても魅力的な女の子だ。
幽助が子供を交通事故から助けようとして、自分がトラックにぶつかってしまう。死んだことを理解した幽助の元に現れたぼたん。
幽助の素行が悪過ぎて、お釈迦様でも小さな子供を助けるとは思われておらず、幽助の死は「予定外」であり、極楽にも地獄にも行き場がない為に、生き返る為の試練を受けるかどうかを聞きにきたと言う。
死者を霊界へ連れて行くお仕事は、次に紹介する『境界のRINNE』のりんねと同じだが、他にも幽助が霊界探偵として働く時は助手、心霊医術というものを使ったり、妖怪と戦う時には妖気の防御などで活躍し、霊力はそこそこ強い。
上司はえんま大王の息子、コエンマ様。
明るい性格で人情に溢れ、おっちょこちょい。『幽☆遊☆白書』のマスコット的存在。とにかく、かわいい。
週刊少年ジャンプにて連載、コミックは全19巻まで発売。完結。
その後フジテレビ系で1992年10月にアニメ化もされ、空前の大ヒットとなる。
出典:境界のRINNE 1
巨匠高橋留美子が送るハートフルコメディギャグマンガ。
主人公は霊感の強い女子高生、真宮 桜(まみや さくら)。小さい頃に神隠しに会い、あの世でもこの世でもない境界に連れて行かれたことがある。「親切な謎のオバさん」に助けられるが、その頃から霊感が強くなる。
そんな中、5月になっても登校してこない隣りの席のクラスメート六道 りんね(ろくどう りんね)がやっと登校してきたのに誰にも見えていない。隣りの人は幽霊……??
しかし、六道 りんねはその教室で大きな幽霊のチワワに食べられてしまう。
その後、道ばたで小さくなったチワワの霊を抱く六道りんねに会い、通り過ぎようとすると、ぶつかってしまう。彼は人間なのか??
その後、チワワの霊と真宮 桜につきまとっていた男子高生の霊が悪霊化してしまう。りんねはその霊達を成仏させるため、真宮 桜になぜかお金を貸してくれと言う。
500円を借りたりんねは、あの世の境界にあるお店に500円を投げ除霊アイテムを買い、無事に霊を成仏させた。
しかし、真宮 桜はあの世でもこの世でもない、「輪廻の輪」が回るこの場所に来たことがある気がしていた。
りんねは自分のことを死神−−−−−−みたいな存在だとう言うが!?
『幽☆遊☆白書』のぼたんと違い、六道 りんねは男性であり、なんと死神と人間のハーフ!!
霊力が弱く、お金を払って除霊道具を買わないと除霊が難しい。その為、たびたび真宮 桜からお金を借りている場面が多数出てくる。
「黄泉の羽織」という着物を羽織っていると体が幽体化し、人間から見えなくなる。
そして、なんと貧乏!!
制服も買えないので、以前通っていた中学校のジャージを着用している。自宅では薔薇の造花を作る内職をしており、学校に設置された百葉箱に霊障の悩みとさい銭、お供え物をいれれば、解決しにいく。
お供え物とさい銭は、六道 りんね生活のたしになる。
『境界のRINNE』の世界では、死神は黒猫と契約を結んで、黒猫に仕事のサポートをさせる、契約黒猫という制度がある。
週刊少年サンデーにて連載中、コミックは第31巻まで発売中。最新第32巻は2016年9月16日発売予定。
2015年、2016年の2回にわたり、NHK Eテレでアニメ化された。
高校生の夜神 月(やがみ らいと)17歳は、ある日通っている高校で奇妙な黒いノートを拾った。それは死神・リュークが落としたデスノートだった。
デスノートとは、そのノートに名前を書かれた人物はどういう形であれ死んでしまう怖ろしいノートだった。
ライトはデスノートを使い、世の中の悪人排除と銘打って殺人をくり返す。そのため下界では、デスノートを使った殺人者と、それを追う探偵……二人の壮絶な頭脳戦が始まる。
こちらの死神は見た目はとてもグロいが、キャラクター自体は無害でかわいい面も持っている。
リュークは退屈だったから人間界にデスノートを落としたという。デスノートの世界の死神達は現在暇で、昼寝してるかばくちを打ってるからしく、デスノートに頑張って名前書いていると、「何ガンバッちゃってるの? 」と笑われてしまうらしい。
リュークは、ぼたんやりんねと比べると、仕事をするのが嫌いなようである。
ぼたんとりんねは、人助けや幽霊助けが主な仕事になっているが、リュークの世界では、人間の命を救う行為は最大の禁忌とされており、そうした場合は酷い苦痛を与えられ死ななければならない。少し怖い上にかわいそうだ。
デスノートを使って人間の命を奪い、自分の命に換えて生きるようになっている。。
ノートひとつで殺したり殺されたりしてしまうところは、ものすごく恐ろしいが、リュークや他の死神は我関せずで、まったり堕落的に生活している温度差がすごい。
週刊少年ジャンプで連載、コミックは全 発売中。完結。
当時は爆発的な大ヒットとなり、実写映画、アニメ、小説、ミュージカル、ドラマなど幅広い展開が行われた。
実写映画化した『DEATH NOTE』の誕生から10年目を迎える2016年、続編となる『DEATH NOTE Light up the NEW world』が公開される。
今でも大人気の作品だ。
「死神」といっても作品によってこれだけ違うのだ。
それぞれの作品を読んで死神をもっと理解してみよう。
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