『トライガン』などで知られる内藤泰弘の連載作品で、代表作の一つ。かつてのニューヨークに形成された、異界(ビヨンド)と現世が融合した、霧に包まれた街「ヘルサレムズ・ロット」が舞台。「神々の義眼」という特殊な能力を持つ新聞記者のレオナルドは、世界の均衡を保つために暗躍する秘密結社、ライブラの一員、ザップとの出会いをきっかけに、組織のメンバーとなる。ライブラは、世界崩壊を引き起こす遺物「世界崩壊幇助器具」を巡る戦いや、不死の存在「血界の眷属(ブラッドブリード)」との対決を繰り広げ、人類や世界に害をなす「13王」と呼ばれる強大な存在や現世から流入した犯罪組織とも対立する。本作は、異界と現世が交錯する世界を舞台にしたSF伝奇アクションである。「技名を叫んでから殴る漫画」をコンセプトにしており、「ブレングリード流血闘術」「斗流血法」など、ライブラのメンバーによる、自らの血液を利用した格闘術が特徴となっている。集英社「ジャンプSQ.」2008年6月号に読み切り版掲載後、同誌2009年2月号から4月号まで『血界戦線―魔封街結社―』のタイトルで短期集中連載。その後「ジャンプSQ.19」創刊号(2010年5月19日)からVol.18(2015年2月19日)まで連載。2015年と2017年にテレビアニメ化された。